【全体(てき)総評(そうひょう)
 この作文は、とても心のこもった文章で、読み手の気持ちにやさしく届い(とどい)てきます。とくに「さくらのトンネル」の場面は情景(じょうけい)がしっかりと描か(えがか)れていて、目の前にその風景(ふうけい)が見えるようでした。また、さくらがチアリーディングのように応援(おうえん)してくれているというたとえも、あなたらしい感性(かんせい)が光っています。通学中のうれしさや、さくらが切られることへの悲しさ、自分の思いをきちんと伝えよ(つたえよ)うとしている姿(すがた)がすばらしかったです。

【第一段落(いちだんらく)】(書き出しを工夫(くふう)する)
 「『きれいだな。』」という会話から始まっていて、読者の心をひきつける書き出しになっています。さくらのトンネルの描写(びょうしゃ)もとても美しく、「まるで~みたい」の表現(ひょうげん)もばっちりできていますね。

【第二段落(だんらく)】(体験(たいけん)想像(そうぞう))
 そよ風とさくらの花びらがふわっと頭にくっつく場面は、とてもかわいらしくて印象(いんしょう)(てき)です。「チアリーディングの人みたい」「空とぶほうきがあったら」などの想像(そうぞう)も楽しく、作文の中で生き生きとしたリズムを生んでいます。

【第三段落(だんらく)】(聞いた話、心の声)
 さくらの木が切られるという知らせに、悲しい気持ちと納得(なっとく)する気持ちが入りまじっているところがとても正直に書けています。「写真を撮り(とり)に(←取りに)行った」という行動も、自分の気持ちを大切にしている(あかし)で、とてもよかったです。

【第四段落(だんらく)】(前の話を広げる)
 お父さんの通学の話を取り入れて、話題を広げていますね。「バスと競走(きょうそう)した」というエピソードはユーモアもあり、作文全体の中でちょっと笑顔(えがお)になれる場面になっています。

【第五段落(だんらく)】(自分だけが思ったこと)
 最後(さいご)のまとめも「植物を大切にしたい」という、自分らしい気持ちでしっかりと終わっています。「これからも~していきたいです」という未来(みらい)につながる言葉で、気持ちの成長(せいちょう)も感じられました。

【この作文で特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】

書き出しに会話と情景(じょうけい)を入れて、読み手をひきつけている

「まるで……のよう」のたとえ表現(ひょうげん)がとても豊か(ゆたか)

聞いた話を入れて話題を広げている

自分の気持ちを「心の声」でしっかりと表現(ひょうげん)している

まとめで自分らしい感想と未来(みらい)への思いが書かれている

【考えを深めるための質問(しつもん)
 もしさくらの木に話しかけることができたら、最後(さいご)にどんな言葉をかけたいと思いますか? さくらに「ありがとう」を伝える(つたえる)としたら、どんな気持ちをこめたいですか?
 


■思考語彙 12種
 しかし,かかるので,たつと,たので,だから,で思う,と思う,ないので,なるので,ふくと,も確か,行くと,

■知識語彙 16種
今日,仕方,休日,写真,大切,大変,情報,時間,最初,最後,植物,競走,自然,自転車,途中,通学,

■表現語彙 63種
あと,うえ,おとうさん,けが,こと,さくら,そう,それ,たくさん,とんでも,なか,のぼり坂,ほうき,みたい,もの,も確か,よう,キロ,スキップ,ソメイヨシノ,トンネル,バス,ピンク色,二,五,人,今,今日,仕方,休日,何,写真,十,大切,大変,年,心,情報,日,昔,時,時間,最初,最後,木,植物,楽,疲れ,私,空,競走,耳,自然,自転車,花びら,話,足,路,途中,通学,道,頭,風,

■経験語彙 34種
かえる,かかる,きく,くっつく,くれる,さく,たおす,たおれる,たつ,ちる,つかれる,つく,できる,で思う,とちる,とぶ,と思う,なれる,のく,ふく,られる,会う,会える,入れる,切る,取る,味わう,植える,決まる,登る,聞く,見える,通う,通る,

 

小学校の通学路
   小4 あこゆい(akoyui)  2025年4月2日

 「きれいだな。」今日も、青空の下にある通学路をスキップしながら通っています。

 私の通学路は、のぼり坂がたくさんあり、通学路の途中にさくらの木が、たくさん植えられていて、さくらの木がトンネルのようになっているさくらのトンネルがあります。風がふくと、ピンク色のさくらの花びらがひらひらとちって、私の頭にくっつきます。

 今日も、道を登って行くと、いつものさくらのトンネルが見えてきました。私はウキウキしながらさくらのトンネルを通りました。私が通る時には、いつものようにそよそよとした優しい風がふいてきて、さくらの花びらがちって、私の頭につきました。私はまるでさくらが、私をおうえんしてくれているチアリーディングの人みたいだなと思いました。あと、もし空とぶほうきがあったら、楽に通学できると思いました。

 しかし何日かたつと、私はとんでもない情報を耳に入れました。それは、今のさくらの木を切りたおして、ソメイヨシノという木に植えかえる。という情報です。私はこのことをきいて、もう今のさくらに会えなくなるのでさみしいしさくらがさくのに十〜二十年くらいかかるので、長い時間会えないので悲しいです。「悲しいね。」「うん、でももう決まったことだから仕方がない。」私も確かに、さくらの木がたおれてきて、けがをしたら大変だし・・・と心のなかで思いました。私は休日に、最後にさくらに、会いたかったし、最後にじっくり見たいと思ったので、写真を取りに行きました。

 次に、おとうさんに聞いた話です。おとうさんは昔、自転車で通学していたそうです。それも、五キロくらいのきょりだったそうです。最初は、つかれたけどだんだんなれてきて、疲れなくなくなったそうです。あと、バスと競走したりして、とても足が速くなったそうです。

 私は植物を大切にしながら、自然というものを味わいたいなと思いました。これからも植物を大切にしながら通学していきたいです。