科学技術に頼りすぎない
中3 のんの(aohita)
2025年4月2日
科学文明の発展により手間が省かれ便利になった現代だが、筆者は人間の成長には「手間」が必要だと考えている。オーストラリアの学校の野外活動を例に、本能や判断力、協調性を育むのが重要だ。生きる喜びは苦労や発見の中にあり、筆者はその精神を「アンビション」と呼び、若者に「野心=のごころ」を持って生きてほしいと願っている。僕も同じように、「自分の手間や努力を通じて体で学ぶこと」こそが、生きる喜びや人間らしさにつながると思う。だからこそ、僕はこれからの人生で、簡単に答えを得ようとするのではなく、自らの行動を通して「体感」し、「気づき」、「学ぶ」生き方をしていきたい。
外で遊ぶことは、人の感性を引き立てる。外で遊ぶことはただの暇つぶしや運動ではない。それは、「どう生きるか」を実感するための方法であり、自分の感性や好奇心を鍛える生き方そのものだ。自然の中で風を感じたり、季節ごとに変わる花を見たりすることは、心を動かし、「もっと知りたい」「もっとやってみたい」という気持ちを引き出してくれる。僕は旅行が好きで、見知らぬ場所を訪れるたびに新しい発見がある。そこには、本やネットで知る情報とは違う、自分の目と体で確かめる世界がある。地元の食べ物、建物、人との会話。すべてがリアルな学びだ。実際に、家の中でゲームばかりしている友達もいるけれど、外で過ごす時間の中で得たものは、長く心に残っていると僕は感じている。そのため、テストの点数や、成績を見ても外で学んでいる人の方がより高い成績を取っていると実感している。
次に大切なのが「努力すること」だ。今の時代はAIやインターネットがあれば何でも調べられる。確かにそれは便利だ。でも、すぐに答えが手に入る分、自分の中に残るものは少ないように思う。僕自身、学校の宿題を検索して終わらせたことがあるが、次の日には内容をすっかり忘れてしまっていた。それに比べて、自分で努力して身につけたことは、忘れない。僕は小さいころから音楽を続けているが、指が動かなかった頃の苦労や、何度もくじけそうになった日々があった。でも、そうした努力の積み重ねがあったからこそ、いま自由に演奏できるようになった。その経験からも、努力することは単なる手段ではなく、「自分がどう生きるか」を形にする大切な方法だと思っている。努力して得た力は、自分の一部になり、一生涯の自信にもなる。
確かに、最新の科学技術や情報ツールを使えば、効率よく知識を得ることができるのに加え、それは現代社会の大きな強みだ。苦労せずに手に入る情報は、忙しい日常を支えてくれる便利な手段でもある。しかし、僕はその便利さだけに頼るのではなく、自分自身の体験と努力によって得たものを大切にして生きたい。筆者が紹介していた「ボーイズ・ビー・アンビシャス」という言葉は、「少年よ、大志を抱け」という意味を超えて、「野心=のごころ」、つまり“自ら学び、挑戦しようとする心”を表していると僕は感じた。だから僕も、日々の生活の中で外に出て、感じて、挑戦して、努力するという生き方をしたい。