蜩ちゃん、こんにちは。これも、いい導入から展開できました。ゴミも活かせるように、選択肢(せんたくし)を増やせる発想が大事ですね。
 部活動では、適材適所、いいところを見て協力体制が敷か(しか)れていますね。これこそ、チームワークのハーモニーです。
 多角的に見て可能性を見出すことでは、クラゲの例ですね。医学での活用は大きな恩恵(おんけい)与え(あたえ)てくれそうです。
 良いところを見出す人こそ、これからは求められそうですね。
<<え2015/912pみ>>

蜩さん、作文の提出ありがとうございます。

まず、作文の主題に対するアプローチが非常に独創的で魅力(みりょく)的です。ゴミという日常的に見過ごされがちな題材を取り上げ、それが持つ潜在(せんざい)的な価値を掘り下げ(ほりさげ)ている点は評価できます。特に、リサイクルや再利用の可能性を例に挙げて、物事の多面性を説明している部分は、深い洞察(どうさつ)を感じさせます。

また、物事を一方的な見方でなく多角的に見ることの重要性を強調している点も素晴らしいです。具体的な例として、オワンクラゲの研究から得られた知見を用いて、一見無価値に見えるものから新たな価値を見出す過程を描い(えがい)ています。これにより、読者にもその視点の重要性が伝わりやすいでしょう。

さらに、吹奏楽(すいそうがく)部のエピソードを通じて、日常生活の中での具体的な体験を織り交ぜることで、テーマに対する理解を深める手法を取っている点も良いです。このように自分の生活や体験を作文に反映させることで、テーマへの共感や興味を引き出しています。

名言「雑草とは、まだ、その美点が発展されていない植物のことである。」を引用して、自らの考えを効果的に補強している点も、非常に印象的です。この引用がテーマの理解を深め、読者に強い印象を与える(あたえる)でしょう。

全体を通して、蜩さんの作文は、日常の小さな観察から大きなテーマにつなげる力があります。今後もこのような視点で物事を捉える(とらえる)ことができれば、さらに多くの人に影響(えいきょう)与える(あたえる)文章を書けることでしょう。

**項目(こうもく)評価**
-方法がよく書けています。
-生き方の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1454字/600字
思考点:68点
知識点:83点
表現点:82点
総合点:77点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)

 


■思考語彙 24種 30個 (種類率80%) 87点
 確か, 第,。しかし,がなぜ,これこそ,しまうと,すべき,すると,せよう,せるので,そのため,だろう,できるため,と思う,ないため,なければ,のかも,やろう,を一方,含めると,思うざる,見ざる,近いため,頼むと,

■知識語彙 61種 96個 (種類率64%) 80点
一番,一部,不可能,人間,体内,体系,作業,使用,価値,先入観,全員,分野,利点,利用,労働,医学,参加,合奏,名言,吹奏楽,基本,多角,大切,所属,打楽器,挙動,方法,方面,普段,椅子,植物,楽器,欠点,水中,注入,演奏,物事,物質,特徴,生物,男子,発光,発展,発見,直前,研究,管楽器,細胞,総勢,練習,美点,肉体,自分,見方,視点,観察,部分,部員,重要,雑草,音楽,

■表現語彙 113種 195個 (種類率58%) 79点
 確か,がん,ここ,こと,これ,そう,そのため,それ,それら,できるため,とき,ところ,ないため,なん,もの,よう,クラゲ,ゴミ,タンパク質,パート,一,一つ,一番,一部,不可能,事,二,五,人,人間,今,代わり,会,体内,体系,作業,使用,価値,先入観,全て,全員,六,分野,利点,利用,前,労働,医学,参加,台,合奏,名言,吹奏楽,四,回,基本,多角,大切,室,彼ら,所属,打楽器,挙動,方法,方面,普段,机,椅子,植物,楽,楽器,様々,欠点,水中,注入,演奏,片付け,物事,物質,特徴,生物,男子,発光,発展,発見,的,目,直前,研究,私,管楽器,細胞,総勢,練習,美点,肉体,自分,落とし穴,薬,見方,視点,観察,言い訳,近いため,週,部,部分,部員,重要,階,雑草,面,音楽,

■経験語彙 36種 70個 (種類率51%) 73点
いける,くれる,しまう,しれる,せる,つける,できる,と思う,はまる,やる,られる,れる,わかる,下す,下ろす,並べる,使う,出す,分かる,動く,向ける,含める,囚われる,手伝う,持つ,生まれる,目立つ,直す,知る,見える,見つける,運ぶ,違う,降りる,頼む,駆り出す,

■総合点 85点

■均衡点 5点
 

美点を見つける
   中3 蜩(aeriya)  2025年4月1日

 普通、ゴミをみつけたらまずどうするだろうか。基本は放っておかれるか捨てられるかの二択だ。しかしゴミはそれだけが選択肢とは限らない。例えばペットボトルゴミはリサイクルすれば様々な種類の製品になる。また近年は、生ごみを燃料にする技術が注目されている。このように一見、何にも役に立たないように見えるものが他の視点から見てみると驚きの一面を持っている事がある。私も見ただけでは価値がわからないものでもその良さに気づいて生かしていけるような人間になりたい。

 第一の方法としては、良い面にも注目して物事を見ていく事である。私が所属している吹奏楽部では合奏練習の前に一つやらなければいけない事がある。それは一度音楽室から机を出して椅子を合奏体系に並べるという作業だ。これをやらなければ合奏ができないため片付けを含めると週に六回はこの作業をしている。これはほとんど肉体労働に近いため、きつい部分がある。そのため一部の男子は全くやろうとしない。やらせようとしても言い訳ばかり言って一向に動いてくれないのだ。しかし、その代わりなのか分からないが、練習はしっかりやってくれる。また演奏会直前に楽器を音楽室のある四階から一階に下す作業がある。これは管楽器は一人二台ほど持って降りる事ができるため比較的楽なのだが、打楽器はそうはいかない。打楽器パートは総勢五人しかいないため、沢山ある打楽器を全て運ぶことは不可能だ。なので自分の楽器を下ろした部員から打楽器下ろしに駆り出される。これこそまさに一番きつい肉体労働なのだが、男子にこの作業を頼むと「軽いのを運ばせてくれ」などと言いながらも手伝ってくれる(ちなみに男子は基本肉体労働をやらせるので薬な楽器はほぼやらせない)。ここぞというときにちゃんと手伝ってくれるのが彼らのいいところなのかもしれない。しかし、普段から部員全員で参加すべきことにはちゃんと参加して欲しいものだ。このようになんでも悪い面が少し目立ってしまうものでも良いところはあるのである。

 第二の方法としては物事を一方的な見方で見るのではなく多角的に見ていくことである。とても良いものは、今まであまり良い価値をつけられなかったものから生まれて来る事が多い。オワンクラゲというクラゲは、水中で発光する特徴を持ったクラゲだ。このクラゲは少し前までほとんど知られていなかった。しかし、オワンクラゲがなぜ発光するかについて研究すると、それらは発光するタンパク質を持っている事がわかった。その物質を細胞に注入することで体内から細胞を発光させ観察することができるようになるそうだ。それらは、がん細胞の挙動の観察などに使用されているそうだ。今、医学や生物方面など様々な分野で使われている。このように、違う視点からものを見ると思わぬ発見や利点が見えてくるものだ。私はどんなものでも一つの視点だけで「良いもの」、「悪いもの」と価値をつけてはいけないと思った。

 確かに物事の欠点を直すことも重要だ。また欠点を見ずに利点だけを見て利用したりしてしまうと大きな落とし穴にはまってしまうこともあるだろう。しかし、欠点ばかり見てその先入観に囚われてしまうより、物事のを多角的に見て良い面にも目を向けていくことも大切なのである。「雑草とは、まだ、その美点が発展されていない植物のことである。」という名言があるように、一見ゴミに見えるものでも違う視点から見て良いところを見つけていけるような人間になりたい。