これまで読んだ本とは違う、とてつもなく心を揺さぶられた読書体験が印象的です。<<え2015/972pみ>>
「N」という本の構成自体が読書の<<え2012/10み>>‘読み方’も無限であることをあらわしていますね。<<え2012/10み>>コンクリートで殴られたような衝撃を受けるような本と出会えたのは貴重です。いかに自分の心に届いたか、という読書によって高ぶった<<え2012/10み>>心情と、本の歴史や映像との比較を冷静に述べた作文のバランスも見事です。
よしたかさん、読書に対する深い洞察が感じられる作文をありがとう。
特に、「読書とは好奇心の源泉である」という部分では、読書が人間の知的活動にとってどれだけ重要かをよく表現しています。また、テレビと本の比較を通して、それぞれのメディアの利点と限界を理解し、説明している点は非常に印象的です。本とテレビの異なる特性を理解し、両方の良さを活かす姿勢は、情報を柔軟に捉える力として大切ですね。
また、古代から現代に至るまでの読書の歴史について触れた部分では、時代ごとの読書の形態やその社会的な役割を概観しており、その知識の広がりが作文に深みを与えています。その歴史的な流れを把握することで、読書がいかに人類の文化と密接に関連しているかを理解する手助けになっています。
さらに、小説「N」についての詳細な記述も、物語の多様な解釈可能性を掘り下げることに成功しています。この部分からは、一つの物語に対して多角的にアプローチする読書の楽しみ方が伝わってきます。多様な読み方を提案することで、読者自身の想像力を刺激し、読書体験をより豊かなものにしている点は見事です。
全体として、読書の価値とその多様性を深く理解し、表現している素晴らしい作文です。
項目評価:
-たとえがうまく使われています。
-前の話聞いた話がよく書けています。
-一般化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1239字/600字
思考点:70点
知識点:99点
表現点:108点
総合点:91点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)
■思考語彙 25種 31個 (種類率81%) 90点
、一方,。だから,あるので,あるらしい,かによって,が他方,が可能,が第,しまうかも,しまうと,すると,だと,と思う,と考える,なくすため,めくると,れるため,人によって,人間にとって,元祖かも,写本によって,出来るので,無いので,知らざる,補うので,
■知識語彙 82種 104個 (種類率79%) 94点
一番,一般,上下,世紀,中世,中国,予報,人口,人間,伏線,余地,作品,作者,保存,修道院,元祖,全部,具合,写本,出版,刑事,初期,創造,印刷,印象,古代,回収,場面,大量,天気,奈良,好奇,存在,小説,少女,巻子本,巻物,年代,役割,情報,技術,拡大,挑戦,文字,文書,日本,映像,時代,景色,木簡,業者,毒液,江戸,活版,満足,源泉,無制限,物理,物語,生産,発展,発明,知的,知識,硝子,移動,第一歩,粘土,紀元前,自分,衝撃,表記,解釈,言葉,読書,読者,貸本,迫力,都合,順番,駆逐,魔球,
■表現語彙 160種 222個 (種類率72%) 100点
○,が他方,が可能,きれい,こと,これ,さ,せい,そのもの,それぞれ,ところ,どちら,なくすため,みたい,もの,よう,れるため,エジプト,カット,ギリシャ,コンクリート,テレビ,パターン,パピルス,ページ,メソポタミア,メリット,ヨーロッパ,ラスト,ローマ,一番,一般,上,上下,世紀,中,中世,中国,予報,人,人々,人口,人間,今,他,伏線,何,余地,作,作品,作者,保存,修道院,僕,元祖,全部,具合,写本,出版,刑事,初期,創造,印刷,印象,古代,名,嘘,回,回収,報,場面,大量,天気,奈良,好き,好奇,存在,学び,小説,少女,尺,屋,巻子本,巻物,年,年代,役割,心,情報,技術,拡大,挑戦,文字,文書,新た,日本,昔,星,映像,時代,景色,木簡,本,板,業,業者,楽しみ,様々,死,毎,毒液,江戸,活版,満足,源泉,点,無制限,物理,物語,犬,生産,発展,発明,的,目,知,知的,知識,硝子,移動,章,第一歩,粘土,紀元前,考え,自分,花,蜂,衝撃,表記,解釈,言葉,話,読み方,読書,読者,貸本,迫力,逆さ,通り,都合,間,雨,頃,順番,駆逐,魔球,鳥,1つ,6つ,
■経験語彙 44種 72個 (種類率61%) 85点
おる,しまう,しれる,ためす,つなぐ,できる,と思う,と考える,なくす,めくる,めくれる,られる,れる,付ける,代わる,伝わる,使う,出る,出来る,受け継ぐ,変わる,広がる,担う,書く,楽しむ,殴る,比べる,消える,無くなる,生まれる,眠る,知る,笑う,繰り返す,落ちる,補う,見える,試す,読む,読める,進める,違う,隠す,飛べる,
■総合点 97点
■均衡点 5点
好奇心
小6 よしたか(yositaka)
2025年4月3日
読んで感じる
読書の楽しみは一人でできる楽しみだ。「ヴィジュアル」な情報と言葉による情報は、互いに他を補うので、一方が他方を駆逐するのではないし、一方が他方に代わるのでもない。読書そのものの楽しみとは、知的好奇心のほとんど無制限な満足である。
僕はNと言う本が一番心に印象付けられている。
この本は、極めて挑戦的な1作である。この本は人によって6×5×4×3×2=720通りの物語が生まれる。
今作【N】は全部で6つの話が書かれており、「名のない毒液と花」「落ちない魔球と鳥」「笑わない少女の死」「飛べない雄蜂の嘘」「消えない硝子の星」「眠らない刑事と犬」といった具合に全部で6つの話があるが第○章みたいな表記は無いので作者が進める通り、読者が読みたい順番で好きに読んで行っていい作品である。しかもどの順番で読むかによって見えてくる景色が人それぞれ違う。なんと言っても720通りの読み方が出来るので人によっては全く印象が変わる作品である。しかも各話の毎に上下が逆さになっている。これには1つの話と話の間を物理的にもなくすためでもあるらしい。
僕が読んだパターンだと今まで隠されていた伏線がラストできれいさっぱり回収されて心が熱くなった。コンクリートで殴られたような衝撃だった。僕は移動中、720通りもパターンがあるので何回も読めるNを繰り返し読んでいる。そのせいで、天気予報で雨と出ていたのを知らずにNがズタズタになってしまったのだが。
読書とは紀元前3000年代の初期にメソポタミアの粘土板文書やエジプトのパピルス巻子本として存在しており、中国でも紀元前1300年頃には文字と本があった。古代ギリシャやローマでは巻物が使われ、中世ヨーロッパでは修道院の写本によって知識が保存された。グーテンベルクが15世紀に活版印刷技術を発明すると、本の大量生産が可能になり、一般の人々にも知識が広がるようになった。日本では奈良時代に木簡や巻物が使われていたが、江戸時代に出版業が発展し、読書人口が拡大した。この時代、貸本屋が出版業者と読者をつなぐ役割を担っていたのである。
僕はテレビと比べて本の良さは読む人によって解釈が違う、考えの余地があるところだと思う。様々な解釈が試される場面でも、1つの映像にしてしまうと解釈の余地が無くなってしまうし、尺の都合上でカットされてしまうところもある。だがどちらも映像は「目に見えて迫力などが伝わる」と言うメリットはあるし、小説は「自分の創造もためされ人によって違う面白さがある」という点もある。だから僕はどちらも楽しんでいきたいと思う。人間にとって読書とは好奇心の源泉である。読書は人間の「知」を受け継がれるためにできたものであると考える。そして本は、昔から伝わる学びの元祖かもしれない。本のページをめくると、心もめくれてしまうかもしれない。新たな知識の第一歩に。僕は本を読むことが好きだ。