♪まえ先生より 今回からは「~して生きていきたい」という生き方の主題、それを実現するための方法を書いていきます。今回は「科学技術に頼ら(たよら)ず、自分の手足を使って体験することの良さ」と「科学文明に我々の生活が支えられていることの良さ」を対比する書き方になっていましたね。確かによく書けていたのですが、今回からは、どちらかの意見に絞り(しぼり)、それを実現するための方法を考えていくと良いですね! 最終的な結論としては「私はこれからも、便利なものに頼り(たより)すぎず、自分の手でやってみることを大切にしていきたい。そうすることで、自然の大きさや人とのつながり、そして自分自身の新たな一面にも気づくことができるはずだ。」となっていて、とても良い結びになっていたと思います。
<<え2010/239み>>

あうえあさん、作文の提出ありがとうございます。

この作文では、科学文明の進化と人間の成長という二つのテーマを巧み(たくみ)に組み合わせて議論しています。
序文で科学技術の進歩がもたらす利便性を具体的な例を挙げて説明し、読者に親しみやすい導入をしています。
その後、技術に頼る(たよる)ことの便利さと限界を対比させ、自身の考えを明確に述べる構成は論理的でわかりやすいです。

また、生き方の主題がよく書けています。
「体験は最良の教師である」という名言を用いることで、自分の信念を効果的に表現しており、読者に強い印象を与え(あたえ)ます。
名言がよく書けています。

さらに、自分の手で何かを成し遂げる(なしとげる)大切さを説く部分では、具体的な体験や感情を交えており、説得力が増しています。
体験実例がよく書けています。

全体を通して、科学技術の進歩がもたらす利点と限界をバランス良く評価し、自らの価値観をしっかりと持ちながら未来に向けた行動指針を示す姿勢が見られました。
非常に考えさせられる作文で、読み応えがありました。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1007字/600字
思考点:63点
知識点:84点
表現点:84点
総合点:78点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)

 


■思考語彙 21種 26個 (種類率81%) 79点
 一方,、なぜ,。しかし,。たとえば,あげれば,いうと,すぎざる,たから,だろう,てこそ,できるはず,でこそ,と思う,ないと,なければ,は思う,人にとって,押せば,発達によって,立てば,製品によって,

■知識語彙 62種 101個 (種類率61%) 80点
一緒,不自由,世界,事実,人間,仕事,体力,体験,便利,入口,勉強,名言,商品,大切,安全,実現,家事,家電,工夫,形容,快適,意味,感動,感性,感触,成長,手間,技術,掃除,操作,教師,文明,日常,時間,最良,有効,本当,本来,機器,現代,現象,生活,発達,社会,科学,節約,経験,自信,自分,自動,自動的,自然,自身,製品,進化,達成,階段,電子,電気,音声,音楽,高齢,

■表現語彙 116種 191個 (種類率61%) 80点
きり,こと,これら,さ,すべて,そば,それ,たくさん,たち,つながり,できるはず,なか,におい,もの,よう,エスカレーター,エレベーター,クーラー,テレビ,ドア,ボタン,リモコン,レンジ,一,一緒,不自由,世の中,世界,中,事実,人,人間,今,仕事,体,体力,体験,何,便利,入口,分,力,勉強,名言,商品,喜び,土,多く,大切,学びや,安全,実現,家事,家電,工夫,店,形容,心,快適,意味,感,感動,感性,感触,成長,手,手助け,手間,技術,掃除,操作,教師,数々,文明,新た,日常,時間,最良,有効,本当,本来,機,機器,欲,片っ端,現代,現象,生活,発達,社会,私,科学,節約,経験,者,自信,自分,自動,自動的,自然,自身,製品,誰,豊か,足,進化,達成,階段,電子,電気,面,音声,音楽,風,高齢,AV,

■経験語彙 39種 49個 (種類率80%) 77点
あげる,える,かかる,くれる,こなす,すぎる,せる,つく,つくり上げる,できる,と思う,はじめる,は思う,やりとげる,やる,られる,れる,使う,出る,動きだす,動く,得る,悩む,感じる,押す,支える,暮らす,欠く,残る,気づく,流れる,減らす,生まれる,省く,立つ,育つ,触れる,開く,頼る,

■総合点 88点

■均衡点 9点
 

科学文明
   中3 あうえあ(auea)  2025年4月2日

 科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。お店の入口に立てばドアは自動的に開き、階段のそばには必ずエスカレーターがある。ボタンを押せばテレビがつき、クーラーが動きだし、音楽が流れはじめる。電気製品のなかでも、特にAV機器においては、リモコンのないものは商品になりえないような世の中である。  こうした世の中の進化現象は、あげればきりがない。そして、なぜこうしたことが進化と形容されるかというと、これらはすべて、それまでの人間が必ず経験しなければならなかった数々の手間を、片っ端から省いていったからである。しかし、私は、人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだと思っている。

しかし、人間本来の感性や心の成長は、そうした便利な技術だけでは育たないと私は思う。やはり、自分の手や足を使って実際に体験することが大切だ。自然の中で風のにおいを感じたり、土の感触に触れたり、誰かと一緒に何かをつくり上げたりする中でこそ、本当の意味での喜びや感動が生まれる。自分の力で何かをやりとげた経験は、自信となり、心の中に深く残るだろう。うまくいかなくて悩んだり、時間がかかったりすることもあるが、その分だけ得られる学びや達成感は大きい。

 一方で、科学文明の発達によって私たちの生活が大きく支えられていることも事実である。忙しい現代社会の中では、時間や体力を節約できる技術が多くの人にとって欠かせないものになっている。たとえば、電子レンジや掃除機などの家電製品によって、家事の手間を減らすことができ、その分を勉強や仕事など有効な時間に使うことができる。また、高齢者や体の不自由な人にとっては、自動ドアやエレベーター、音声操作の機器などが、安全で快適な生活を実現する手助けになっているだろう。人間の欲も出ている科学文明だが自分たちが暮らしやすくなるような工夫もたくさんしてあり今の世界には欠かせないものなのだ。

科学の力は私たちの生活を豊かにしてくれる。しかし、「体験は最良の教師である」というような名言があるように、人間本来の感性や心の成長は、やはり自分自身が動いて、体験してこそ育つものだと私は思う。私はこれからも、便利なものに頼りすぎず、自分の手でやってみることを大切にしていきたい。そうすることで、自然の大きさや人とのつながり、そして自分自身の新たな一面にも気づくことができるはずだ。