読む人の心を動かす力がある作文ですね。今ある自然を守ることと、これからの自然をつくること、両方の視点があるとても大切なメッセージでした。
【全体的な総評】
この作文は、自然と人間の関わりについてとても深く、丁寧に考えられており、読んでいて心が動かされました。特に「盛岡の自然」「家の前の桜の木」「小岩井農場」など、具体的で身近な場所を取り上げながら、自分の体験や家族の思いをしっかりと交えて書かれている点が素晴らしかったです。自然を守るために何ができるかという考察がよくまとまっており、自分ごととしてとらえていることがよく伝わってきました。
【各段落の講評】
■一段落目(長文の要約)
長文の要点をしっかりとつかんで「里山は人が手をかけて守ってきた自然である」という大切な主張をきちんと要約できています。また、「緑のコリドー」や「開発による分断」など、言葉の意味をきちんと理解して、自分の意見につなげているところもとてもよかったです。
■二段落目(体験実例)
小岩井農場での遠足の体験を通して、「昔から変わらない自然の大切さ」や「家族との会話の中で学んだこと」がしっかり書かれており、自分の実感がこもった表現ができています。ソフトクリームやピザなど、楽しかった記憶も交えていて、読み手にも楽しさが伝わってきます。
■三段落目(前の話や身近な話題)
自宅の周辺の開発の様子や、それによって失われた自然への気持ちがとてもよく描かれています。特に、母が街路樹の桜を守ろうとしている話は具体的で、読んでいる人に自然を守る大切さが強く伝わります。桜と鳥と自分たちの生活をつなげて考えている姿勢がとても立派です。
■四段落目(主題の一般化)
最後に「自然との共存」「自然を壊さず守っていくこと」「将来のために仕事を増やす」という大きな視点に広げて書いていて、結びとしてとても良いまとまり方です。「クマやシカの安心できる場所」「30年後の桜の花」など、未来への願いが込められていて感動的です。
【この作文で特に優れていた点】
体験と考察がうまくつながっており、自分の気持ちや意見がしっかり表現されている点
身近な話題(家の前の桜の木)を取り上げて、自然と人間の関係を深く考察している点
結びに「人間にとって自然とは共に生きるものである」と一般化されている点
10年後、30年後という未来を見すえた考えがしっかりと書かれている点
【考えを深めるための質問】
あなたが将来「自然にかかわる仕事」に就くとしたら、どんな仕事をしてみたいですか? その仕事で、どんなふうに自然と人をつなげたいと思いますか?
■思考語彙 13種 17個 (種類率76%) 59点
あると,いるため,いれば,せざる,そのため,だろう,で考える,と思う,と考える,ないと,も考える,を考える,人間によって,
■知識語彙 65種 109個 (種類率60%) 82点
一因,一番,一部,予算,人間,今後,仕事,以上,伐採,住人,住宅,便利,共存,出没,動物,反面,商業,地域,場所,学校,安全,安心,定期,害虫,将来,小岩井,市役所,幼稚園,必要,放牧,整備,方向,施設,早朝,時間,景観,最高,樹木,樹齢,残念,毎年,毎朝,牛乳,牧場,環境,生活,発展,盛岡,破壊,確保,空気,管理,維持,自然,苦情,街路,計画,説明,農場,遠足,野鳥,開発,電柱,電話,駆除,
■表現語彙 120種 236個 (種類率51%) 82点
いつ,いるため,かわいそう,きれい,こと,そう,そのため,たくさん,たち,ところ,みんな,よう,クマ,シカ,ソフトクリーム,チーズ,ピザ,一因,一番,一部,中,予算,人間,今,今後,仕事,他,以上,伐採,住人,住宅,何,便利,共存,出没,前,動物,十,反面,周り,商業,地,地域,場所,学校,安全,安心,定期,害虫,家,将来,小岩井,山,市役所,年,幸せ,幼稚園,店,後,必要,恵み,放牧,数,整備,新た,方,方向,施設,早朝,時間,景観,最高,木,木々,本,枝,桜,樹,樹木,樹齢,残念,母,毎年,毎朝,気持ち,父,牛,牛乳,牧場,環境,生活,発展,的,盛岡,目,破壊,確保,私,空気,管理,維持,緑,自然,花,苦情,街路,計画,説明,課,豊か,農場,遠足,野鳥,開発,電柱,電話,面,駆除,鳥,鳴き声,
■経験語彙 58種 78個 (種類率74%) 106点
いける,かかる,かかわる,しまう,つく,つくる,できる,で考える,と思う,と考える,なくなる,ふれあう,もらう,も考える,やる,られる,れる,を考える,下りる,住む,住める,作り替える,作る,出かける,出来る,削る,受ける,咲かせる,咲く,増やす,壊す,変わる,失う,守る,建つ,戻る,支える,暮らせる,植える,楽しめる,止める,異なる,知る,経つ,続く,覚める,訪れる,話し合う,話す,送れる,進む,過ごす,関わる,集まる,頑張る,願う,食べる,驚く,
■総合点 74点
■均衡点 -7点
自然と人間の共存
小6 あえみも(aemimo)
2025年4月2日
里山の景観はそれぞれの人を楽しくさせてくれ、野生生物を中心とした自然である。里山が美しく維持されているのは必要なてまひまを全て里山の人の善意に負っている。里山は人間によってつくられ、維持されてきた自然であるということである。里山は開発が進められて野生動物が安心して住むことが出来なくなっている。新しい道路がつくられ、野生動物が訪れる林も分断されている。人雁が立ち寄らない緑のコリドーが必要である。私が一番考えたことはこれから野生動物たちがどうやって安心して安全に暮らせるかということである。私が住んでいる盛岡でも今まで出没しなかったクマやシカが山から下りてきていることも考える一因になりそうである。
私の住んでいる盛岡は自然が多くて、幼稚園や学校の遠足は小岩井農場に出かける。小岩井農場は開発が進んでいる他の地域とは異なり、何十年も前の景観と変わらないと父と母は話していた。樹木は一部伐採されてはいるが、大自然の牧場や牛乳やチーズをつくる牛たちの放牧地は削られていないことが一番安心した。毎年訪れる場所であるが、いつ行っても楽しめて、ソフトクリームやピザを食べて、おいしい空気の中で清々しい気持ちで時間を過ごすことができる最高の場所である。
私の家の周りにも緑がたくさんあったのだが、2~3年前から住宅地や商業施設に変わってしまった。お店がたくさんできて便利になったのだが、自然が破壊されて動物や野鳥など住む場所がなくなってしまった。その場所に私の家も建ち、景観を考えて母はたくさんのお花や木々が植えた。そのため驚くほどの鳥が集まって来て、早朝から鳥の鳴き声で目が覚める。毎朝うるさいなあと思う反面、この鳥たちは私の家が建ってしまい住むところを失って、緑があるところに戻って来たのだろうとかわいそうな気持ちになった。クマやシカが山から住宅地に来るのも同じだと思う。母は家の前に咲いている街路樹の桜が樹齢50年以上経っていると知って、どうにか伐採せずに維持したいと考えていた。というのは桜に害虫がついていて伐採計画があると市役所の環境整備課の方に説明を受けていた。桜の枝が電柱にかかっていて、更に害虫を駆除する予算がなく伐採する方向で考えているというのである。家の前の桜だけ母が害虫駆除したとしても他の数十本の桜にも害虫がいるため、他の住人からも苦情の電話がきているというのである。毎年管理していれば毎年きれいな桜を見ることができたのにとても残念である。母は何とか出来ないかと環境整備課の方と話し合っているようでまだ伐採はされていない。今後、どうなるか私は伐採しないで定期的に管理してもらう方向に進んでいくように願っている。
自然は人間によって今後作られて守られていく共存する自然が必要だと思う。私たちの生活はあらゆる面で自然からの恵みに支えられているのだが、私たちはその自然を壊したりて開発することで発展してきた。自然破壊を止め、自然を新たに作り替えていくことで将来もずっと続いていけるようにしていきたいと考えた。10年後20年後も自然とふれあい、緑豊かな環境で生活できるように私はもっと自然にかかわる仕事を増やすことが一番だと思う。みんなが自然と関わって幸せな生活を送れるようにしていきたい。クマもシカも安心して住める場所を確保し、私の家の前の桜の木が30年後にきれいな花を咲かせるように頑張りたい。