物事の核心に迫る
高1 ヨーヨ(waoho)
2025年4月3日
あらゆるものがカジュアルになっていき、さまざまな機器の圧倒的な便利さと引き換えに、面倒なことが失われている。今では、一曲を有機的統一体として把握する構造的な聞き方ができない人がいる。僕は、クラシック音楽の一部分を15秒で流すという軽薄短小の文化に流されるべきではないと思う。
そのための方法として第一に、物事の原点に目を向けることだ。しかしながら、人はどうしても刺激の強い内容のことや、人気のある内容に気を取られてしまいがちだ。確かに、流行りに乗ることが重要視されている職業や環境の人もおり、重要なことである。でも、もし勉強やその事柄を自分のものにしたいと思うなら、表面上の物事に流されていては身につかないだろう。例えば、ダイエットでは体重を減らすということを目指してると仮定する。さて、このダイエット方法にはさまざまなものがあるが簡単に痩せる方法とうたっているサプリといったものに人は流されやすいと思う。しかし、それで運動をせずに同じカロリーを取り続けたりしていればダイエットを自分はしていると思い込み勝手に期待しているといういわば自己満足で終わってしまうのだ。このように、物事を自分のものにしたいという気持ちを叶えるためには、いかに簡単にできるかという表面上のことより、時間がかかっても確実に進める方法なにかということを冷静に考え、行動していくことなのだ。他にも、原点に目を向けることで、その事柄のバックグラウンドを理解し、視野が広がる可能性が高い。芸能人でも、何も知らない状態で炎上しているからダメと判断したり、チャラいといったレッテルを張ってしまいがちだ。でも、その人の今までの努力や考え方、環境を知るだけでイメージが変わるという体験をしたことが一度はあると思う。僕も、佐々木朗希というプロ野球選手に対し、孤独であまり周りから好かれていないといった悪い印象を持っていた。しかし、テレビで東日本大震災で両親を亡くしたというどん底から這い上がって今プロになっているという背景を見て、悪い印象はなくなり、応援したくなった。すなわち、物事の本質を理解するためには一度、自分の先入観を捨てることが大切なのだ。
第二の方法として、学校教育でもじっくり考える場を作ることだ。もし、考える時間を取らず試験のための暗記をさせる方法をしたとしたら、思考力が身につかないだろう。また、その答えになる過程を知ることで暗記もしやすくなり一石二鳥だ。そして、その考え方やじっくり考えて自分なりの答えを一度出し合い共有することで物事に対する興味も引き起こすことが可能である。この興味によって「もっと知りたい」という気持ちになり、また違うことの核心に迫ることができるのだ。例えば、レオナルドダヴィンチは画家・発明家・解剖学者・科学者という様々な業界で有名だが、絵画のために人間の筋肉や骨格を深く研究したり、実際に死体解剖をして正確なデッサンを描いた。そして、飛行や水の流れなど自然現象にも強い興味を持ち、膨大なスケッチやメモを残した。このように、自分の専門という壁を作らず、知りたいと思ったら、自分で実験・観察するスタイルで多くの発見をしたのだ。このように、考えるという過程を大切にすることで、興味を持つ。その興味にとりあえず従い、行動することが重要なのではないか。
確かに、物事を追いかけ、知識があることも大切だ。しかし、「誰かが終わりだと思った場所が、君の出発点になるかもしれない。」というように、本当の思考力、興味を引き上げるためには、一つのことともっと向き合って深堀りすべきだ。