目立たない道具が送るメッセージ
   小5 あえたし(aetasi)  2025年4月3日

くずかごは、もっとも親しい毎日のくらしの仲間であるのに、日々に欠かせない家具として重んじられているとはいえない。私たちは手に入れたものが日々に欠かせぬ必要なものどころか、そのおおくは、ただのすてるにすてられないものばかりになってしまっていると、突然気づいてびっくりする。日々のくらしの姿勢をつくるのは、何を手に入れるかではなくて、何を手に入れないかなのだと気づくのかもしれない。



ぼくがこの話を読んで一番感心したのは、筆者が生活の中の目立たないものでもよく観察していることです。不必要なものを買って結局使わないということを繰り返すと、本当に必要な場面で、お金がなくなってしまうと思った。



小さい頃、ぼくのおもちゃ箱はまるでゴミ捨て場のように、ごちゃごちゃあふれかえっていた。なぜなら、好きなおもちゃは何でも買っていたからだ。そこである日お母さんは、おもちゃ箱を整理することにした。

整理しているとき、いらないおもちゃがたくさんでてきた。しかし、とっておいてもしょうがなく、捨てることになってしまった。ぼくは、これはすごくむだでもったいなく、環境にもよくないことだと考えた。もう同じ事は二度と起こしたくない。そこでほんとうに必要なものしか残さず、むだな物はいっさい買わない作戦を考えた。

例えば、水族館でかわいいぬいぐるみを見つけた時、本当にかわいいぬいぐるみでないと買わなかったり、好きなお菓子があっても、家にまだあるかどうかを考えてから買うようになった。前はゴミ捨て場のように散らかっていたおもちゃ箱も、今は宝箱のようにきれいに保っている。やった、作戦成功。物を大切にできてとてもうれしかった。



ぼくも、くずかごのように、わたしたちの生活に役立つが、全く大切にされていないもの、むしろ嫌われている方が強いものを見つけた。それは「ぞうきん」だ。昔からずっと一緒に暮らしてきた身近なものなのに、人々に汚いイメージを持たれ、ただの布だと思われている。ぼくは「ぞうきん」はみんなのために頑張って働いているのに、感謝もされずに冷たく扱われ、かわいそうだと感じた。

しかし、みなさんは何をつかって床や机をふいていますか。そうです、ぞうきんです。しかも「ぞうきん」は、ティッシュとは違ってなんども使え、モップと比べて、軽いし手軽に使えるのだ。目立たないけど、生活を支えてくれる「縁の下の力持ち」のような存在なのだ。



ぼくはこの話を読んで、私たちの生活でみすごされている道具が、私たちに大切なメッセージを伝えようとしているかもしれないと分かった。だから、当たり前に思うことでも、普段とは違う目線で考えてみる必要があると考えた。