みささん、作文の提出ありがとうございます。今回の作文は、読書の楽しみとその奥深(おくふか)さについて非常によく表現されていました。特に、読書が個人の想像力をどのように育て、拡張(かくちょう)するかについての説明が立派(りっぱ)です。また、具体的な小説の例を挙げることで、その考えをさらに明確にしています。

「そして(だれ)もいなくなった」という作品を例に出し、その物語の展開(てんかい)を通じて読者がどのように想像力を働かせるかを詳しく(くわしく)説明している点は、作文の説得力を増しています。さらに、東京大学教授の酒井(さかい)(くに)嘉氏の言及(げんきゅう)も知識の裏付け(うらづけ)として適切に使われており、説得力を増しています。

また、ことわざ「愚者(ぐしゃ)は経験に学び、賢者(けんじゃ)は歴史に学ぶ」を引用して、読書がいかに重要かを強調している点も素晴らしいです。このように作文にことわざを取り入れることで、内容に深みが加わり、読む人に強い印象を与え(あたえ)ます。

最後に、自分の読書体験を通じて得た洞察(どうさつ)を共有することで、作文に一貫(いっかん)性と個人的な触れ込み(ふれこみ)が加わっているのも良い点です。これらの要素が組み合わさって、非常に読み応えのある作文になっています。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています。
-ことわざがよく書けています。
 

森リン評価 共有 ha 04月3週 みさ
字数/基準字数:
1211字/600字
思考点:72点
知識点:90点
表現点:91点
経験点:78点
総合点:82点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種28個71%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙70種102個69%90点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙127種202個63%91点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙40種66個61%78点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1211字
 72点
 90点
 91点
 78点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 28個 (種類率71%) 77点
、一方,。しかし,。たとえば,。つまり,いるため,いると,が他方,すれば,せざる,だはず,だろう,と思う,と考える,ので一方,小説に対して,居らざる,抜けると,犯さざる,補うので,読むと,

■知識語彙 70種 102個 (種類率69%) 86点
一行,上司,世界,主観,予測,交通,人間,体験,作品,作文,作者,使用,個性,共有,円滑,判事,医者,固定,大事,大切,奇抜,好奇,孤島,小説,川端,干渉,康成,情報,想像,意味,意外,意見,愚者,招待,教授,文章,最近,東京大学,概念,歴史,活字,満足,無制限,物語,犯人,犯罪,生理学,発揮,真意,知的,経験,結末,絵画,背景,自分,自然,莫大,行間,表現,言葉,説明,読書,賢者,遠慮,酒井,重要,雪国,順番,風景,駆逐,

■表現語彙 127種 202個 (種類率63%) 85点
いつ,いるため,お客,が他方,こと,さん,そこ,そのもの,それ,たち,だはず,とき,なん,もの,やりとり,よう,ん,アームストロング,コミュニケーション,テンプレート,トンネル,ドキドキ,ビジネス,メール,ワールド,一,一行,上司,世界,主観,予測,交通,人,人間,他,体験,作品,作文,作者,使用,個性,共有,円滑,判事,力,医者,周り,嘉,固定,夜,大事,大切,奇抜,好奇,字,孤島,小説,島,嵐,川端,干渉,底,康成,心,思い,情報,想像,意味,意外,意見,愚者,招待,教授,文章,新た,最近,本,東京大学,枚,楽しみ,概念,歴史,氏,活字,満足,無制限,物語,犯人,犯罪,生理学,発揮,真意,知的,私,立,紙,経験,結末,絵画,考え,者,背景,脳,自分,自然,莫大,行間,表現,視,言葉,話,説,説明,読書,誰,賢者,通り,過ち,遠慮,邦,酒井,重要,鍵,雪国,順番,風景,駆逐,

■経験語彙 40種 66個 (種類率61%) 79点
しる,てる,できる,と思う,と考える,なれる,られる,れる,ハマる,与える,代わる,作る,値する,入る,出来る,取り入れる,学ぶ,封じ込める,居る,役に立つ,得る,惑わす,抜ける,探す,握る,書く,死ぬ,求める,済む,犯す,磨く,補う,話す,読む,近づく,途切れる,進める,違う,限る,高める,

■総合点 88点

■均衡点 6点
 

共有
   小6 みさ(misa)  2025年4月3日

 読書の楽しみは一人でできるという楽しみである。また、読書では表現というものが大事にないってくるが、言葉で個性を表現するには莫大な字が使用され、詳しく説明するにはめんどくさいものとなる。しかし、絵画は作者の思い通りに一枚の紙に思いを封じ込めることができる。しかし、絵画は活字の一行に値する情報を与えることができないのだ。そのことを、「ヴィジュアル」というのだ。つまり、情報と言葉による情報は、互いに他を補うので一方が他方を駆逐するのではないし、一方が他方に代わるのでもない。読書そのものの楽しみとは、知的好奇心のほとんど無制限な満足である。

 私も最近ハマってみている本がある。それは、「そして誰もいなくなった」という本だ。この小説は、嵐が近づく孤島に10人の元犯罪者たちが招待され、一人ずつ順番にいなくなり犯人は誰だと探す物語である。元々島には10人しか居らず、嵐で交通も途切れているため犯人はこの10人に限られている。この話の鍵を握っているのが医者のアームストロングである。結末はどうなるんだとドキドキしながら読む作品なのだが、結末が想像してたのとだいぶ違って死んだはずの判事の人が犯人であった。こういう意外な話しはテンプレートを作るのにも役に立ってくる。

 私は、読書で最も重要視されるのは想像力が磨かれることにあると思う。実際に、脳生理学者で東京大学教授の酒井邦嘉氏は、読書をすることで「言葉の意味を補う『想像力』(行間を読む力)が自然に高められる」と立説している。「行間を読む」というのは、書いてある文章から、書かれていない背景まで想像することにある。たとえば、川端康成『雪国』に「トンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」という文章がある。この文章を読むと、「いったいどんな雪国だろう?」「夜の底が白いって、どんな風景だろう?」と想像しると思う。この想像が、まさに「行間を読む力」というのだ。想像力はビジネスにおいても当然重要な力であり、誰かとやりとりしているときに「上司はなんでこういうことを言ったのかな?」「お客さんからのメールの真意はなんだろう?」と考えるときに想像力を発揮すれば、コミュニケーションを円滑に進められると予測される。

 私はよく作文を書くが、大切だと思うことは周りと違う奇抜な意見も遠慮せずに言っていくことだと思う。愚者は経験に学び、「賢者は歴史に学ぶ」という。出来ることなら、過ちを犯さずに済みたいのが人間である。しかし、いつまでも周りの固定概念に惑わされていると新しい主観の考えを取り入れていくことができない。私は小説に対して求めていることは自分がそこに干渉できるか。実際に体験しているようになれるかどうかである。自分もそこのワールドに入ることでまた新たな考えが得られるのだ。自分の世界と作者の世界を共有できる。そんなワールドを私は大切にしていきたい。