あかるらさん、こんにちは。今回の作文についての講評をさせていただきます。

まず、作文の構成がとてもよくできています。文章が明確であり、それぞれの段落が独立している一方で、全体として一つの流れを形成している点が素晴らしいです。また、古いものと新しいものの両方の価値について述べることで、バランスの取れた議論を展開している点も評価できます。

具体的な例を挙げて説明している部分も印象的です。特に「桃太郎(ももたろう)」の昔話を用いて、新しいものの価値を説明している部分は、非常に効果的でした。このような具体例は、読者にとって理解がしやすく、また説得力を持たせるのに役立っています。

総合的に見て、あかるらさんの作文は論理的であり、また読みやすい文章で構成されているため、非常に高いレベルであると言えるでしょう。これからも様々な角度から物事を見る力を磨い(みがい)ていってください。

項目(こうもく)評価:
1.複数の意見がよく書けています。
2.総合化の主題がよく書けています。
3.昔話の実例がよく書けています。
 

森リン評価 古い、新しいに囚われない選択 ya 04月3週 あかるら
字数/基準字数:
1342字/600字
思考点:72点
知識点:90点
表現点:92点
経験点:80点
総合点:83点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種25個80%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙69種91個76%90点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙128種208個62%92点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙41種52個79%80点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1342字
 72点
 90点
 92点
 80点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 25個 (種類率80%) 77点
nしかし, 確か,。しかし,。だからこそ,。もしも,。例えば,あれば,いくべき,おくべき,これによって,たい場合,だろう,といえ,と思う,と言える,はつまり,はなぜ,を考える,囚われざる,通じるから,

■知識語彙 69種 91個 (種類率76%) 85点
世代,人気,付加,仲間,価値,便利,信憑,信頼,偽造,元日,利点,利用,動物,勝利,匿名,収集,団子,地震,大切,娯楽,安心,実例,対応,対決,平和,影響,情報,成功,技術,投稿,掲載,整備,新聞,昔話,時代,普段,有効,有名,本質,桃太郎,歴史,段落,活用,流行,減少,激動,物事,物議,状況,現代,理想,理由,環境,生活,発展,目的,研究,積極,結末,能登半島,臨機応変,要因,言語,記事,身近,近年,退治,適材適所,長所,

■表現語彙 128種 208個 (種類率62%) 86点
 確か,いくら,おかげ,こと,ことわざ,これ,これら,さ,そこ,それ,それぞれ,たい場合,ところ,にきび,もの,よう,テレビ,ニュース,ネット,メディア,ライオン,一,一つ,下,世代,中,人,人気,今,付加,仲間,例,価値,便利,保,信憑,信頼,偽造,元日,全て,利点,利用,前,動物,勝利,匿名,収集,周り,嘘,団子,園,地震,多く,大切,娯楽,安心,実例,対応,対決,平和,影響,後,心,性,情報,感,成功,技術,投稿,挙,掲載,数,整備,新聞,日々,昔話,時代,普段,有効,有名,本,本質,村,桃,桃太郎,歴史,段落,活用,流行,減少,源,激動,物,物事,物議,犬,状況,猿,現代,理想,理由,環境,生活,発展,的,目,目的,研究,私,積極,結末,考え方,能登半島,臨機応変,要因,言語,記事,誰,身,身近,近年,退治,達,適材適所,郎,長所,鬼,鬼ヶ島,

■経験語彙 41種 52個 (種類率79%) 80点
おく,ける,せる,できる,といえ,とめる,と思う,と言える,ゆく,られる,れる,を考える,与える,使う,加わる,囚われる,増える,応じる,惑う,戦う,持つ,挙げる,探る,支える,残る,比べる,溢れる,生まれる,続く,続ける,襲う,見出す,訪れる,認める,載せる,近付く,逃げ出す,通じる,醸す,関わる,集める,

■総合点 88点

■均衡点 6点
 

古い、新しいに囚われない選択
   中2 あかるら(akarura)  2025年4月3日

 ラレルは受け身・尊敬・自発・可能の四つの意味を持つ動詞だ。そしてそのら抜き言葉は「可能」において頻繁に現れる。これは言語経済化の原理、つまりある言葉を少し整理して簡便にしようという性向の現れだ。しかしら抜き言を認めるかは二十世紀日本語の重大問題の1つとなっている。確かにら抜きは手抜きであるが、それには理由がある。私達は言語というものがその本質においてうんと保中的なものであることを心にとめておくべきだ。

  確かに古く正しいものには良さがある。それはつまり誰にでも、そしてどんな状況下であっても通じるからだ。私達のごく身近なところにも数は減少したものの「古い」かつ「正しい」と言えるものが残っている。その一つがメディアだ。現代において多くの世代から人気を集めるSNSの歴史も長くなりつつあるが、それよりも更に長い歴史を持つ、つまり古いといえるテレビや新聞といったメディアは今でもSNSに比べ幅広い世代に情報と娯楽を与え続けている。それはなぜなのだろうか。この要因としてこれらのメディアには信憑性があることが挙げられる。SNSの環境は少しずつ整備されているものの、日々掲載される匿名の偽情報は度々物議を醸している。例えば、私は普段新聞やテレビなどのメディアから情報を収集することが多いが、その記事にもSNSで実際に投稿されたある嘘のニュースが載せられていた。それは元日を襲った能登半島の地震の影響で動物園のライオンが逃げ出したというものだった。このような偽造された情報が人を惑わせることが近年増えている。しかし古く正しいものは私達の信頼と安心感に支えられて今のように続いている。だからこそ、どんな激動の時代であってもそこには付加価値が生まれ、良さが認められるのだ。

しかし新しい、便利なものにも良さがある。古い考え方や物事に囚われず、新しいものに価値を見出し積極的に活用することで生まれる成功がある。 その例の一つとして有名な昔話の「桃太郎」が挙けられる。桃大郎は鬼退治をする前に仲間にきび団子を与えるが、その仲間として犬・猿・雉といった今まで関わったことのない「新しい」動物と共に鬼ヶ島へ行くのだ。そして全ての鬼を退治する。この鬼と戦って勝利し、後に村に平和が訪れたのは桃太郎一人だけではなく、新しく加わった仲間の長所のおかげでもある。もしも桃太郎が1人で鬼と対決していたら、いくら強くても全ての鬼を退治するという結末にはならなかっただろう。今では技術が大きく発展し私達の身の周りには新しくかつ日々の生活を便利にする物で溢れている。これを有効活用することで、私達の生活が少しずつ理想に近付いてゆくのだと思う。

 

古いもの、新しいものにはそれぞれ利点がある。しかし「適材適所」ということわざがある。最も大切なのはどんなものでもその目的に応じて使うことである。例えば2段落目に挙げたメディアの実例であれば、研究などで信頼できる情報源を利用したいのであれば本や新聞を、また流行しているものを探りたい場合にはネットを活用するなど臨機応変に対応していくべきだ。これによって私達は本当に、どんなものであってもより良い利用を考えることができるようになるだろう。