ラレルは四つの仕事を
   中2 あえもま(aemoma)  2025年4月3日

 言葉は効率の良さを求めて歴史と共に変わっていく。しかし、言語というものはその本質においてうんと保守的なものである。そこで、そう簡単には新たな変化を受け入れれない。いや、受け入れられないのである。



 昔から変わらず受け継がれてきたものには、それだけの価値と意味がある。日本には行事、伝統工芸品、言葉など古くから受け継がれてきた、たくさんのものがある。行事としては、お正月などがあげられる。お正月は、6世紀半ばの仏教伝来よりも前に存在していたとされている。例えば、おせち料理や初詣、年賀状などは、古くからの習慣だが、家族や人とのつながりを感じられる大切な時間になっている。実際に私の家族は、みんなが一団となって過ごすことが少ない。しかし、このような昔からの習慣は自然と家族を一つとさせ、絆を深めてくれる。そのため、ただの昔の風習じゃなく、人との絆を守る手段として今も意味があると言える。さらに、ことわざや古典文学も私たちを密かに支えてくれていると思う。例えば、「石の上にも三年」「雨降って地固まる」などのことわざは、昔の人の経験から生まれており、今でも人生のヒントになる。つまり、昔の知恵が、現代でも心を支えてくれると言えるだろう。このように、日本には他にも様々な物が受け継がれ、今でも人の心を動かす力やぬくもりを持っているからこそ残っているのだと私は思う。



 しかし、変化していく時代において、便利さや新たな発見も大切である。新たな発見、というとマリー・キュリーの話があげられる。マリー・キュリーは、夫のピエール・キュリーと共に、ポロニウムとラジウムを発見し、ノーベル物理学賞とノーベル化学賞を受賞した女性科学者である。キュリー夫妻は、ウラン鉱石からラジウムとポロニウムを発見し、放射能という概念を確立した。そして、放射線治療などを通じて、医学と科学の両方に大きな影響を与えた。第一次世界大戦中には、放射線を用いた移動レントゲン車を開発し、前線での医療に貢献した。このように、新たな発見は人の命を救うことにも関連している。また、現代社会では、インターネットやAI、再生可能エネルギーなど、時代とともに登場する新しい発明が私たちの生活をより便利で豊かにしている。例えば、学校ではオンライン授業が可能になり、翻訳アプリによって外国語も簡単に理解できるようになった。その結果、世界とのつながりが深まり、今までの常識では考えられなかったことが次々と実現している。つまり、新しい発見や技術は、私たちの未来を切りひらく大きな力となるのだ。



 確かに、古い考え方や、新しい考え方にもそれぞれ良さがある。しかし、最も大切なことは、古いか新しいかではなく、それをどう生かすかという視点である。例えば、紙の本は、集中しやすく、書き込みもしやすいという良さがある。一方、タブレットなどは、軽くて情報検索が簡単という利点がある。これらのように、昔のものと今のものを交互に使い分け、自分の学び方に合った使い方を選ぶことで、学習効果は大きく変わる。この例に限らず私たちは日々の生活や社会の中で、さまざまな場面で選択を求められている。だからこそ、自分にとって本当に必要なものを見きわめ、状況に応じて選び取る力が何よりも大切なのだ。