720通りの読み方を楽しむために読書に没頭(ぼっとう)した★体験実例 がけん引した、とてもよい内容でした。<<え2010/21み>>
小6一学期は★体験実例 を中心に書きますが、くわしく実例を書くことでうかんでくる感情や思考から、自分でも思いがけない考えに行きつくことも作文の楽しみとして取り組んでください。

読書の歴史をくわしい記述にあわせて、「N」という本について、720通りの読み方があるというこの本のユニークな特徴(とくちょう)を、具体的な話の例を挙げながら説明している点が素晴らしいです。読者が自由に読み進めることができるスタイルは、読書の新しい楽しみ方を提案していて、革新(かくしん)的です。

読書とテレビの比較(ひかく)についても、それぞれのメディアの利点と限界を理解し、バランスよく評価している点が印象的です。自分の意見をしっかりと持ちながらも、客観的な視点(してん)忘れ(わすれ)ていないため、説得力があります。

最後に、読書が人間の好奇(こうき)心にどのように応えるかという一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。人間にとっての読書の価値(かち)を深く掘り下げ(ほりさげ)ており、読むことの大切さを再認識(にんしき)させてくれます。

全体を通して、よしたかさんの作文は読者に多くの考えを投げかける内容となっており、非常に読み応えがありました。これからも読書を通じてさらに多くのことを学び、表現していってくださいね。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています。
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1254字/600字
思考点:83点
知識点:100点
表現点:111点
総合点:94点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)

 


■思考語彙 24種 28個 (種類率86%) 87点
、一方,。だから,あるので,あるらしい,かによって,が他方,が可能,が第,しまうかも,しまうと,すると,だと,と思う,と考える,なくすため,めくると,れるため,人によって,人間にとって,元祖かも,写本によって,出来るので,無いので,知らざる,

■知識語彙 80種 102個 (種類率78%) 93点
一番,一般,上下,世紀,中世,中国,予報,人口,人間,伏線,余地,作品,作者,保存,修道院,元祖,全部,具合,写本,出版,刑事,初期,創造,印刷,印象,古代,回収,場面,大量,天気,奈良,好奇,存在,小説,少女,巻子本,巻物,年代,役割,技術,拡大,挑戦,文字,文書,日本,映像,時代,景色,木簡,業者,毒液,江戸,活版,満足,源泉,無制限,物理,物語,生産,発展,発明,知的,知識,硝子,移動,第一歩,粘土,紀元前,自分,衝撃,表記,解釈,読書,読者,貸本,迫力,都合,順番,駆逐,魔球,

■表現語彙 156種 216個 (種類率72%) 99点
○,が他方,が可能,きれい,こと,これ,さ,せい,そのもの,それぞれ,ところ,どちら,なくすため,みたい,もの,よう,れるため,エジプト,カット,ギリシャ,コンクリート,テレビ,パターン,パピルス,ページ,メソポタミア,メリット,ヨーロッパ,ラスト,ローマ,一番,一般,上,上下,世紀,中,中世,中国,予報,人,人々,人口,人間,今,伏線,何,余地,作,作品,作者,保存,修道院,僕,元祖,全部,具合,写本,出版,刑事,初期,創造,印刷,印象,古代,名,嘘,回,回収,場面,大量,天気,奈良,好き,好奇,存在,学び,小説,少女,尺,屋,巻子本,巻物,年,年代,役割,心,技術,拡大,挑戦,文字,文書,新た,日本,昔,星,映像,時代,景色,木簡,本,板,業,業者,楽しみ,様々,死,毎,毒液,江戸,活版,満足,源泉,点,無制限,物理,物語,犬,生産,発展,発明,的,目,知,知的,知識,硝子,移動,章,第一歩,粘土,紀元前,考え,自分,花,蜂,衝撃,表記,解釈,話,読み方,読書,読者,貸本,迫力,逆さ,通り,都合,間,雨,頃,順番,駆逐,魔球,鳥,1つ,6つ,

■経験語彙 43種 71個 (種類率61%) 83点
おる,しまう,しれる,ためす,つなぐ,できる,と思う,と考える,なくす,めくる,めくれる,られる,れる,付ける,代わる,伝わる,使う,出る,出来る,受け継ぐ,変わる,広がる,担う,書く,楽しむ,殴る,比べる,消える,無くなる,生まれる,眠る,知る,笑う,繰り返す,落ちる,見える,試す,読む,読める,進める,違う,隠す,飛べる,

■総合点 94点

■均衡点 4点
 

好奇心 清書
   小6 よしたか(yositaka)  2025年4月4日

読書の楽しみは一人でできる楽しみだ。「ヴィジュアル」な情報と言葉による情報は、互いに他を補うので、一方が他方を駆逐するのではないし、一方が他方に代わるのでもない。読書そのものの楽しみとは、知的好奇心のほとんど無制限な満足である。

僕はNと言う本が一番心に印象付けられている。

この本は、極めて挑戦的な1作である。この本は人によって6×5×4×3×2=720通りの物語が生まれる。

今作【N】は全部で6つの話が書かれており、「名のない毒液と花」「落ちない魔球と鳥」「笑わない少女の死」「飛べない雄蜂の嘘」「消えない硝子の星」「眠らない刑事と犬」といった具合に全部で6つの話があるが第○章みたいな表記は無いので作者が進める通り、読者が読みたい順番で好きに読んで行っていい作品である。しかもどの順番で読むかによって見えてくる景色が人それぞれ違う。なんと言っても720通りの読み方が出来るので人によっては全く印象が変わる作品である。しかも各話の毎に上下が逆さになっている。これには1つの話と話の間を物理的にもなくすためでもあるらしい。

僕が読んだパターンだと今まで隠されていた伏線がラストできれいさっぱり回収されて心が熱くなった。コンクリートで殴られたような衝撃だった。僕は移動中、720通りもパターンがあるので何回も読めるNを繰り返し読んでいる。そのせいで、天気予報で雨と出ていたのを知らずにNがズタズタになってしまったのだが。

読書とは紀元前3000年代の初期にメソポタミアの粘土板文書やエジプトのパピルス巻子本として存在しており、中国でも紀元前1300年頃には文字と本があった。古代ギリシャやローマでは巻物が使われ、中世ヨーロッパでは修道院の写本によって知識が保存された。グーテンベルクが15世紀に活版印刷技術を発明すると、本の大量生産が可能になり、一般の人々にも知識が広がるようになった。日本では奈良時代に木簡や巻物が使われていたが、江戸時代に出版業が発展し、読書人口が拡大した。この時代、貸本屋が出版業者と読者をつなぐ役割を担っていたのである。

僕はテレビと比べて本の良さは読む人によって解釈が違う、考えの余地があるところだと思う。様々な解釈が試される場面でも、1つの映像にしてしまうと解釈の余地が無くなってしまうし、尺の都合上でカットされてしまうところもある。映像は「目に見えて迫力などが伝わる」と言うメリットはあるし、小説は「自分の創造もためされ人によって違う面白さがある」という点もある。だから僕はどちらも楽しんでいきたいと思う。人間にとって読書とは好奇心の源泉である。読書は人間の「知」を受け継がれるためにできたものであると考える。そして本は、昔から伝わる学びの元祖かもしれない。本のページをめくると、心もめくれてしまうかもしれない。新たな知識の第一歩に。

僕は本を読むことが好きだ。