あけみおさん、作文の提出ありがとうございます。以下、講評をさせていただきます。

まず、あなたの作文は自然と人間との関係に焦点(しょうてん)を当てており、その絡み(からみ)を多角的に捉える(とらえる)ことができています。特に、里山の景観や海の美しさといった自然の描写(びょうしゃ)がとても鮮明(せんめい)で、読者にその場の雰囲気(ふんいき)を感じさせることができています。また、家族との体験を交えながら、自然環境(かんきょう)の大切さを説く構成は、物語に深みを与え(あたえ)ています。

プラスチック問題に関しても、具体的な影響(えいきょう)を述べ、それに対する解決策を提案している点が印象的です。このように問題提起から解決策までを網羅(もうら)することは、小論文としての質を高めています。また、「人間にとって自然とは」という表現で、一般(いっぱん)化の主題を巧み(たくみ)に取り入れている点も評価できます。

結びの部分で、書き出しに登場した自然のキーワードを再度用いることで、文章に統一感を持たせており、読後感を綺麗(きれい)にまとめ上げています。全体を通して、自然と人間との共存について深く考えさせる内容となっており、非常に読み応えのある作文です。

項目(こうもく)評価:
-自然の描写(びょうしゃ)が鮮明(せんめい)である。
-家族の体験を交えて文章が立体的になっている。
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。

これからもこのような感性を活かして、さらに多くの読者に伝える力を磨い(みがい)ていってください。

---

森リン評価　自然を守るために（清書）　ha 04月4週　あけみお

字数/基準字数： 1136字/600字 思考点：67点 知識点：74点 表現点：76点 経験点：82点 総合点：75点

●語彙学年表 　 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 　　 思考点 知識点 表現点 経験点 総合点

1200字換算： 　 思考点：70点 知識点：77点 表現点：80点 経験点：85点 総合点：78点

●換算語彙学年表 　 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 　　 思考点 知識点 表現点 経験点 総合点

●語彙の説明

語彙	種類	個数	種類率	点数	説明
思考語彙	18種	25個	72%	67点	考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙	53種	74個	72%	74点	難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙	105種	184個	57%	76点	豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙	42種	60個	70%	82点	詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60％以上が目標。70％以上の場合は多様な語彙が使われています。

1136字		67点		74点		76点		82点
字数		思考語彙		知識語彙		表現語彙		経験語彙

　

---

■思考語彙　18種 25個 （種類率72%） 72点
。例えば,いると,しまうと,すべき,するべき,たので,と思う,ないので,に思う,のため,られると,を考える,人びとに対して,人間にとって,出よう,守るため,細かいので,行くと,

■知識語彙　53種 74個 （種類率72%） 74点
中心,人間,保護,内臓,劣化,動物,問題,善意,回収,困難,大切,実感,家族,山里,影響,徳島,必要,意味,意識,感動,旅行,景色,景観,最初,未来,構成,注意,浜辺,海水浴,海面,深刻,無駄,環境,生態,生物,目的,相応,看板,砂浜,維持,自分,自然,行動,負担,身近,途中,達成,都市,配慮,里山,重要,野生,非常,

■表現語彙　105種 184個 （種類率57%） 76点
あたり,きれい,こと,すべて,それ,それぞれ,たち,とき,のため,ひま,びっくり,もの,よう,カモメ,カヤック,クラゲ,グラデーション,ハイカー,ビニール,ブイ,プラスチック,プール,ペットボトル,ボロボロ,マイクロ,リサイクル,中,中心,久しぶり,二,人,人びと,人間,今,何,保護,内臓,劣化,動物,命,問題,善意,回収,困難,声,夏休み,大切,守るため,実感,家族,山里,影響,徳島,必要,急,意味,意識,感動,旅行,景色,景観,最初,未来,構成,注意,浜辺,浮き,海,海水浴,海面,深刻,無駄,父,環境,生態,生物,目的,相応,看板,県,砂浜,私,系,維持,緑,自分,自然,行動,袋,豊か,負担,身近,輪,近く,途中,達成,都市,配慮,里山,重要,野生,非常,風,魚,鳴き声,

■経験語彙　42種 60個 （種類率70%） 82点
くれる,こぐ,しまう,すれちがう,せる,つくる,できる,と思う,に思う,のぞき込む,られる,れる,わかる,を考える,乗る,使う,傷つける,入る,出る,刺す,及ぼす,取る,守る,感じる,慌てる,捨てる,暮らす,暮らせる,歩く,泳ぐ,流れる,癒す,聞こえる,落とす,行う,詰まる,負う,違う,限る,食べる,騒ぎ出す,高める,

■総合点　82点

■均衡点　6点

　

---

自然を守るために（清書）
　里山を歩いていると何人ものハイカーとすれちがう。それぞれの目的を気持ちよく、楽しく達成させてくれるのが里山の景観であり、それを構成する野生生物を中心とした自然だ。今、美しく維持されている里山は、必要なてまひまをすべて山里の人びとの善意に負っている。都市に暮らす人びとが、山里の人びとに対して相応の負担をすべきではないか。例えば、野生動物たちのために緑のコリドーをつくることである。

　夏休みに家族と徳島県に旅行に行った。海に行ったとき最初に思ったことは、海がグラデーションになっていてとてもきれいだったことだ。めったに海には行かないので久しぶりに海の景色が見られて嬉しかったし、きれいで感動した。海の近くに行くと風があって気持ちよくとても涼しかった。海に入って浮き輪でプカプカと海水浴をしていると、父が急に騒ぎ出した。クラゲに刺されたのだ。私は大慌てで、

「一旦砂浜に出よう！」

と言った。海面をのぞき込んだら、小さな小さなクラゲがいた。もっと大きいクラゲだと思っていたけれど、意外と小さかったのでびっくりした。プールと違って海には生物がいることを改めて実感した。次に私たちは、父と二人でカヤックに乗った。ブイのあたりまでこいで行くと浜辺にいる人たちの声があまり聞こえなくなって自然の中にいるなと感じた。カモメの鳴き声や泳いでいる魚を身近に感じた。

　近頃、ビニール袋やペットボトルなどのプラスチックが海に捨てられることが問題になっている。プラスチックが捨てられると海に流れる途中で劣化してボロボロになり、マイクロプラスチックになる。海の生物たちがマイクロプラスチックを食べてしまうことで、内臓を傷つけたり、詰まらせたりして命を落としてしまうことがある。このようにマイクロプラスチックは海の生態系に深刻な影響を及ぼしている。また、マイクロプラスチックは非常に細かいので、一度海に入ってしまうと回収が困難になってしまう。

　人間にとって自然とは、癒しをくれる、なくてはならない大切なもので、守らなくてはならないものである。私たちは、自然を守るために海にプラスチックを捨ててはならない。また、野生動物は看板の意味がわからないので人間が注意と配慮をするべきだ。自然保護のためには、リサイクルをしっかり行うこと、無駄なプラスチックを使わないように意識することなどが必要だ。今すぐできることは限られているが、少しずつでも意識を高めて行動することが、自然を守るためには大切だと思う。実際に自分たちがどんな行動を取るかが重要ではないか。未来が豊かな自然環境で暮らせるように、今私たちができることを考えて行動することが必要だと思う。