あやゆきさん、先日提出していただいた作文を拝読(はいどく)しました。

あなたの作文は、自然と人間との関わりを多角的に捉え(とらえ)、具体的な体験を交えながら、自然保護の大切さを説得力を持って伝えています。
特に、家族との木登り体験を通じて自然の楽しみ方を描写(びょうしゃ)した部分は、読者に親しみやすく、情景が目に浮かぶ(うかぶ)ような描写(びょうしゃ)が印象的でした。
また、プラスチックごみ問題についての説明も、日常生活と直接的に関わる具体例を挙げており、理解しやすくなっています。

作文全体を通じて、自然環境(かんきょう)への影響(えいきょう)を考え、それに対する個人の行動の重要性を訴える(うったえる)構成は非常に効果的です。
そして、文章の最後に自らの誓い(ちかい)を述べることで、読者にも行動を促す(うながす)強いメッセージを与え(あたえ)ています。

たとえがうまく使われており、「さるのように」という表現が、姉の木登りの様子を生き生きと伝えています。
さらに、自分の経験だけでなく、家族の話を織り交ぜているため、文章がより立体的になっています。

「人間にとって」といった表現を使い、テーマを一般(いっぱん)化して考察している点も見逃せ(みのがせ)ません。
そして、文章の結びには、書き出しで触れ(ふれ)た自然のキーワードを再度使い、美しくまとめています。

非常に読み応えのある作文でした。これからもあなたのさらなる成長を楽しみにしています。

###項目(こうもく)評価
-たとえがうまく使われています。
-前の話聞いた話がよく書けています。
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 里山を歩いていると ha 04月4週 あやゆき
字数/基準字数:
1634字/600字
思考点:72点
知識点:75点
表現点:100点
経験点:83点
総合点:82点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種25個80%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙54種74個73%75点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙139種209個67%100点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙43種64個67%83点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1634字
 72点
 75点
 100点
 83点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 25個 (種類率80%) 77点
。だから,しまうと,しよう,すると,する可能,だから,と思う,ないと,のため,よごすと,れざる,世界第,人間にとって,増えると,子どもにとって,守るため,持続可能,町にとって,聞くと,自然にとって,

■知識語彙 54種 74個 (種類率73%) 75点
不便,世界,事業,二分,人間,付着,以下,体験,使用,保護,分解,削減,半減,協力,各自,因果応報,場所,大事,大人,太陽,子供,小売,工夫,循環,必要,意識,持続,持続可能,日本,時期,最初,最近,最高,有害,有料,未来,池田,活動,流通,消費,物資,特集,環境,生物,直径,真顔,石油,社会,結果,自分,自然,行動,話題,資源,

■表現語彙 139種 209個 (種類率67%) 91点
あまり,うち,かん,がた,きょう,こ,こと,これ,ころ,さ,しゅん,する可能,そう,そん,たくさん,たち,つぶ,のため,もの,ゆか,よう,わたし,われ,アスレチック,コロナ,コース,ゴミ,ストロー,スプーン,テレビ,プラスチック,マイクロ,ミリ,リサイクル,レジ,一,不便,世界,中,事業,二,二分,人,人間,今,他,付着,以下,位,体,体験,何,使い捨て,使用,保護,先,光,分解,削減,力,勢い,化,半減,協力,取り組み,各自,回,因果応報,在,場所,外,多く,大事,大人,大笑い,太陽,子ども,子供,守り,守るため,密,小売,山,川,工夫,年,店,当たり前,後,循環,心,必要,思い出,性,意識,感じ,持続,持続可能,料,日本,時,時期,最初,最近,最高,有害,有料,未来,楽しみ,様々,母,池田,波,活動,流通,海,消費,物資,特集,環境,生物,用,町,界,直径,真顔,石油,社会,結果,者,自分,自然,行動,話題,資源,達,量,間,7月,

■経験語彙 43種 64個 (種類率67%) 83点
くれる,さける,しまう,せる,たつ,たまる,ちかう,できる,と思う,のぼる,のぼれる,はやる,はらう,ぶる,もどる,よごす,られる,れる,下りる,作る,使う,分かる,切る,増える,変える,始まる,守る,広がる,楽しめる,流れる,減らす,生かす,登る,目指す,終わる,義務づける,聞く,買う,起こる,返る,遊べる,願う,食べる,

■総合点 85点

■均衡点 4点
 

里山を歩いていると
   小6 あやゆき(ayayuki)  2025年4月4日

 それぞれの目的を気持ちよく楽しく達成させてくれるのが里山の景観であり、それを構成する野生生物を中心とした自然だ。今、美しく維持されている里山は、必要てまひまをすべて山里の人びとの善意に負っている。また、里山には治山、治水という機能がある。緑のコリードとは人間が立ち入らないことにする。工事費が多少高くついても、道路の一部を地面より下のトンネルなどにして緑のコリドーをつくる工夫が必要でしょう。

 わたしは、五年前に池田にある「ツリーピクニックアドベンチャー池田」で木登り体験をした。その木登り体験は、ふたごの姉のゆかことわたしの母といっしょにやった。まず、わたしが木登り体験をやってみた。しかし、一だん二だんしか登っていないのに高かったのですぐにおりてしまった(笑)。次にゆかこが登ってみた。そしたら、まるで、さるのように、するすると木を登っていき、五分もしないうちに登り切ってしまった。最後は母だ。その母は、木登りをする前は

「登れないかもしれない。」

といっていたのに、始まったしゅん間、すごい勢いでのぼっていき、ゆかこよりもはやくて、二分もたたないうちに、登り切ってしまった。あまりの速さにわたしは何が起こっているのか分からなかった。フッとわれに返り、わたしは下りてきた母に

「なんであんなに速くのぼれたの?」

と聞くと、母は

「すごくこわかったけど、体験料をはらったのだから、登らないともったいないでしょ。」

と真顔で言っていた。わたしとゆかこはそんな母に大笑いだった。今まで何回もこの池田のしせつに行ったが、自然の中に自然を生かして小さい子供が楽しめるアスレチックから、大人用のアスレチックまで広い山の中で様々なコースが作ってある。コロナの時期は外で密をさけて遊べる最高の場所だった。コロナがはやっていて、楽しみが少なかった時にもコロナが終わった後にも、わたしにたくさんの思い出を作ってくれた場所だ。自然を大事にしつつ、楽しめるように工夫されているこのしせつは自然にとっても町にとっても、子どもにとってもいい場所だと思う。こういう取り組みが他の場所でも増えるといいなと願っている。

 最近、テレビでプラスチックゴミのリサイクルについての話題が特集されていた。プラスチックゴミは、使い捨てにされてしまうと、川を流れて海に広がっていく。プラスチックは、石油から作られているが、なかなか自然かんきょうの中で分解して自然にもどることはない。海に流れたプラスチックは、太陽の光や海の波などで直径5ミリ以下のつぶになったマイクロプラスチックにすがたを変える。その多くは自然界で分解されず、生物が食べたりマイクロプラスチックに付着した有害物資が人間の体の中にたまったりする可能性もある。日本はプラスチックの使い捨て量が世界第二位だそうだ。だから、プラスチックの消費量を減らす必要がある。プラスチックゴミ削減のため日本では2020年7月に小売店にレジぶくろの有料化が義務づけられた。その結果、レジぶくろの流通量は半減した。また、プラスチックのスプーンやストローなどの使い捨てプラスチック使う事業者に使用量の削減が義務づけられた。これは、資源を循環させて持続可能な社会を目指す取り組みで自然かんきょうを保護する活動だ。わたしたちは最初のころは少し不便だなと感じはしたが、次第にこの活動が当たり前になってきた。環境を守るために一人一人が協力すると大きな力になるのだと思う。

 自然は人間にとって、守り生かしていくそん在であるということが分かった。自然をよごすと、自分達にかえってくる。まさに、因果応報である。自分達を守るために、さらには、この先の未来を守るために、各自が意識して行動していく必要がある。だから、わたしは自然を守るために、レジぶくろなどのプラスチックでできたものをなるべく買わないようにしようと心にちかった。