「自分自身の生活をどう豊かにするか」という問いにまっすぐ向き合う誠実さが伝わってきました。時間との向き合い方を「生き方」として掘り下げている点がとてもよかったです。
《全体的な総評》
この作文は、「時間に縛られない生き方」をテーマに、自己体験を交えながら、深い思索ができている意見文です。特に、長文の要約が導入としてしっかり機能しており、テーマ提示と問題意識が明確です。加えて、自分の実体験(陸上・定期テスト)を生き生きと描写していることで、読者を引き込む力があります。また、引用された名言がテーマを引き締め、作文の最後に深い印象を残しています。
《段落別講評》
第1段落(要約・生き方の主題)
長文の要約をうまく自分の言葉でまとめ、「僕は時間に縛られない生き方をしたい」とはっきりと主題を提示しています。
第2段落(方法1:熱中すること)
「陸上」「漫画」などの具体的な体験を通じて『時間を忘れるほど熱中できるもの』の価値を伝えています。授業との対比もわかりやすく、説得力があります。
第3段落(方法2:ゆとりを持つこと)
中学入学後の経験をもとにしたテスト勉強の失敗と成長の物語がよく描けており、読みごたえがあります。勉強法の改善が詳細に書かれており、「ゆとりを持つことでパフォーマンスが高まる」という主張に説得力を与えています。
第4段落(反対意見・名言・まとめ)
名言の引用と、それに基づいた自己の生き方への決意がうまくつながっています。「時間に縛られず、主体的に生きたい」という思いが作文全体を通して一貫していて素晴らしいです。
《この作文で特に優れていた点》
主題の明確さ:冒頭で「時間に縛られない生き方をしたい」とはっきり示している点。
具体的な体験実例:自分の経験(陸上・テスト勉強)を通じて、方法の有効性を証明している点。
名言の効果的な引用:名言を用いて主張を引き締め、説得力のある結論に導いている点。
《考えを深めるための質問》
あなたが「時間を忘れるほど夢中になったこと」は、他にどんなことがありますか? それは、あなたの生き方にどんな影響を与えたと思いますか?
△帰ってきた答案→返ってきた答案
△三週解いた→三周解いた
■思考語彙 17種 25個 (種類率68%) 69点
n確か,。しかし,が考える,そのため,だろう,と思う,ないと,なければ,に考える,の第,みれば,対策によって,律しよう,時間によって,見ざる,読もう,違いによって,
■知識語彙 59種 89個 (種類率66%) 78点
中学,中間,主体,予定,修正,入学,勉強,卒業,問題,大切,太陽,学年,学校,学習,定期,実感,対策,小学校,小学生,強化,徹底,意識,感覚,授業,教科,数学,文章,方法,時刻,時計,時間,暗記,最初,期末,毎朝,準備,漫画,点数,熱中,物事,理由,生活,発明,社会,答案,結果,練習,自分,自身,興味,苦手,行動,表示,課題,週間,運航,陸上,音読,順位,
■表現語彙 117種 207個 (種類率57%) 81点
n確か,あれ,こと,これら,ころ,したて,ずさん,そのため,それ,とおり,とき,まま,もの,ゆとり,よう,テスト,テレビ,パフォーマンス,プリント,ミス,一,一つ,三,中,中学,中間,主体,予定,事,二,人,人々,位,何,修正,僕,入学,前,力,勉強,卒業,口,問題,大切,大好き,太陽,好き,学年,学校,学習,定期,実感,対策,小学校,小学生,強化,徹底,思い,意識,感じ,感覚,授業,教科,散々,数学,文章,方,方法,日,日々,昔,星,時,時刻,時計,時間,暗記,最初,期末,次,毎朝,流れ,準備,漫画,点数,熱中,物事,理由,生き方,生活,発明,的,社会,答案,系,結果,練習,自ら,自分,自身,興味,苦手,行動,表示,課題,通り,週,週間,運航,違い,針,陸上,隅,集,音読,頃,順位,
■経験語彙 43種 63個 (種類率68%) 83点
が考える,させる,しまう,たつ,できる,ともなう,とる,と思う,なめる,に考える,むける,もつ,れる,上げる,出かける,出せる,受ける,向ける,増える,始める,帰る,引き付ける,律する,忘れる,思い出す,急ぐ,感じる,振り返る,書く,止まる,生きる,生まれる,立てる,縛る,習う,見直す,解く,読む,走る,迎える,追う,送る,高める,
■総合点 83点
■均衡点 5点
時間に縛られない生き方
中3 あおやの(aoyano)
2025年4月3日
人々が時間に追われるようになったのは時計が発明されてからといわれる。昔から人々は太陽や星の運航にともなって時の流れを実感していた。しかし、時間によって自らを律しようとは思いもしなかっただろう。人々が時間に追われるようになった理由の一つが、テレビの隅に時刻が表示されるようになったことである。たいていの人はテレビの時刻表示をチラチラ見ながら、毎朝急いで出かける準備をしているだろう。僕は時間に縛られない生き方をしたい。
そのための第一の方法としては、物事に熱中することだ。人は好きなことや興味のあることをしているとき、時の流れを忘れるほど熱中事がある。僕は走ることが大好きで幼いころから陸上を習っているのだが、練習していても「あれ、もうこんな時間?」と思うときがある。しかし、学校での苦手な授業を受けている時は、まるでとるかのように系の針が止まっているかのように感じるほど時間の流れが遅く感じる。この時間の感じ方は物事に対する意識の違いによって生まれるものだ。この前漫画を少しだけ読もうと思っていたら、いつの間にか一時間たっていたこともあった。このように人を引き付けるものには時の流れを忘れさせるほどの力があるのだ。
そのための第二の方法としては、ゆとりをもって生活することだ。小学校を卒業し中学に入学したての頃の僕は、新しい教科や増える課題に追われていた。そんな中僕は中学最初の定期テストを迎えた。はっきり言って僕は定期テストをなめていた。その結果帰ってきた答案には散々な点数が書かれていた。僕はこのままではまずいと思いテスト勉強や日々の学習について振り返った。思い出してみればテストに向けて勉強をし始めたのはテスト一週間前であった。また勉強方法もずさんで社会はプリントに書いてある文章を音読しただけで、それはとてもテスト勉強とは言い難いほどだった。数学も小学生の頃の感覚で問題集を軽く見直すだけだった。僕はこれらのミスを修正して次の期末テストにむけて勉強を始めた。何日に何の強化を勉強するかなどの予定を立て、社会はプリントを見ずに口に出せるようになるまで暗記し、数学は問題集を三週解いた。これらの徹底したテスト対策によって、期末テストの学年順位を中間テストより50位も上げることができた。このように時間にゆとりをもって行動することで、自分自身のパフォーマンスを高めることができるのである。
確かに、時間通りに規則正しい生活を送ることも大切だろう。しかし「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」というように、僕は時間に縛られない主体的な生き方をしたい。