あかたよさん、作文の提出(ていしゅつ)ありがとうございます。

今回の作文では、自身の体験と家族から聞いた話を組み合わせることで、文章に深みを持たせることができています。特に、迷子(まいご)経験(けいけん)を通して学んだ教訓を、お母さんの経験(けいけん)と関連付けて考察している点は非常(ひじょう)に印象的です。また、渡良瀬川(わたらせがわ)のエピソードは、物語の始まりに美しい情景(じょうけい)として機能(きのう)しており、読み手の興味(きょうみ)を引く素晴らしい(すばらしい)書き出しです。

たとえを用いた表現(ひょうげん)巧み(たくみ)で、お父さんの(うで)を「暖か(あたたか)毛布(もうふ)のよう」と表現(ひょうげん)することで、その安心感を具体的に伝えることができています。このような描写(びょうしゃ)は、読者に感情(かんじょう)移入(いにゅう)促す(うながす)効果(こうか)があります。

最後に、ピンチの状況(じょうきょう)における心の持ち方についての考察も、自己(じこ)成長への意欲(いよく)を感じさせるとても良い結びとなっています。「心が冷静になった時、物事を正しく知覚し、認識(にんしき)し、判断(はんだん)できる」という洞察(どうさつ)は、人生の多くの場面で役立つ教訓です。

作文全体として、ご自身の体験と、それから得た教訓を巧み(たくみ)織り(おり)交ぜており、非常(ひじょう)に読みやすく、教訓も共感しやすい内容(ないよう)となっています。素晴らしい(すばらしい)作文をありがとうございました。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-前の話聞いた話がよく書けています。
-たとえがうまく使われています。
-書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 私は小さい頃を読んで na 04月2週 あかたよ
字数/基準字数:
1130字/500字
思考点:59点
知識点:62点
表現点:62点
経験点:77点
総合点:65点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:63点
知識点:66点
表現点:66点
経験点:80点
総合点:69点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙15種19個79%59点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙40種53個75%62点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙85種157個54%62点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙39種52個75%77点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1130字
 59点
 62点
 62点
 77点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 15種 19個 (種類率79%) 64点
、むしろ,。きっと,しよう,だから,だろう,と思う,ないから,は思う,らしいので,僕にとって,受け入れると,教えよう,知らざる,良いらしい,見つけると,

■知識語彙 40種 53個 (種類率75%) 65点
一緒,人生,全速力,公園,内容,冷静,出来事,判断,友達,名前,呼吸,夢中,大変,安心,幼稚園,心臓,想像,方法,毛布,気持,深呼吸,物事,状況,生活,真似,知覚,石神井公園,破裂,範囲,約束,経験,絵本,腹式呼吸,自分,行動,見方,解決,認識,読書,迷子,

■表現語彙 85種 157個 (種類率54%) 67点
お母さん,お父さん,かくれんぼ,こと,そう,ところ,ひとり,ぼく,よう,ら,コントロール,チャンス,ハー,パニック,ピンチ,ママ,一,一緒,中,人生,他,僕,全速力,公園,内容,冷静,出来事,判断,友達,名前,呼吸,場,夢中,大変,姿,安心,幼稚園,心,心臓,思い,想像,手,手分け,抱っこ,方法,日,時,暖か,本,歯,毛布,気,気持,気持ち,法,深呼吸,物事,状況,生活,真っ白,真似,知覚,石神井公園,破裂,範囲,約束,経験,絵本,腕,腹式呼吸,自分,行動,見方,解決,話,認識,読書,買い物,足,身震い,迷子,遊び,頃,頭,鬼ごっこ,

■経験語彙 39種 52個 (種類率75%) 77点
いける,かわる,くいしばる,くれる,だす,でかける,できる,と思う,は思う,もらう,られる,わかる,乗り越える,似る,出来る,動く,受け入れる,吐く,向き合う,呼ぶ,変える,学ぶ,役に立つ,待つ,探し回る,探す,教える,歩ける,気付く,泣く,生かす,知る,聞かす,聞く,見つける,見失う,読む,走る,送る,

■総合点 73点

■均衡点 5点
 

私は小さい頃を読んで
   小5 あかたよ(akatayo)  2025年4月2日

私は小さい頃を読んで

私は小さい頃、家の近くを流れる渡良瀬川から大切なことを教わっているように思う。

怪我をして全く動けないままに、将来のこと、過ぎた日のことを思い、悩んでいた時、ふと、激流に流されながら、元いた岸に泳ぎつこうともがいている自分の姿を見たような気がした。

歩けない足と動かない手と向き合って、歯をくいしばりながら一日一日を送るのではなく、むしろ動かないからだから教えられながら生活しようという気持ちになったのである。

僕にも似た話がある。小さい頃にお父さんと買い物に行った時、ぼくは迷子になって心臓が破裂しそうなほどパニックになったことがある。でもその時、お母さんに読み聞かせをしてもらっていた本を、僕は思いだした。「迷子になったらその場を動かないこと」という内容の絵本だ。お母さんと一緒にでかける時の約束でもある。迷子になったけど、ぼくはまるで、絵本の中にいるような冷静な気持になって、お父さんをその場で待つことが出来た。お父さんは僕を見つけると、全速力で走ってきて大きな手で抱っこしてくれた。お父さんの大きな腕は、まるで暖かな毛布のようで、僕の心はホッと安心した。もし本を読んでいなかったら、あの時の僕はどうなっていたかと思う。きっと泣きながらお父さんを探し回って、ひとり寂しく怖い思いをしていただろう。想像しただけでも身震いする。読書とは、人生経験の少ない僕にとって、パニックになっても冷静に判断できるという、とても役に立つことだと思った。

お母さんのピンチを聞いてみた。公園で僕を見失ったことだそうだ。幼稚園の頃、石神井公園で友達と鬼ごっこやかくれんぼをしていたら、ぼくらの行動範囲がどんどん広くなり、いつのまにか僕を見失ったそうだ。初めての出来事にお母さんは頭が真っ白になって、僕の名前を呼びながら探し回ったそうだ。友達のママも手分けして探してくれた。そんな大変な状況とは知らずに、ぼくは他の遊びに夢中になっていた。ぼくを見つけたお母さんは、安心したと同時に、迷子になった時の解決方法を教えようと気付いたそうだ。お母さんがピンチから学んで次に生かすというところを、ぼくは真似したいと思った。

ぼくはピンチの時にその状況を受け入れると、冷静になることで乗り越えていけることがわかった。状況の見方を変えることでピンチがチャンスにもかわる。心が冷静になった時、物事を正しく知覚し、認識し、判断できると聞いたことがある。心のコントロールをする方法に呼吸法が良いらしいので、ピンチやパニックの時はゆっくり深呼吸をしようと思った。ぼくはゆっくりハーっと吐きながら腹式呼吸をした。