ミイラは食べられる?!?
    ()  年月日

 ミイラ取りがミイラになるとは、ミイラを取りに行った人が、目的を果たせずに、自分もそこで死んでミイラになってしまうことだ。中世から18世紀のヨーロッパでは、ミイラが医薬品としてもてはやされた。ミイラを見つけるとたくさんお金が儲かるので、ヨーロッパでも日本でも危険を知りながらミイラ取りに行った人がたくさんいたらしい。僕が一番驚いたことは、ミイラの死体自体を薬として飲むということだ。ミイラを薬にするということは、人間を飲んでいるということと同じになるので、僕は絶対に飲むことは出来ないと思った。



 僕は、2025年3月に上海博物館で開催されていたエジプト展に友人と行った時に、猫のミイラや本物の人のミイラをたくさん見た。本物のミイラは、ハロウィンで見かけるイラストのキャラクターのような可愛いミイラと違って、茶色い本物の包帯でしっかり巻いてあった。

 「本当に人が入っているんだろうな。」

と、本物の人のガイコツが入っていることが怖いという気持ちと、本物をみてしまったというびっくりしている気持ちが混ざりあった感じがして、思わず後退りした。一緒に行った友人の母も猫のミイラを見て、

 「猫のミイラに呪われそうだから、写真は撮らないで。」

と怒っていた。たぶん、僕と並ぶぐらい怖かったんだろう。



 それを思い出すと、ミイラを薬として飲むぐらいなら、死んだ方がマシかなと心の中では四分の三ぐらい感じている。