立派(りっぱ)な清書作文になりましたね。
森リンベストで9位に入りましたよ。
迷子(まいご)の体験や海外での忘れ(わすれ)も体験は(だれ)にでもあること、自分の体験と重ねながらハラハラドキドキしながら読ませてもらいました。
5.1週は宿題休みで作文テストです。いつも通りの準備(じゅんび)で作文を書いて提出(ていしゅつ)してください。

<<え2015/304pみ>>


あけののさん、作文の提出(ていしゅつ)ありがとうございます。今回の作文では、自身の体験を通して学んだ教訓をうまく表現(ひょうげん)しており、非常(ひじょう)に感心しました。特に、家の近くの川での経験(けいけん)から困難(こんなん)に立ち向かう大切さを学んだというエピソードは、具体的でリアルな描写(びょうしゃ)が印象的です。また、ドラックストアで迷子(まいご)になった経験(けいけん)を通じて、ピンチの状況(じょうきょう)でも冷静さを保つ(たもつ)ことの重要(せい)理解(りかい)している点も素晴らしい(すばらしい)です。

文章全体を通じて、感情(かんじょう)の変化を細かく描写(びょうしゃ)しており、読む人にその場の緊張(きんちょう)感や安堵感をリアルに伝えることができています。たとえがうまく使われている点も見逃せ(みのがせ)ません。心の中が「もわっとした黒色の雲で満たされ、その雲から灰色(はいいろ)の雨が降っ(ふっ)ているような気分」だったという表現(ひょうげん)は、その時の心情(しんじょう)を色鮮やか(あざやか)に伝えています。

お母さんの過去(かこ)のエピソードを引き合いに出すことで、文章が立体的になっており、前の話を聞いた話がよく書けています。最後に、自分の感じたことを「わかったことがよく書けています」とまとめている点も、作文の結びとして適切(てきせつ)です。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-たとえがうまく使われています
-前の話聞いた話がよく書けています
-わかったことがよく書けています

内容(ないよう)★ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:1574字/500字
思考点:72点
知識(ちしき)点:56点
表現(ひょうげん)点:61点
総合(そうごう)点:67点
(新しい森リンで(かり)の点数を出しています)

 


■思考語彙 18種 25個 (種類率72%) 72点
。しかし,か考える,しまうから,しよう,すると,たかも,たから,たので,だと,と思う,に考える,のかも,は思う,を考える,気が付くと,考えると,行くと,買うため,

■知識語彙 27種 38個 (種類率71%) 56点
一大事,不可能,冷静,出口,反応,地獄,大事,大切,存在,心配,必死,意味,散歩,旅行,椅子,気分,気楽,満足,状態,理由,素直,経験,絶対,絶望,解決,財布,遭遇,

■表現語彙 72種 139個 (種類率52%) 61点
お母さん,お菓子,かばん,こと,これ,さ,すべて,そう,それ,とき,ところ,どこ,まま,もの,よう,ろうそく,ん,カナダ,カバン,カフェ,コーヒー,トイレットペーパー,パスポート,パニック,ピンチ,ルンルン,一大事,不可能,何,冷静,出口,十,反応,地獄,大事,大切,存在,幸せ,店,心配,必死,意味,感,散歩,数,旅行,時,椅子,気分,気持ち,気楽,満足,火,状態,理由,私,秒,策,素直,経験,絶対,絶望,考え,街,解決,話,財布,買うため,逆,遭遇,間,2つ,

■経験語彙 44種 59個 (種類率75%) 85点
おかす,か考える,こみあげる,しまう,しれる,できる,と思う,に考える,は思う,られる,わかる,を考える,入る,入れ替わる,出る,分かる,受け入れる,向かう,吹く,味わう,売る,待つ,思いつく,急ぐ,感じる,持つ,掛ける,探す,気がつく,気が付く,浮かぶ,消える,消す,生かす,疲れる,置く,聞く,見つかる,買う,逃れる,過ごす,過ごせる,食べる,驚く,

■総合点 67点

■均衡点 -1点
 

意味のない心配と、不可能のない考え
   小5 あけのの(akenono)  2025年4月4日

 筆者は小さいころ、家の近くを流れる渡良瀬川から大切なことを教わった。筆者が小学生くらいのころ、家の近くの川で遊んでいた。少し流れのはやいところへ泳いでいき、また浅いところに引き返していた。ところが、気が付いたら、流れが速いところへ行ってしまった。戻ろうと暴れても、流れはますます速くなるばかり、どんどん波に引き込まれていった。そこで筆者は、下のほうへ行けば流れが緩く浅いところへ行けると思い、下のほうを目指して泳いだ。すると、筆者の予想通り、流れもゆるく、浅いところへ行くことができた。それからは、立ち向かってきた困難を素直に受け入れ、そこからも学ぶという気持ちで立ちはだかってきた課題に取り組むようになったそうだ。 

 私は、小学1,2年生のころに広いドラックストアで迷子になったことがある。興味があるものをずっと見ていて、気が付いたらお母さんがいなくなってしまったのだ。その時はキッズ携帯など連絡ができるものも持っていなく、もちろん鍵もなかったので、もう二度と家に帰れなくなって、家族にも会えなくなるかもしれないと思い、泣き出しそうになった。私は、まるで心の中がもわっとした黒色の雲で満たされ、その雲から灰色の雨が降っているような気分だった。しかし、このままではだめだと思い、気持ちを切り替え、何か解決策はないかとよく考えた。それまではどこにいるのかわからないと思っていたが、その時ドラックストアに行った理由はトイレットペーパーを買うためだった。ふとそれを思いつき、トイレットペーパーが売っているところへ行くとお母さんがいた。私が来た時に、お母さんは

「ん、どうしたの?何か欲しいの?」

 と気楽に言っていたので、私は必死に探したのにこの反応なのかと少しがっかりしたが、それよりもおかしさがこみあげてきた。

 その気楽なお母さんも、ピンチに遭遇したことがあったそうだ。それは、カナダへ旅行に行ったときに、パスポートやお財布など大切なものがすべて入っている大事なかばんを、カフェの椅子に置いたまま店を出て行ってしまったということだ。旅行で疲れてしまったお母さんは、カフェでゆったりと過ごしていたそうだ。そこでかばんを椅子に掛け、コーヒーとお菓子が来るのをのんびり待ち、のんびり食べて、大満足で店を出たと言っていた。しかし、その時はカバンを椅子に掛けたままだということに気がつかなく、街をルンルンな気分で散歩していた。しばらくして、カバンがないことに気が付くと、それまで味わっていた幸せな満足感がろうそくの火を吹き消したかのように消え、入れ替わるように地獄のような絶望を感じたと言っていた。数十秒の間、お母さんはパニックになって何か考えられる状態ではなかったが、このままでは絶対にかばんは見つからないと思い、冷静に考えてみたという。すると、カフェに置いてきてしまったかもしれないという考えが浮かび、急いで向かったところ、店にかばんがあったそうだ。それからは、何かピンチに遭遇したら冷静に考えると出口は見つかると思うようになり、その時の経験を生かして一大事にはならないようにできたと言っていた。私はお母さんの話を聞いて、気楽なお母さんにもそんなことがあったということに少し驚き、逆にそのことがあったからずっと気楽に過ごせるのかもしれないと思った。

 私は、どんなピンチも素直に受け入れて、冷静に解決策を考えることが大切だと分かった。実際、ピンチの時にはパニックになってしまうことがほとんどだ。「どうしよう」という気持ちが大きくなってしまうからだ。しかし、それを「こうしよう」に持っていくことで、ピンチから逃れることができると思う。これは、意味のない心配と、不可能のない考えという、2つの存在からなるものだと、私は思う。