あうさのさん、今回の作文において、多くの点で素晴らしい表現が見られました。
まず、日本のオノマトペに焦点(しょうてん)を当てたテーマ選択(せんたく)がユニークで興味深いです。
言葉の限界と表現の豊かさについて深く掘り下げ(ほりさげ)ており、読者に対して新たな視点を提供しています。

作文の構成もよく、具体的な例や個人的な体験を交えることで論点が明確に伝わっています。
特に、ヘレン・ケラーの例を引用して、言葉の力と表現の重要性を強調した部分は非常に印象的でした。
体験実例がよく書けています。

また、自分の生き方に結びつける意見がしっかりと書かれており、作文全体に一貫(いっかん)性と説得力を持たせています。
生き方の主題がよく書けています。

感情をどのように扱う(あつかう)べきかについての考察も含め(ふくめ)、読む者に対して深い思考を促す(うながす)内容となっており、非常に読み応えがあります。
全体を通して、あうさのさんの思考の深さと言葉への敏感(びんかん)さがうかがえる素晴らしい作文でした。

項目(こうもく)評価】
-方法がよく書けています。
-生き方の主題がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 豊かな表現を大切にする方法 ra 05月1週 あうさの
字数/基準字数:
1118字/600字
思考点:67点
知識点:78点
表現点:85点
経験点:98点
総合点:80点
均衡点:-1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:71点
知識点:82点
表現点:90点
経験点:102点
総合点:86点
均衡点:-1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙16種20個80%67点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙58種92個63%78点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙127種208個61%85点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙53種73個73%98点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1118字
 67点
 78点
 85点
 98点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 16種 20個 (種類率80%) 67点
 確か,、もちろん,、第,。しかし,。例えば,しよう,そのため,だろう,でこそ,と思う,は第,られざる,与えよう,澄ますと,落ち着くから,行くと,

■知識語彙 58種 92個 (種類率63%) 78点
丁寧,上流,不自由,世界,世界中,人権,人間,代表,以上,伝達,体験,先生,内容,冷静,同質,名言,大切,奥底,廊下,微妙,情報,感情,抽象,拍手,擬声語,擬態語,擬音,支援,教育,整理,文化,方法,日本人,普通,最初,機能,気分,水音,演説,異質,発揮,社会,素直,聴衆,自分,自然,自身,葉音,行動,表現,観察,言葉,足音,運動,選択肢,限界,領域,風土,

■表現語彙 127種 208個 (種類率61%) 85点
 確か,がい,こと,さ,さまざま,しん,せせらぎ,そのため,それ,たくさん,たち,どちら,なか,みんな,もの,よう,オノマトペ,カフェ,ケラー,コーヒー,サリ,チャンス,ニュアンス,ニューヨーク,バン,ヘレン,メリット,一,一つ,丁寧,上流,不自由,世界,世界中,中,事,二,人,人々,人権,人間,他,代表,以上,伝達,体験,何,先生,内容,冷静,別,力,同質,名言,囁き,声,大切,奥底,好き,川,年,度,廊下,微妙,心,思い,情報,感情,手,抽象,拍手,擬声語,擬態語,擬音,支援,教育,整理,文化,方法,日本人,普通,最初,木々,本,機能,気分,水音,演説,生き方,番,異質,発揮,目,真ん中,社会,私,素直,細やか,考え,者,耳,聴衆,胸,自分,自然,自身,葉音,行動,衣擦れ,表現,観察,言葉,語,談,豆,豊か,足音,身の回り,運動,選択肢,限界,音,領域,風土,魂,鮮やか,鳥,

■経験語彙 53種 73個 (種類率73%) 98点
しまう,せる,つける,つながる,できる,とる,と思う,られる,れる,与える,交える,交わる,伝える,住む,入れる,出会う,受け止める,合う,向き合う,囀る,増やす,届く,広がる,得る,怒る,思い出す,感じる,打つ,抑える,持つ,挽く,書く,泣く,流れる,澄ます,澄む,生まれる,知る,紡ぐ,考え出す,聞く,聞こえる,落ち着く,覚える,言い表せる,訴える,話す,語る,込める,送る,通じる,障る,響く,

■総合点 80点

■均衡点 -1点
 

豊かな表現を大切にする方法
   中3 あうさの(ausano)  2025年5月1日

 日本人の魂の奥底には、いつも水音が響いているのである。水音を表現した擬態語、擬声語が、その微妙な音をさまざまに伝えている。オノマトペは、同質社会でこそ微妙な伝達の機能を発揮できるが、異質な風土異質な文化のなかに住む人にはさっぱり通じない。言葉がその抽象力を持って伝達し得る領域には限界がある。言葉では言い表せない別の表現を、人間は考え出してきたのだ。私は擬声語、擬音語に代表されるような豊かな表現を大切にする生き方をしたい。

 そのための方法としては第一に、耳を澄ますことだと思う。

 「とろとろとろ…」

川の流れる音が心地よい。鮮やかな木々の真ん中を流れる上流の川を思い出した。聞こえるのは川のせせらぎだけではない。鳥の囀りや葉音が交わる囁きも私の耳に届いた。耳を澄ませるのは自然だけではない。例えば、カフェに行くと、コーヒー豆を挽く音が聞こえる。その音が私はとても落ち着くから好きだ。他にもしんとした廊下などでは足音や衣擦れの音なども聞こえてくるだろう。耳を澄ますと、自分の心の中が整理されて気分が落ち着く。というメリットもある。豊かな表現を大切にするには、自分の身の回りの音を大切にして、表現の選択肢を増やすことも一つの手だと思う。

 また、第二の方法としては、言葉でたくさん紡ぐことだ。

紡ぐというのはただ情報を伝え合うということではなく、思いや丁寧さ、細やかなニュアンスまでを表現しようとすることだ。

ヘレン・ケラーは生まれてすぐに目も耳も不自由になってしまい、最初は自分の思いが伝えられず、怒ったり泣いたりするだけだった。しかし、サリバン先生と出会うことでヘレンは言葉で世界とつながる事を知り、普通の人以上にたくさんの言葉を覚え、考えを表現できるようになった。演説をしたり、本を書いたり、世界中で人権を訴えたりするほど表現豊かな人になったのだ。1913年、ニューヨークで障がいを持つ人たちにも教育とチャンスを与えようとする内容の演説を自分の体験談を交えながら語った。それを聞いた聴衆たちはみんな胸を打たれ、大きな拍手を送った。障がい者を支援する運動も広がった。ヘレン・ケラーは言葉を手に入れ、何度も話すことで、感情を込めて人々の心に届く表現力を手に入れたのだ。

 確かに耳を澄ますことも言葉で紡ぐこともどちらも大切だ。しかし、1番大切なことは「感情は抑えつけるものではない。観察するものだ。」という名言があるように、自分の感じた事を素直に受け止めることだ。冷静に感情を整理して行動することも、もちろん大切なことだと思う。ただ、私は自分自身の心の声にきちんと向き合いたいと思った。