(しも)の発見や洞窟(どうくつ)探検(たんけん)など、自然(しぜん)不思議(ふしぎ)に出会うワクワク感がたっぷり伝わる(つたわる)作文でした。

<<え2011/132jみ>>

総評(そうひょう)
 ハイキングの体験(たいけん)を五感を通して具体(てき)描い(えがい)ている非常(ひじょう)完成(かんせい)度の高い作文です。(しも)の発見から始まり、気温の変化(へんか)や地形の面白さ、洞窟(どうくつ)探検(たんけん)でのスリル、そして家族との会話まで、内容(ないよう)豊か(ゆたか)で読みごたえがあります。また、お母さんの昔の体験(たいけん)とつなげて話題を広げている点や、結び(むすび)で「これからもいろいろな場所に行きたい」という思いに自然(しぜん)につなげているところも見事です。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく)
 【書き出しの工夫(くふう)】がとてもよくできており、「わぁーすごく寒いよー。」というセリフで、読み手の注意をひきつけました。ピナクルズの自然(しぜん)気候(きこう)についての説明(せつめい)も、たとえ(砂漠(さばく)みたい)を交えてわかりやすく描か(えがか)れています。

第2段落(だんらく)
 【自分だけがしたこと】が具体(てき)に書かれており、「朝五時に起きた」「(しも)初めて(はじめて)見た」など、子どもらしい驚き(おどろき)努力(どりょく)がよく伝わっ(つたわっ)てきます。洞窟(どうくつ)探検(たんけん)の場面は【動作や情景(じょうけい)が見えるような文章】として、臨場(りんじょう)感たっぷりでした。

第3段落(だんらく)
 【聞いた話・調べた話】として、お母さんの尾瀬(おぜ)での思い出と自分の感想をうまくつなげています。インターネットで写真を探す(さがす)という行動も具体(せい)があって◎。

第4段落(だんらく)
 【心の中で思ったこと】を丁寧(ていねい)に書いており、自分の好み(このみ)将来(しょうらい)願い(ねがい)自然(しぜん)表現(ひょうげん)しています。「変わっ(かわっ)風景(ふうけい)を見るのが好き(すき)」という自分らしい視点(してん)でまとめられていて、読み終わったあとに温かい気持ちになります。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
書き出しのセリフで読み手を引き込ん(ひきこん)だ点

自然(しぜん)への驚き(おどろき)と感動を自分の言葉で表現(ひょうげん)している点

家族の会話を取り入れて話題を広げた構成(こうせい)

心の中の思いを自分らしい言葉で結ん(むすん)でいる点

【考えを深めるための質問(しつもん)
 次に行ってみたい「変わっ(かわっ)自然(しぜん)」はどんな場所ですか? 理由といっしょに考えてみてください。
 


■思考語彙 10種 16個 (種類率63%) 51点
たので,と思う,ないため,ないと,なので,なると,のため,ません,困るから,超えるので,

■知識語彙 33種 44個 (種類率75%) 60点
一番,一緒,不思議,今度,先頭,光景,冒険,写真,半袖,地震,場所,大変,天井,子供,家族,尾瀬,心地,探検,新鮮,日本,普通,気候,水芭蕉,洞窟,湿原,満喫,砂漠,自然,誘導,近所,順調,風景,駐車,

■表現語彙 84種 122個 (種類率69%) 66点
あちこち,いっぱい,お母さん,お父さん,お話,きれい,こと,ころ,そう,たくさん,たち,ないため,のため,ひま,みたい,よう,ん,アメリカ,インターネット,コート,ドキドキ,ハイキング,ヘッドライト,一番,一緒,下,不思議,中,二,五,今,今度,先頭,光景,冒険,写真,十,半袖,地震,場,場所,塔,外,大変,大好き,天井,好き,子供,家族,尾瀬,岩,度,心地,思い出,感じ,探検,新鮮,日本,昼,時,普通,朝,本,楽しみ,気候,水,水芭蕉,洞窟,湿原,満喫,真っ暗,砂漠,私,自然,花,誘導,車,近く,近所,順調,風景,駐車,髪の毛,Tシャツ,

■経験語彙 27種 32個 (種類率84%) 60点
おく,おける,がんばる,くれる,しまう,できる,とがる,と思う,咲く,困る,垂れる,変わる,思い出す,探す,歩く,濡れる,着る,突き出る,立つ,聞く,落ちる,行う,見える,起きる,超える,進める,違う,

■総合点 64点

■均衡点 5点
 

寒すぎたピナクルズ
   小4 なな(akasona)  2025年5月1日

「わぁーすごく寒いよー。風邪ひいちゃう。」

と私は思わず叫んでしまいました。私はお父さんとお母さんと一緒に十一月にピナクルズ国立公園にハイキングをしに行きました。この場所には2300万年前の火山噴火によって形成されたとがった岩の塔がたくさんあります。ピナクルズという名前もそのとがった岩の塔が由来です。ピナクルズはいい天気でしたが朝早かったので地面や草木が白くなっているのが見えました。最初は何だろうと思い外に出て確認すると、その正体は霜でした。私の住んでいるサンフランシコは海がすぐそばにあるので夜に0度以下になることはありません。なので、霜を見るのは私にとってはとてもめずらしいことでした。ピナクルズは内陸にあるので朝晩はとても寒くなり、この辺りでは霜が降りたり水たまりがこおったりすることは普通なんだと思いました。そんな寒い場所ですが、昼になると二十度を超えるのでコートの下には半袖のTシャツを着ておかないと暑くて大変なことになります。まるでピナクルズの気候は砂漠みたいだなと思いました。

私はこのハイキングのために朝五時にがんばって起きました。ピナクルズには車がおける駐車場が近くに少ししかないため、私たちの車が駐車できなくなると困るからです。まだ外は薄暗くて近所の風景がいつもと違う感じがしてとても新鮮でした。ピナクルズの近くに行くととがった岩の塔があちこちに突き出ていました。いつもとは違ってとても不思議な光景でした。地震が来たら落ちてしまいそうな大きな岩がたくさんあって少し怖かったです。ハイキングの中でも一番楽しみにしていたのは洞窟探検です。洞窟の中は真っ暗でヘッドライトがないと全く見えませんでしたが、お父さんが先頭に立って誘導してくれたので順調に進めました。本の中のお話のように冒険しているみたいでボーケーっとしているひまはなく、わくわくドキドキしました。天井から水がたくさん垂れてきて髪の毛が濡れてしまいました。

お母さんにも子供のころ家族と一緒にハイキングをしたことがないか聞いてみました。お母さんの家族はハイキングが好きではなかったのであまり思い出はないそうですが、尾瀬という場所へお父さんとお母さんと一緒にハイキングへ行ったのを思い出したそうです。水芭蕉という花が咲いている湿原の中を歩いてとても心地良かったそうです。インターネットで尾瀬の写真を探してみましたが、自然いっぱいでとてもきれいな場所だと思いました。私も今度行ってみたいです。

私はただ普通の場所をハイキングするのはあまり好きではありませんが、今までに見たことがないような変わった風景を見るのは大好きなので、もっと違う場所へいろいろ行ってアメリカや日本の自然を満喫してみたいなと思いました。