ワンちゃんラッシュとぼくの福
小5 あきひろ(asiguru)
2025年5月1日
「ワッハッハッハッハ!」
ぼくの家の近くには、広くて自然豊かな公園がある。夕方になると「ワンちゃんラッシュ」と呼ばれる時間があり、たくさんの犬たちが集まってくる。ぼくはそのワンちゃんたちと、思いきり走ったり、ボール遊びをしたりして過ごすのが日課だ。
でも、人間よりワンちゃんの方が体力も走る速さも上。ぼくはすぐにバテてしまうが、ワンちゃんたちはへばる様子もなく、元気いっぱいだ。その姿を見るたびに、ぼくももっと頑張ろうという気持ちになる。
ある日の夕方、いつものように公園へ行くと、見知らぬ男子高校生がブランコで遊んでいた。彼はブランコから飛び下りたり、靴を飛ばしたりしていて、見ている方がハラハラした。ときどき人に当たりそうになる場面もあったが、ぼくたちは公園のすみにいたので大丈夫だった。ワンちゃんたちはまるで、「ちょっとこわいワン……」とでも言っているかのような顔をしていた。
そのあと、事件(?)は起きた。男子高校生が急に大声をあげたのだ。その声におどろいたワンちゃんたちは、ぼくのところに一目散に走ってきて、ぼくの顔を見上げ、「ワン!」と一声吠えた。
そのワンちゃんの真剣な表情があまりにも面白くて、ぼくは思わず大爆笑してしまった。「何がそんなにおかしいの?」という顔をしているワンちゃんと、それを見た飼い主さんたちも笑い出し、公園中が笑いの輪に包まれた。お腹が痛くなるほど笑ったけれど、それはぼくにとって、とても幸せな時間だった。
その後、ふと「笑うって、どうしてこんなに気持ちがいいんだろう?」と思い、チャットGPTに聞いてみた。すると、「笑いは副作用のない妙薬」と言われていることを知った。笑うことで深呼吸や腹式呼吸のように酸素がたくさん体に取り込まれ、血行が良くなるそうだ。
さらに、笑うと「アルファ波」というリラックスの脳波が出て、心も落ち着く。病気の回復を助けたり、認知症の予防にもつながるらしい。毎日、体の中では五千個ほどの細胞ががん化しているが、大笑いすると、百個ほどのがん細胞が消えるとも言われている。これは、がん細胞を攻撃する「ナチュラルキラー細胞」が三〇パーセントも増えるためだという。
このように笑いには、ぼくたちが思っている以上にすごい力がある。お腹が痛くなるほど笑うこともあるけれど、それさえも健康のサインなのかもしれない。
ぼくは思った。「笑う門には福来たる」ということわざは、ただの昔からの言い伝えではなく、本当に心と体の健康につながる、知恵のこもった言葉だと。
これからも、たくさん笑って、たくさん元気に過ごしていきたい。
「ワッハッハッハッハ!」