あけいとさん、今回の作文を読ませていただき、とても興味深い(きょうみぶかい)テーマに取り組ん(とりくん)でいることが伝わっ(つたわっ)てきましたね。

まず、お手伝い(おてつだい)という日常(にちじょう)(てき)なテーマを選ん(えらん)だことが良かっ(よかっ)たです。お手伝い(てつだい)に対する(にたいする)考え方が、あけいとさん自身(じしん)成長(せいちょう)家族(かぞく)との関係(かんけい)を通じてどのように変わっ(かわっ)ていくかを描い(えがい)ている点が素晴らしい(すばらしい)です。文章(ぶんしょう)からは、お手伝い(てつだい)に対する(にたいする)さまざまな視点(してん)感じ(かんじ)られ、読み手にとっても考えさせられる内容(ないよう)でした。

特に(とくに)、母との会話を通じてお手伝い(おてつだい)意味(いみ)探求(たんきゅう)する部分(ぶぶん)は、非常(ひじょう)に生き生きとしていて、あけいとさんの日常(にちじょう)がリアルに感じ(かんじ)られます。「(たかし)()がやりたくてやってたダカの(こと)だから、お手伝い(てつだい)じゃないか!!」という母の言葉(ことば)には、読者(どくしゃ)驚かさ(おどろかさ)れますね。また、過去(かこ)に母がお手伝い(おてつだい)していた話や、あけいとさんが幼い(おさない)(ころ)に弟にミルクをあげていた話が入っていることで、作文が一層(いっそう)立体(てき)になっています。

文章(ぶんしょう)全体(ぜんたい)を通じて、あけいとさんの個性(こせい)(てき)体験(たいけん)感想(かんそう)がよく表現(ひょうげん)されていて、自分だけの視点(してん)物事(ものごと)捉える(とらえる)力が感じ(かんじ)られました。これからも、このような独自(どくじ)視点(してん)を大切にして、多くの人々と共感(きょうかん)できる作文を書き続け(つづけ)てくださいね。

**項目(こうもく)評価(ひょうか)**:
-たとえがうまく使わ(つかわ)れています。
-前の話や聞いた話がよく書けています。
-いろいろな言ったがよく書けています。
-自分だけがしたことや自分だけが思ったことがよく書けています。
 

森リン評価 お手伝い sa 05月1週 あけいと
字数/基準字数:
859字/300字
思考点:46点
知識点:45点
表現点:50点
経験点:48点
総合点:55点
均衡点:8点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:63点
知識点:62点
表現点:69点
経験点:64点
総合点:65点
均衡点:8点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙8種9個89%46点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙12種15個80%45点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙48種84個57%50点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙19種31個61%48点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
859字
 46点
 45点
 50点
 48点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 8種 9個 (種類率89%) 46点
たいから,たから,たはず,だから,と思う,ないかも,ないと,感じれば,

■知識語彙 12種 15個 (種類率80%) 45点
一年中,小学生,延長,当時,掃除,有難迷惑,洗濯,相手,自分,言葉,返答,風呂,

■表現語彙 48種 84個 (種類率57%) 50点
おもちゃ,お手伝い,こと,これ,そう,それ,たはず,たま,っ放し,つもり,もの,よう,ん,ホットケーキ,ママ,ミルク,一,一年中,中,事,僕,出し,小学生,延長,弟,当時,手伝い,掃除,敬,斗,日,有難迷惑,棚,歳,母,気持ち,洗濯,片付け,物,相手,自分,言葉,返答,逆,遊び,雷,頃,風呂,

■経験語彙 19種 31個 (種類率61%) 48点
あげる,おく,くれる,てる,と思う,もらう,やる,れる,使う,出来る,叫ぶ,喜ぶ,感じる,手伝う,打つ,畳む,笑う,組み立てる,覚える,

■総合点 55点

■均衡点 8点
 

お手伝い
   小3 あけいと(akeito)  2025年5月1日

 お手伝いって一体何なんだろう。まだ日本に住んでいた頃、旬のお母さんに、

「敬斗、ママのお手伝いしてあげなよ!!」

と言われていた。旬のお母さんは近所に住む友達旬のお母さんで、父が先にフィリピンに行き、母と兄弟だけで暮らしていた頃から事ある毎に僕たちの世話を焼いてくれた人だ。

 母は僕ら兄弟にお手伝いをほとんど要求しない。だから僕はお手伝いについて考えた事がなかった。そこで僕は母と一緒にお手伝いとは何なのかを考えてみた。

「僕ってお手伝いしているかな?」

「うーん。本棚を組み立ててくれたり、ホットケーキを使ってくれたり?」

僕は母の返答に少しホッとした。なぜなら、お手伝いをしているつもりはなかったけれど、ちゃんとお手伝いが出来ていたからだ。ところが、

「ん?でもこれって敬斗がやりたくてやってたダカの事だから、お手伝いじゃないか!!」

突然の母の言葉で僕は雷に打たれたような気持ちになった。

 「ママは小学生の頃お手伝いしていたよ。洗濯物畳みとかお風呂掃除とか…。」

「そんなの僕だってやった事あるよ!!」

僕は思わず叫んでいた。

「敬斗がやったのは遊びの延長でしょ。逆にママが敬斗の片付けのお手伝いしてるよね。」

母がニカニカ笑った。僕は母のお手伝いを有難迷惑だと思った。なぜなら、僕はおもちゃを一日中、いや、一年中出しっ放しにしておきたいからだ。

 お手伝いとは実に難しいものだ。自分は手伝ったつもりでも、相手が喜ばないと有難迷惑になり、自分は手伝ったつもりでなくても、相手がやってもらって有難いと感じれば、お手伝いしたことにもなる。僕は一歳の頃、よく弟にミルクをあげていたそうだ。それを母は覚えていて、未だに僕に小さかったのによくお手伝いしてくれたと嬉しそうに言う。当然当時の僕にそんなつもりはなかったはずだ。でも、こんなに母が喜んで覚えてくれているのなら、たまにはお手伝いするのも悪くないかもと思った。