いつまでも笑って、いつまでも幸福に
小5 あけのの(akenono)
2025年5月1日
「ギャハハハハ」「アハハハハ」
私は、ホワイトボードに描いてある絵を見て、大爆笑をする。国語の時間に先生が描いた絵がとても面白く、思わず笑ってしまったのだ。私は、授業中だからと笑いを止めようとしたが、そうしようとするうちに笑いはどんどん大きくなっていった。
私が4年生のころ、国語の時間にまどみちおさんのニンジンという詩を習った。その詩は、
にんじん おふろあがり
というものだった。そのイメージをするために、担任の先生が絵を描いた。先生は、とても上手にイメージのしやすい絵を描いたつもりらしいが、イメージのしやすいどころかとても面白い絵になっていた。それは、ニンジンが鍋の中でゆでられている絵だった。ニンジンには顔があり、その顔はキョトンとしていて、鍋の下のコンロの部分はステージのようになっていた。私は、その絵を見た瞬間に笑いだしてしまい、授業中にも関わらず大爆笑をしてしまった。笑いを止めるために絵を見ないようにしたが、その隣に書いてある字をノートに写すために前を見ると、その絵が視界の中に入ってしまい、また笑いだすという魔のループが始まってしまったのだ。私は本当によく笑う方で、一週間に一回は大体大爆笑をしている。本当に面白いことがあると、30分ほどは笑ってしまう。なので、この時も45分の授業時間をほぼすべて笑って過ごした。
「もう、いつまで笑ってるの?」
「なんか、私も笑いそう」
というクラスメートの声や、
「どうしたのですか。」
という落ち着きはらった犯人の先生の声が聞こえた。犯人が描いた絵は、まるで誰かを笑わせるためにあるようだった。少し先生が恨めしかったが、その時はとても幸せな気分だった。
お母さんは、私ほどではないがよく笑う。しかし、大笑いしているのを見たことはあまりない。だから、大笑いしたことについてきいてみた。お母さんは、笑いヨガというものを、やろうとしていたらしい。笑いヨガ(ラフターヨガ)は、笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた健康法だ。1995年にインドの医師マダン・カタリア博士とその妻によって考案された。特別な理由がなくても笑うことで、ストレス発散や免疫力向上が期待できるとされている。お母さんは、一度家の近くにあった笑いヨガができるところへ体験に行ったそうだ。簡単な動きをしながら、笑うものだったという。残念ながら、お母さんはそこの会員にはならなかったけれど、笑っているときは本当に大爆笑をした時のように幸せな気分だったそうだ。私は、お母さんの話を聞いて、笑いヨガという存在を初めて知った。また、やはり笑うというのはとても良いことなのだと感じた。
笑いによる効果は、たくさんある。例えば、ストレスの軽減や、免疫力向上、心の安定などだ。笑うことにより、幸せな気持ちが生まれて、ストレスが少なくなってゆき、こころも安定するのではないかと思う。哲学者アルトゥール・シューペンハウアーの言葉に、「多く笑う者は、幸福である。多く泣く者は、不幸である。」という言葉がある。このように、笑う人は幸福になれるのだ。私は、またホワイトボードを見る。
「ギャハハハハ」「アハハハハ」