動物との信頼貯金
小4 みきひさ(mikimiki)
2025年5月2日
「やっぱり可愛いな~。」
僕は、グッピーを飼っている。グッピーの中でもブルーグラスを飼っている。グッピーを飼いたかった理由は、尾びれが長く可愛いからだ。特にオスのグッピーの尾びれはとても長く、水草やポットの間を優雅に泳いでいる。その様子から、オスは王子様で、メスは女王様のようだ。グッピーが泳いでいる様子を見て、いつも綺麗だなとうっとりしている。一年前に、リビングで三センチのオスのブルーグラス二匹とメスのブルーグラスを二匹飼い始めた。けれども、今は全体で三十匹くらいに増えた。二センチ以上のものが七匹、一センチくらいのものが十四匹、生まれたばかりの赤ちゃんが九匹くらいいる。水槽を眺めて、
「こんなに多いんだ。多いな。大丈夫かな。」
と不安になる。水槽がバコンと破裂しないかと心配になる。グッピーはきっと仲間が増えて、満足していると思う。
ブルーグラスからは、ブルーグラス、レッドグラス、ブラオが生まれる。それぞれ、ブルーグラスは青色、レッドグラスはオレンジ色、ブラオは灰色の体をしている。ブルーグラスの色は遺伝子によって決まる。Rは赤く発色する遺伝子、rは赤く発色させない遺伝子であり、RRの場合はレッドグラス、Rrの場合はブルーグラス、rrの場合はブラオになる。僕の水槽は色とりどりの色で塗られているように感じている。このようにいろいろな色があるのは、観賞用の魚になるように改良されたからだろうと考える。
母は小学生の頃、フワフワしているセキセイインコを二匹飼っていたそうだ。一匹は頭が白色で体が青色、もう一匹は頭が黄色で体が緑色のセキセイインコがいたらしい。小学生の母は、ある日、セキセイインコを手にのせて遊んでいた。すると、家の窓から外に逃げ出してしまって、ヒヤッとしたらしい。その時、母はもっと広いところで遊んでみたかったのかなと思ったようだ。ぼくも母と同じでインコが広い場所で空を自由に飛び回りたかったのではないかと思った。いつもは小さな鳥かごで育てられているので、広い外の世界に行きたいのではないかと僕は想像した。しかし、母の話の続きは僕の想像とは違った。目を凝らして見てみると、逃げたセキセイインコが家の前にある木に止まっていたそうだ。母と兄はインコを網で捕まえたそうだ。やっぱり家のほうが慣れていていいなとインコは思ったからだろう。もし、自分だったら、すぐに家のまわりを走り回っているだろう。なぜなら、危険なところにセキセイインコがいないかなと心配するからだ。
人間にとって、生き物は大切なものである。だから、母は逃げたセキセイインコを探そうとしたのだろう。母の失敗をなくすために、二つできることを考えてみた。一つ目は、窓を閉めておくことである。窓などを閉めることで、動物が逃げなくなるだろう。窓の外から天敵が来ることもないので、動物は安心して生活することができる。確かに、外に出ることで動物はいつもとは違う発見ができるかもしれない。でも、外の世界には人間でも恐い生き物がいるから、やはり家の中で生活したほうがいいのだと思う。二つ目は、普段から、動物と人間との絆を深めることが大切だと思う。毎日遊んであげたり、餌をあげたり、動物の思うことに付き添う。そしたら、家の外で遊んでも逃げないようになるのではないかと思う。僕は、人との信頼貯金のように、これから動物とも絆を深めていきたいと思った。