りょうさん、今回の小論文についての講評をしますね。
まず、シンプル・ライフに関するテーマ設定が非常に興味深く、現代生活と古人の生活様式を比較(ひかく)するというアプローチは、読者にとって考えるきっかけを提供しています。
特に、便利さと素朴(そぼく)さの両方の価値を認めつつ、それぞれの良さを具体的な例を挙げて説明している点が良くできています。
また、アインシュタインの名言を引用して、文末に向けての論点を深める手法は効果的です。

この名言の使用は、テーマの理解を深めるだけでなく、論文の説得力を増すのに一役買っています。
さらに、機械化された生活と自然豊かな生活の対比を通じて、現代社会における生活の選択肢(せんたくし)についての洞察(どうさつ)を深めており、その分析(ぶんせき)は中学2年生の学年を考えると特に優れています。
最後に、どちらのライフスタイルも価値があると結論づけることで、バランスの重要性を強調しており、総合化の主題がよく書けています。

全体を通じて、りょうさんの考えがしっかりと文章に表現されており、読み手にしっかりと伝わる構成となっています。
素晴らしい作文をありがとうございました。

項目(こうもく)評価:
-総合化の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
 

森リン評価 自然というもの ya 05月2週 りょう
字数/基準字数:
1197字/600字
思考点:82点
知識点:87点
表現点:82点
経験点:70点
総合点:84点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:82点
知識点:87点
表現点:82点
経験点:70点
総合点:80点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙22種24個92%82点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙71種127個56%87点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙120種217個55%82点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙34種54個63%70点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1197字
 82点
 87点
 82点
 70点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 22種 24個 (種類率92%) 82点
 しかし,、第,。しかし,。だからこそ,。第,あるはず,からこそ,ことによって,するため,せざる,だから,だろう,と思う,ないから,などによって,は思う,を単なる,及ばざる,吸うと,文明によって,見ると,限らざる,

■知識語彙 71種 127個 (種類率56%) 87点
三種,不可能,主要,人間,以外,伝統,体験,便利,個人,光合成,創造,効率,原始,双方,古人,名言,場面,大体,大切,大気,失礼,存在,宗教,実践,徹底,必要,快適,成長,文化,文明,方法,日常,日本,日本人,植物,模索,機械,比較,活躍,滅多,物質,現代,現在,環境,生活,田舎,目的,神器,科学,空気,簡単,素朴,経済,絶滅,肉体,自分,自然,自由,芸術,見事,言葉,身体,身近,道具,道路,酸素,開発,非常,風景,高度,高貴,

■表現語彙 120種 217個 (種類率55%) 82点
あるはず,いずれ,お供,こと,ことわざ,これ,さ,するため,それ,それら,たち,どちら,もの,よう,アインシュタイン,アスファルト,アルベルト,シンプル,バランス,パソコン,ライフ,リフレッシュ,一,三種,不可能,中,主要,二,二つ,人,人間,今,以外,伝統,体験,便利,個人,僕,僕たち,光合成,初め,創造,効率,匂い,化,原始,双方,古人,名言,場面,大体,大切,大気,失礼,存在,宗教,実践,徹底,心,必要,快適,悩み,成長,我々,文化,文明,方法,旅,日常,日本,日本人,昔,木,枝,植物,模索,機械,比較,活躍,滅多,物質,現代,現在,環境,生,生き方,生活,田舎,的,目的,神器,私,科学,穏やか,空気,簡単,素朴,経済,絶滅,耳,肉体,自ら,自分,自然,自由,芸術,見事,言葉,身体,身近,道具,道路,達,酸素,開発,非常,面,風景,高度,高貴,

■経験語彙 34種 54個 (種類率63%) 70点
おる,きれる,せる,できる,と思う,なくなる,は思う,られる,れる,作り出す,及ぶ,吸う,呼ぶ,図る,始まる,導く,引き上げる,得る,応える,感じる,戻す,探す,数える,欠く,澄む,甘やかす,生きる,生き延びる,異なる,耐える,送る,過ぎる,過ごす,限る,

■総合点 84点

■均衡点 4点
 

自然というもの
   中2 りょう(akataro)  2025年5月2日

 シンプル・ライフを体験するには二つ方法がある。第一には旅をすることであり、第二に、もっと簡単な方法は、日本文化の伝統の中からそういうシンプル・ライフを実践した人を探し、その生と自分の現在とを比較することである。むろん現代を生きる我々は古人のような徹底したシンプル・ライフを送ることはほぼ不可能である。現代物質文明によって甘やかされており、とてもそういう厳しい生には耐えられないだろう。

 まず初めに、機械化による便利で快適な生活はよい。僕たちはこれまで高度経済成長に始まり、ありとあらゆる便利で快適な道具を作り出してきた。便利になったのは言うまでもない。僕たちも、「パソコン」という道具が日常に欠かせないものとなっている。パソコンに限らず日常生活に欠かせないものは数えきれないほどあるはずだ。それらの道具は、日常生活のあらゆるお悩みに見事応えている。生活を便利にするために開発された道具は、日常のあらゆる場面で活躍している。特に三種の神器と呼ばれる道具などは、昔から日本人の生活のお供となってきた非常に大切なものだと思います。それらの道具などによって機械化された生活は、生活のあらゆる場面での効率化を図ることができると思う。

 しかし、機械化されていない素朴な生活にも良さがある。「空気が美味しい」という言葉を耳にすることがあるが、それは自然の多い澄んだ空気の匂いを感じているということであると僕は思う。僕も、田舎と言ったら失礼だが、そういった澄んだ空気を吸うと、心も身体もリフレッシュされる。更に自然が多いという風景を見ると、心が穏やかになる人が多い。そもそも私達人間が今も絶滅せずに生き延びることができているのは、大気中の酸素がなくならないからである。酸素は、植物が光合成をすることによって得られるのだが、光合成以外に酸素を得る方法は身近に滅多にない。更に、大体の主要道路はアスファルトになっており、植物が光合成をしにくい環境になっている。自然を大切にしてきた私達だからこそできる、素朴な生活が大切だと思う。

 総じて、便利で快適な生活にも機械化されていない素朴な生活にも良さがある。しかし、「あらゆる宗教、芸術、科学は、同じ木の異なる枝です。いずれも、人間を単なる肉体的存在から引き上げ、その生き方を高貴なものにし、個人を自由へと導くことを目的にしています。」というアルベルト・アインシュタインの名言があるように、最も大切なことは自分が過ごしやすい環境を自ら模索して、創造していくことである。あらゆる場面で機械化された今、昔のような原始的な生活に戻すのはほぼ不可能である。だからこそ、自分が「過ごしやすい」と感じることができる環境を自ら模索していく必要があるのである。「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざもあるように、どちらの面も双方のバランスが大切なのである。