()刺さ(ささ)れてつらい思いをしている気持ちが、よく伝わっ(つたわっ)てきましたね。体験(たいけん)だけでなく調べたことや家族の話も書かれていて、とても読みごたえのある作文です。

<<え2015/218pみ>>

総評(そうひょう)
 身近な「()」というテーマを通して、自分のつらい経験(けいけん)、調べたこと、家族の様子などが具体(てき)に書かれており、よく構成(こうせい)された作文になっています。「まるでかくれんぼ名人」「(つう)がゆくてつらかった」などの表現(ひょうげん)にも工夫(くふう)が見られます。結び(むすび)の「絶対(ぜったい)()刺さ(ささ)れない薬が発明されたら」という願い(ねがい)も、自分の体験(たいけん)に根ざした強い気持ちとして自然(しぜん)伝わっ(つたわっ)てきます。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく)(導入(どうにゅう)体験(たいけん))
 ()の登場場面が「プーン。プーン。」という音から始まり、情景(じょうけい)が目に浮かぶ(うかぶ)工夫(くふう)がされています。()刺さ(ささ)れた時の不快(ふかい)な気持ちや氷を当てる工夫(くふう)などがよく描写(びょうしゃ)されており、「かくれんぼ名人」というたとえ、ダジャレがとてもユニークです。

第2段落(だんらく)(過去(かこ)のつらい経験(けいけん))
 公園でのけがと、その上に()刺さ(ささ)れてしまった出来事は、読んでいるこちらも「それは大変(たいへん)だったな」と思うほどリアルで印象(いんしょう)(てき)です。「(つう)がゆくてつらかった」という表現(ひょうげん)が、感情(かんじょう)をよく表しています。()刺さ(ささ)れやすい原因(げんいん)を調べたことも、作文に深みを与え(あたえ)ています。

第3段落(だんらく)(家族との関連(かんれん))
 お母さんやおばあちゃんの体験(たいけん)紹介(しょうかい)することで、話題が広がり、「()は人間を悩ます(なやます)(てき)」というまとめ方がとても説得(せっとく)力を持ちます。自分の視点(してん)だけでなく、他の人の話を取り入れた点がすばらしいです。

第4段落(だんらく)(まとめ・願い(ねがい))
 「()刺さ(ささ)れない薬が発明されたら」という結び方(むすびかた)が、前の話とつながっていて自然(しぜん)です。自分のつらい思いから出た素直(すなお)願い(ねがい)がよく伝わり(つたわり)ます。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
自分だけがしたことを書いている:()刺さ(ささ)れてアレルギー反応(はんのう)が出てしまう自分の体験(たいけん)詳しく(くわしく)書いています。

話を広げている:お母さんやおばあちゃんの話を聞いて、話題をふくらませています。

たとえ・ダジャレを入れている:「まるでかくれんぼ名人」など、比喩(ひゆ)表現(ひょうげん)工夫(くふう)が見られます。

まとめに気持ちを込め(こめ)ている:「刺さ(ささ)れない薬が発明されたら」という願い(ねがい)が、自分の経験(けいけん)にしっかりつながっています。

【考えを深めるための質問(しつもん)
 もし本当に「()刺さ(ささ)れない薬」ができたとしたら、どんな人たちに使ってほしいですか? その理由も教えてください。
 


■思考語彙 12種 19個 (種類率63%) 56点
いると,しまうので,たので,と思う,ないので,なので,になぜ,に思う,ません,れると,着ると,行くと,

■知識語彙 26種 28個 (種類率93%) 55点
不思議,人間,仕方,公園,初夏,原因,名人,回転,対策,我慢,時期,最近,格闘,毎日,清潔,湿度,湿気,無理,発明,皮膚,絶対,身体,遊具,部分,関連,風呂,

■表現語彙 71種 103個 (種類率69%) 60点
あざ,いつ,お母さん,かくれんぼ,こと,ころ,さ,そう,その後,それ,たくさん,とき,ところ,どこ,ばあちゃん,ほっぺた,みたい,よう,ん,アレルギー,スプレー,ズボン,トラブル,ヶ所,不思議,人間,仕方,公園,初夏,原因,名人,回転,夏,家,対策,庭,後,思い,我慢,敵,時期,最近,服,格闘,毎日,気,水,汗だく,清潔,湿度,湿気,無理,痛,発明,皮膚,私,等,絶対,肌,草むしり,菌,薬,蚊,足,身体,遊具,部分,量,関連,頃,風呂,

■経験語彙 32種 64個 (種類率50%) 67点
くれる,しびれる,しまう,てる,できる,と思う,に思う,はく,ぶる,もうす,ゆく,れる,乗る,入る,出す,出る,刺す,助かる,回る,寄る,当たる,悩ます,探す,治る,着る,聞く,腫れる,落ちる,調べる,転ぶ,遊ぶ,隠れる,

■総合点 64点

■均衡点 5点
 

天敵の蚊
   小4 なな(akasona)  2025年5月2日

「プーン。プーン。」

また私の天敵である蚊が近くにやってきました。その蚊は私の耳の周りをぐるぐる回っていたので、うるさくて仕方がありませんでした。頭の中でいつ刺してくるのだろうと考えていたら、もう一匹別の蚊が来て私の足を刺しました。

「もう、また刺された。」

と私は怒ってその蚊にカッカしました。外へ出る度に蚊に刺されて、家に帰ったらかゆくて仕方がなかったです。かくともっとかゆくなるのでいつも氷をずっと当てています。私は蚊のアレルギーがあるようで、刺された部分は最後に水ぶくれにになって破裂して痛くなり、あとが残ってしまいます。刺されるのは外にいる時だけでなく家にいるときもたまに刺されることがあるので、寝ている間に刺されないかいつも怖くて仕方がありません。蚊はどこに隠れているのかいつも探すことができないので、まるでかくれんぼ名人みたいだと思いました。

私は小さいころ公園でくるくる回転する遊具に乗って遊んでいたら突然転んで足から落ちてしまいました。そして回っている遊具がほっぺたに思いっきり当たって大きなあざができて腫れてしまいました。その後、そのあざの部分をさらに蚊に刺されてしまい、もっと腫れてしまいました。そのときは痛がゆくてつらかったので、そんな思いはもうしたくないと思いました。蚊に刺されやすい原因があるのか気になったので調べてみたところ、皮膚の菌の量や湿気と関連があるのだそうです。菌の量が多く湿度が高いほど蚊は寄ってくるそうです。対策はいつも身体を清潔にすることだそうです。でも私は毎日お風呂入ってるのになぜ寄ってくるのか不思議に思いました。

お母さんに蚊のトラブルはないか聞いてみました。お母さんは蚊のアレルギーがないので、刺された後はかゆいけどしばらくすると治ってしまうそうです。私はそれを聞いてとてもうらやましいと思いました。最近おばあちゃんが足がしびれて庭に出れなくなってしまったので、お母さんはおばあちゃんの家に行くといつも庭の草むしりをしています。ちょうど初夏の頃なので蚊がたくさん出てくる時期で、いつも蚊と格闘しているそうです。少しでも肌を出しているとすぐに刺されるし、薄い服でも刺されてしまうし、厚ぼったい服を着ると汗だくになるし、蚊よけスプレー等をしても無理だそうです。蚊はいつでも人間を悩ます敵なんだなと思いました。

私は蚊に1ヶ所でも刺されると大きい水ぶくれになってしまうので、暑い夏でも長ズボンをはいて暑さを我慢しています。このような我慢をしなくてもいいように、絶対に蚊に刺されない薬が発明されたら本当に助かるのになぁと思いました。