のんのさん、この度の作文は大変素晴らしい内容でした。

まず、日本の自然環境(かんきょう)や文化とオノマトペとの関連を見出し、それを自己の体験と結びつけて考察している点が印象的です。
自然の中で感じたことをオノマトペで表現する体験実例が豊富に盛り込ま(もりこま)れており、読み手にもその場の雰囲気(ふんいき)や感情が鮮明(せんめい)に伝わってきます。
特に、山道での(きり)の体験や、それを「しん」と表現した部分は、具体的で感覚的な記述がとても上手く書けています。

また、吉本(よしもと)ばななの名言を引用して、オノマトペの重要性を強調している点も素晴らしいです。
この引用は作文のテーマと見事にリンクしており、名言がよく書けています。
全体を通して、自然との一体感や日本語の繊細(せんさい)さを大切にする姿勢が感じられ、感性を磨く(みがく)ことの大切さを伝える作文となっています。

これからも、のんのさんの感性や表現力を活かした作文を期待しています。引き続き、日々の観察を大切にし、それを言葉にする練習を続けてください。

<<ruby>項目(こうもく)評価>
-方法がよく書けています
-生き方の主題がよく書けています
-名言がよく書けています
-体験実例がよく書けています
 

森リン評価 オノマトペは、言葉以上の意味がある ra 05月1週 のんの
字数/基準字数:
1470字/600字
思考点:67点
知識点:80点
表現点:81点
経験点:86点
総合点:81点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙16種17個94%67点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙62種93個67%80点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙118種212個56%81点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙45種67個67%86点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1470字
 67点
 80点
 81点
 86点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 16種 17個 (種類率94%) 67点
n確か,、たとえば,。たとえば,。つまり,いると,が思う,ことによって,するため,なければ,は単なる,は思う,ものこそ,れると,オノマトペによって,使うと,聞けば,

■知識語彙 62種 93個 (種類率67%) 80点
一体,五感,他人,体感,価値,先生,全体,共有,具体,内面,印象,友達,吉本,名言,国語,変化,夕方,大事,大切,存在,学校,定着,小川,小鳥,山道,必要,情景,意識,感動,感性,感情,感覚,授業,文章,新潟,日常,日本語,様子,正確,比喩,発揮,相手,空気,経験,緊張,練習,繊細,美術,自分,自然,自身,表現,装飾,観察,言葉,言語,記憶,質感,都会,長野,風景,鮮明,

■表現語彙 118種 212個 (種類率56%) 81点
n確か,こと,さ,さまざま,しん,するため,そこ,それ,それぞれ,たち,とき,ば,もの,よう,オノマトペ,ギザギザ,ドキドキ,ヒント,リフレッシュ,一,一体,中,二つ,五感,人々,他人,体,体感,価値,僕,先生,全体,共有,具体,内面,力,化,印象,友達,吉本,名言,国語,土砂降り,場,声,変化,夕方,大事,大切,存在,学校,定着,小川,小鳥,山,山道,幅,形,心,必要,急,情景,意識,感,感動,感性,感情,感覚,授業,文章,新潟,方,日常,日本語,朝,木の間,森,様子,橋渡し,正確,比喩,気持ち,発揮,的,目,相手,県,空気,経験,絵,緊張,練習,繊細,美術,耳,自分,自然,自身,表現,装飾,観察,言葉,言語,記憶,語,豊か,質感,身,都会,長野,雨,霧,静か,静けさ,音,風,風景,鮮明,

■経験語彙 45種 67個 (種類率67%) 86点
が思う,くれる,さえずる,す,できる,は思う,ひる,られる,れる,伝える,使う,包み込む,味わえる,囲む,始める,学ぶ,広げる,引き出す,感じる,抜ける,持つ,描く,書く,歩く,残る,気づく,活かす,流れる,浮かぶ,異なる,研ぎ澄ます,立ちこめる,置く,聞く,見える,覚える,触れ合う,言い表せる,話す,起きる,降りる,降る,響く,養う,驚く,

■総合点 81点

■均衡点 3点
 

オノマトペは、言葉以上の意味がある
   中3 のんの(aohita)  2025年5月1日

 外国を旅すると日本の湿潤な気候と水の豊かさを実感し、日本人が水の音に深い親しみを持っている。日本語には水に関する多様な擬音語・擬態語(オノマトペ)があり、それは日本人の感性や文化に根ざしているが、抽象性に乏しいため異文化には伝わりにくい。オノマトペは感覚を音で直接伝えるものであり、言語と音楽の接点として、人間が言葉で表現しきれない感覚を補う重要な役割を果たしている。僕は、日常の中でオノマトペを意識して使い、日本語がもつ繊細な感覚を大切にして生きたい。

まず第一に、自然と触れ合うことが重要である。僕は、毎年、夏と冬に山梨県や新潟県、長野県へ行く。そこでは、都会ではなかなか味わえない自然の音や風景に囲まれながら、心と体をリフレッシュすることができる。たとえば、朝早く起きて山の中を歩いていると、「さらさら」と小川が流れる音が静かな森に響き、「チチチ」と小鳥たちがさえずる声が空気をやさしく包み込む。また、風が「ひゅう」と木の間を抜けるとき、僕は自然と一体になったような感覚を覚える。こうした自然の音は、ただ耳で聞くだけでなく、体全体で感じるものであり、オノマトペによって初めて他人にその感動を共有することができる。あるとき、山道で霧が立ちこめ、「しん」とした空気の中に身を置いた経験がある。その静けさを友達に話すとき、「しん」というたった一語のオノマトペが、その場の空気や緊張感までも伝えてくれることに驚いた。自然の中で感じた音や空気の変化は、オノマトペを通して、僕の中でより鮮明な記憶として残り、それが言葉として定着していく。このように、自然と触れ合うことによって、僕はオノマトペの力を体感し、日本語が持つ繊細な表現力の豊かさに気づかされるのだ。

二つ目は、五感を大事にすることである。僕は学校の国語の授業で、オノマトペや比喩について学んだことがある。特に印象に残っているのは、自分が見たり聞いたりしたものをできるだけ具体的な言葉で表現する練習だった。そのときに先生が「オノマトペを使うと、目に見えないものまで表現できるよ」と言っていたのを覚えている。たとえば、雨の降り方にも「ぽつぽつ」「ざあざあ」「しとしと」などさまざまな表現があり、それぞれが異なる情景や気持ちを引き出してくれる。「ぽつぽつ」と聞けば、夕方にひっそりと降り始めた雨が目に浮かび、「ざあざあ」なら急な土砂降りと、それに驚く人々の様子が思い浮かぶ。僕自身も、文章を書くときに「ドキドキ」「わくわく」「もやもや」といった感情のオノマトペを使うことで、自分の内面をより正確に伝えられると感じている。また、美術の授業で絵を描くときも、たとえば「ギザギザ」や「ぬるぬる」などの言葉をヒントにして形や質感を表現することがある。つまり、五感を意識して日常を観察し、それを言葉にする力を養うことで、僕の中にある感覚がより豊かになり、それが表現の幅を広げてくれるのだ。オノマトペは単なる装飾的な言葉ではなく、感覚を言語化するための橋渡しのような存在であり、五感を活かすことで初めてその価値が発揮されると僕は思う。

確かに、オノマトペを使うには五感を研ぎ澄ます必要があるが、吉本ばななが言った名言『言葉にできないものこそ、大切にしなければならない』があるように、自分の中にある言葉では言い表せない感覚を、音として相手に伝えられる。これからも僕は、自然の中で感じたことをオノマトペで表現しながら、日本語の持つ感性の豊かさを大切にしていきたい。