あけいとさん、こんにちは!
今回の作文、とても楽しく読ませていただきました。

まず、作文の中で「食べない。」というシンプルなセリフから始まっ(はじまっ)て、「大丈夫(だいじょうぶ)。自分で作れるから!」という自信(じしん)満ち(みち)言葉(ことば)まで、あけいとさんの成長(せいちょう)がしっかりと描か(えがか)れていますね。これは、非常(ひじょう)感動(かんどう)(てき)で、読む人の心に強く訴え(うったえ)かける部分(ぶぶん)だと思います。

また、「ママ、大根(だいこん)ステーキ今から作りたい!」と家で作ってみたいと思えるようになったことは、あけいとさんがいかに学童(がくどう)保育(ほいく)での経験(けいけん)から学んだかがよく表れ(あらわれ)ています。自分で作る楽しさや、それを家族(かぞく)にも共有(きょうゆう)したいと思う気持ち(きもち)伝わっ(つたわっ)てきて、とても温かい(あたたかい)気持ち(きもち)になりました。

そして、作文の中で「唯一(ゆいいつ)無二(むに)」という表現(ひょうげん)使っ(つかっ)ていることも素晴らしい(すばらしい)です。これにより、あけいとさんにとってこの経験(けいけん)がどれだけ特別(とくべつ)価値(かち)のあるものであったかが強調(きょうちょう)されています。

項目(こうもく)評価(ひょうか)としては、以下(いか)の通りです。
-たとえがうまく使わ(つかわ)れています
-中心がよく決め(きめ)られています
-前の話や聞いた話がよく書けています
-いろいろな「言った」がよく書けています
-自分だけがしたことや自分だけが思ったことがよく書けています

これからも、あけいとさんの色々な体験(たいけん)や思いを作文にしてみてくださいね。次回(じかい)の作文も楽しみにしています!
 

森リン評価 僕を成長させてくれたもの sa 05月2週 あけいと
字数/基準字数:
874字/300字
思考点:46点
知識点:50点
表現点:52点
経験点:60点
総合点:57点
均衡点:5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:62点
知識点:66点
表現点:70点
経験点:76点
総合点:69点
均衡点:5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙8種10個80%46点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙19種24個79%50点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙52種79個66%52点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙27種40個68%60点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
874字
 46点
 50点
 52点
 60点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 8種 10個 (種類率80%) 46点
いいから,と思う,なければ,を考える,作れるから,作ろう,僕にとって,言うから,

■知識語彙 19種 24個 (種類率79%) 50点
一口,仕方,十八番,参加,収穫,合宿,唯一,大丈夫,大根,学童,居心地,感心,料理,時間,無二,経験,自分,野菜,面倒,

■表現語彙 52種 79個 (種類率66%) 52点
お願い,さ,たち,もの,やつ,よう,ステーキ,テーブル,トッピング,ピザ,ママ,メニュー,ヶ月,一口,中,事,今,仕方,作り方,僕,八,冬,十八番,参加,収穫,合宿,唯一,喜び,外,大丈夫,大根,好き,嫌い,学童,家,居心地,感心,敬,斗,料理,日々,時,時間,母,無二,皆,経験,自信満々,自分,野菜,面倒,鼻,

■経験語彙 27種 40個 (種類率68%) 60点
くれる,させる,す,と思う,もらえる,やる,られる,れる,を考える,作る,作れる,出す,出会う,囲む,変える,始める,戸惑う,教える,歩く,知る,答える,落ち込む,褒める,見つかる,通う,過ごす,食べる,

■総合点 57点

■均衡点 5点
 

僕を成長させてくれたもの
   小3 あけいと(akeito)  2025年5月2日

 「敬斗、今日のおやつは何だった?」

これは僕が学童保育に通っていた頃毎日母から聞かされた言葉だ。僕の通っていた学童保育のおやつは毎日手作りで、しかも自分達で作らなければならない。作るものもクッキーやゼリーなど、皆が大好きなスイーツではなく、山菜の混ぜご飯やおやきなど、家でも食べたことのないものばかりだ。僕はこのおやつの時間が嫌で仕方なかった。

 「敬斗ー!せめて一口だけでも食べてみて。」

食わず嫌いの僕に担任の藍ちゃんは毎日話しかける。

「食べない。」

僕はそう答えるけど、学童のみんなが、

「敬斗、お願い、一口だけでいいから。」

と言うから僕は仕方なくそのおやつを食べる。僕にとって決しておいしいおやつではないけれど、皆でワイワイテーブルを囲んで食べるその時間は決して居心地の悪いものではない。そして次第に料理にも参加するようになり、僕の好きなおやつも見つかった。

 「ママ、大根ステーキ今から作りたい!」

学童に通い始めて八ヶ月。ようやく家でも作って食べたいおやつに出会った。

 「え?どうやって作るの?ママ、作り方知らないよ?」

戸惑う母に

「大丈夫。自分で作れるから!」

自信満々にそう答えた。

「学童で料理が作れるなんてすごいじゃん。ママ感心したよ。」

母に褒められて鼻が高くなった。そして、それからこの大根ステーキが僕の十八番になった。

 学童で過ごした日々は僕にとって辛い事も多かった。嫌いな野菜も食べさせられるし、寒い冬も外に出される。暑い中遠くまで歩かされる事もあったし、チビたちの面倒も見なければならなかった。でも、僕が落ち込んでいる時、敬斗が好きなキャロットケーキを作ろうと言ってくれた。チビたちの合宿メニューのピザのトッピングを考えて美味しかったと言ってもらえた。皆で収穫した野菜をおやつに変えたりもした。僕に作る楽しさと食べてもらえる喜びを教えてくれた。僕にとってこの経験は唯一無二のものになったと思う。