あけみおさん、作文の提出ありがとうございます。今回の作文では、日常生活や吹奏楽(すいそうがく)部での経験を通じて、言葉の限界と可能性について考えを深める内容が非常に印象的でした。

まず、自然現象を言葉で表現する難しさを通じて、言語の限界を感じさせる導入部が素晴らしいです。ここから読者は、言葉に対する深い洞察(どうさつ)を期待することができます。また、吹奏楽(すいそうがく)部での「ロングトーン」を教える場面では、具体的な学びのプロセスが丁寧(ていねい)描か(えがか)れており、自己表現の重要性がよく伝わってきます。

ことわざ「帯に短し、たすきに長し」を使った比喩(ひゆ)は、言葉選びの難しさを効果的に表現しています。さらに、過去の話や家族から聞いた話を取り入れることで、作文に深みと多角的な視点が加わっています。

結びの部分で、言葉の重要性と個人の成長に対する意欲をしっかりと述べており、読み手に強い印象を与える(あたえる)ことができています。全体を通じて、一貫(いっかん)したテーマのもと、自己の内省と学びが見事に表現されているため、非常に読み応えのある作文となっています。

###項目(こうもく)評価
-たとえがうまく使われています
-前の話聞いた話がよく書けています
-ことわざがよく書けています
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています
-書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 少年のころの桜は/感 ha 05月2週 あけみお
字数/基準字数:
1171字/600字
思考点:74点
知識点:66点
表現点:70点
経験点:83点
総合点:77点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:75点
知識点:67点
表現点:72点
経験点:84点
総合点:75点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙19種22個86%74点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙41種69個59%66点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙93種165個56%70点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙43種74個58%83点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1171字
 74点
 66点
 70点
 83点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 19種 22個 (種類率86%) 74点
。しかし,。なぜ,あるから,あろう,からこそ,くらい言える,すると,たので,だから,て考える,できるから,で考える,と思う,ないから,なければ,なると,上手く考える,人間にとって,思うので,

■知識語彙 41種 69個 (種類率59%) 66点
一番,万能,人間,今度,充実,先月,先生,先輩,光景,入部,吹奏楽,地表,地面,基本,場面,年生,意味,所属,改善,教室,日本語,最初,最後,有効,活用,爆発,状態,理由,生活,経験,結局,自分,自然,言葉,言語,語彙,説明,貧弱,部分,金色,音程,

■表現語彙 93種 165個 (種類率56%) 70点
あいだ,かっこ,きれい,こと,ことわざ,こまやか,これ,それ,たくさん,たすき,だめ,とき,まつ,まとも,まま,もの,よう,アタック,エピソード,コア,コミュニケーション,トーン,リリース,ロング,一,一つ,一番,万能,三,人間,今,今度,何,充実,先月,先生,先輩,光,光景,入り,入部,八,初め,力,吹奏楽,四,地表,地面,基本,場面,帯,年生,忘れ物,意味,所属,拍,改善,教室,日本語,曲,最初,最後,有効,枝,桜,母,気,活用,爆発,状態,理由,生活,私,答え,経験,結局,自分,自然,花びら,葉,言葉,言語,話,語彙,説明,貧弱,部,部分,重み,金色,音,音程,頭,

■経験語彙 43種 74個 (種類率58%) 83点
がんばる,くらい言える,しまう,それる,つく,つける,て考える,できる,で考える,とまどう,とれる,と思う,なくなる,ひるがえす,られる,れる,わかる,上手く考える,休む,伝える,伸ばす,使う,入る,出る,切る,切れる,取る,吹く,帰る,探す,揺れる,教える,気がつく,知る,積む,聞く,表す,見つける,覚える,返る,達する,降りる,離れる,

■総合点 77点

■均衡点 4点
 

少年のころの桜は/感
   中2 あけみお(akemio)  2025年5月2日

 枝を離れた花びらを見て、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。また、からまつのこまやかな葉が、同じように自分の重みだけで枝を離れ、金色の光をひるがえしながら、音もなく地表に降り積む光景を見ても表す言葉がないことにも気がついた。桜の花びらと、からまつの葉は、自然はついに言語の及びえないものなのであろうか。もし日本語に表す言葉がなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味する。

 私は、吹奏楽部に所属している。先月、一年生が入部してきた。吹奏楽部の基本である「ロングトーン」を一年生に教えるときに、頭ではなんとなくわかっているけれど、いざ言葉に表して説明するとなると言葉が出てこなくてとまどってしまった。そのとき、ちょうど三年生の先輩が忘れ物を教室に取りに行っていたのでがんばって教えた。結局、

「ロングトーンとは、八拍伸ばして四拍休むものだよ。」

としか伝えられなかった。先輩が帰ってきたので「ロングトーン」とは何か聞いてみたら、まともな答えが返ってきた。それは、

「最初の入りは『アタック』と言って爆発して入ってもだめだし、ぬるく入ってもだめ。音を伸ばす部分を『コア』と言って音が揺れたらだめ。最後の音が切れる部分を『リリース』と言ってブツッと切ったらだめだから、きれいに音がだんだんなくなることを意味するものだよ。」

そう言っていてとてもよくわかった。今度は聞かれたときにビシッとかっこつけてもいいくらい言えるようにしたい。話がそれてしまったが、私はこの経験でわからなくても自分なりの言葉で表すことが良いことがわかった。

 もう一つ言葉に表すことができなかったエピソードがある。吹奏楽で曲などを吹くときに、音程が低くなってしまうことや、音が汚くなってしまうことがある。その理由は、頭ではなんとなくわかっているけれど、言葉に表すことができなかった。なぜそうなってしまうのかがわからなかったら改善もできないから結局先輩や先生に聞くことになってしまう。自分で考えなければ力にならないと思うので、言葉を探して上手く考えていきたい。

 「帯に短し、たすきに長し」ということわざがあるようにぴったりの言葉を見つけることが難しい場面は多い。人間にとって言葉とは、万能なものではないのだ。しかし、言葉があるからこそ、上手くコミュニケーションがとれて、今も生活が充実しているのだと思う。これから私は、言葉をもっと知り、上手く活用していきたい。私が一番初めに覚えた言葉は「まま」だったと母が言っていた。それからたくさんの言葉を覚えてきた。もっと覚えることはできるからたくさん覚えて有効に使っていきたい。また、自分で言葉を探して考える力もつけていきたい。