あおらえさん、作文の提出ありがとうございます。今回の作文では、親としての役割について深く考察しており、特に「父親の役割」に焦点(しょうてん)を当てている点が印象的です。文章全体を通して、あおらえさんがさまざまな角度からこのテーマを掘り下げ(ほりさげ)ていることがよくわかります。

まず、序盤(じょばん)で「友達のような父」の問題点を指摘(してき)し、親が子供に対して持つべき責任感や指導の重要性を強調しています。ここでは、現代社会における親子関係の変化に対する洞察(どうさつ)が見られ、批判的な視点が効果的に用いられています。

次に、昔話を実例として引用する手法を使って、「アリとキリギリス」の話を例に出し、労働の価値と準備の重要性を説いています。この部分で、物語からの教訓を現代の育児に応用する試みは、読者に対して説得力を持たせています。

また、結論部分での「万物は毒であり、毒でないものはない。用量のみがそれを決める」というパラケルススの引用は、親の接し方におけるバランスの大切さを強調しており、名言が効果的に使用されています。

全体として、複数の視点から親の役割を考える試みがなされているため、論点が豊富で読み応えがあります。総合化の主題もしっかりと書かれており、異なる意見を一つの結論にまとめ上げる能力が見て取れます。

#項目(こうもく)評価
-複数の意見がよく書けています。
-総合化の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
-昔話の実例がよく書けています。
 

森リン評価 静かなる炎 ya 05月3週 あおらえ
字数/基準字数:
1468字/600字
思考点:108点
知識点:79点
表現点:79点
経験点:80点
総合点:84点
均衡点:-2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:-2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙32種38個84%108点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙60種84個71%79点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙112種200個56%79点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙41種59個69%80点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1468字
 108点
 79点
 79点
 80点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 32種 38個 (種類率84%) 108点
。しかし,。ただし,。だから,。例えば,。同様,あると,あるはず,あるべき,あるらしい,いると,おかざる,かによって,くれるはず,ざるば,せよう,だろう,てこそ,といえ,と思う,ないため,なければ,なるため,のため,は必ずしも,を考える,人にとって,子供にとって,子供によって,子供に対して,怠けると,犬に対して,異なるはず,

■知識語彙 60種 84個 (種類率71%) 79点
一般,万物,両立,中国,中心,努力,医学,医者,友達,基地,基礎,大切,奮闘,子供,安全,安定,家庭,容量,対人,対応,幼少,形成,影響,役割,心理,必要,愛情,愛着,成長,我儘,我慢,政策,欲望,気軽,特徴,王子,理論,生活,用量,発育,皇帝,相手,相談,社会,童話,結果,自分,自尊心,自己,自由,興味,苦手,裁判官,規則,規範,言葉,過剰,部分,重大,関係,

■表現語彙 112種 200個 (種類率56%) 79点
。同様,あるはず,くれるはず,こと,そこ,それ,それら,たち,とき,どちら,ないため,なるため,のため,もの,よう,アリ,イソップ,キリギリス,モノ,一,一人っ子,一般,万物,世の中,両立,中国,中心,人,何,側,先,努力,医学,医者,友達,基地,基礎,大切,奮闘,子,子ども,子供,安全,安定,家庭,容量,対人,対応,差,幼少,形成,影響,役割,後々,心理,必要,思い,愛情,愛着,成長,我儘,我慢,手,政策,日差し,時,期,様,欲望,毒,気軽,父,特徴,犬,王子,理論,生活,用量,異なるはず,発育,的,皇帝,相手,相談,真,社会,祖,穏やか,童話,結果,者,職,自分,自尊心,自己,自由,興味,芽,苦手,裁判官,規則,規範,親,言葉,躾,通り,過剰,部分,重大,関係,風,飼い主,

■経験語彙 41種 59個 (種類率69%) 80点
おく,くれる,すぎる,せる,できる,といえ,とらえる,と思う,られる,れる,わかる,を考える,与える,乗る,伝える,働く,出る,分かる,勧める,呼ぶ,困る,引き継ぐ,思ふ,怠ける,打つ,持つ,教える,望む,果たす,果たせる,欠く,決めつける,決める,注ぎ込む,生まれる,異なる,育つ,育てる,見据える,鑑みる,限る,

■総合点 84点

■均衡点 -2点
 

静かなる炎
   中2 あおらえ(aorae)  2025年5月3日

  父が父の役割を果たしていない。全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増えている。父でなくなった典型的な例が「友達のような父」である。子との上下関係を捨ててしまい、価値観を押し付けないし、決して強制はしない。すると子は「自由な意思」を持つようになるが「よい意思」を持つようにはならない。そして、不登校になったりいじめをするようになったりするのである。父として原則・理念と生息規則を教え、一定の我慢を教えないと子は我儘に育ってしまう。父の最も大切な役割とは真に価値あると思った文化を教え込むことだ。友達のような対等な関係では、文化を伝えることも、生活規則、社会規範を教えることもできない。「友達のような父」は父の役割を果たすことのできなくなった父といえる。

 我儘な犬は、幼少期にうまく躾をされないために生まれるのだ。飼い主は犬に対して厳しくなくてはならない。同様に、人の子供に対しても父は厳しくあるべきだ。社会は厳しい。イソップ童話の「アリとキリギリス」にある通り、怠けているものと働いている者では大きな差が出てくる。怠けると、後々困ることになる。キリギリスのように自由な生活をするのはいいと思うが、アリのように先のことを見据えて何か手を打っておかねばならない。そのような厳しい世の中に、家庭では王子様のように育てられた人は対応できないだろう。中国における一人っ子政策の時に生まれた人を「小皇帝」と呼ぶ。一人に過剰な愛情が注ぎ込まれた結果、その人たちは自己中心的であると同時に我慢が苦手などの特徴があるという。そうならないためにも、厳しくなければならない。

 小さな芽が育つには、強い風よりも穏やかな日差しが必要だと言われる。だから、穏やかな日差しのような親は強い風のような親よりも良いと思う。優しい親には気軽に相談でき、また相談に乗ってくれるはずだ。相手から決めつけることのなく、自分から決めることができるだろう。例えば、医者は自分の子供を医者にさせようと努力したり、裁判官は自分の子供を裁判官にさせようと奮闘したりすることがあるらしいが、子供側は必ずしもそれを望んでいるとは限らない。ボウルビィの愛情理論というものがある。愛着が形成されていると、親を「安全基地」ととらえる。自尊心や対人関係に強く影響を与えるものもある。しかし、厳しい親、厳しすぎる親であるとなかなかそれらの形成は難しくなる。心理的安定の基礎となるため、愛着は人にとって欠かせないものであるはずだ。

 厳しい親も優しい親も、どちらにも良い部分と悪い部分がある。モノには一般的にあるものだが、どちらになるかによって子供の発育に重大な影響を与える。子供によってどちらが良いかは異なるはずだ。それは生まれて、ある程度成長してからでしかわからないし、分かった時にはすでにとき遅しとなっている。「万物は毒であり、毒でないものはない。用量のみがそれを決める」という言葉がある。医学の祖といわれるパラケルススという医学者の言葉である。厳しい親も、優しい親も、どちらも過剰になったら子供にとって毒となる。容量のみがそれを決めるのだ。ある程度、両立させることが大切だろう。ただし、父として、親として最も大切なことは子のためを思ふことである。自分の果たせなかった欲望を子に引き継いだり、親が最も興味を持った職に勧めたり。子の特徴を鑑みて、倖せを考えてこそが真の親である。そこには厳しいも優しいもなく、ただ子どもに対する思いがあるはずだ。