◆【要約】は敬体を常体に直してまとめられましたね。
◆日本人でも「日本語って難しいな」と感じることがある。敬語・尊敬語・謙譲語などは、確かに外国人には理解しにくいでしょうね。
◆日本語の難しさ、第一は、「漢字」の存在。ひらがな・カタカナ・漢字と、三種類の文字が混在しているというのは、外国ではなかなかないでしょうね。漢字一つとっても、複数の読みがあります。音読みと訓読みで少なくとも二つはありますものね。また同音異義語もややこしいですよねー。
◆第二は、日本語特有の「曖昧さ」。主語を省略するなんて、のっけからわかりにくい。結論が最後にくるけれど、相手の様子を見ながら表現をぼかしたりする。
◆“難しさこそ、日本語という言語の中に息づく日本文化の表れ”。日本語の魅力でもあるんですね。その魅力も兼ね備えつつ、日本語を整理できたらいいですね。
<<え2019/123jみ>>
みささん、日本語の特性と難しさについての考察が緻密に展開されている作文をありがとうございます。
まず、日本語が持つ独特の表現力や美しさを認識しながらも、その学習が難しい理由を具体的な例を挙げて説明している点が素晴らしいです。
特に漢字の多読みや曖昧な表現の部分で、日本語の複雑さがよく表現されています。
また、自分自身が日本語を学ぶ過程で感じたことを取り入れることで、読者にもその難しさがリアルに伝わるよう工夫されている点も見事です。
文化的背景が言語理解に及ぼす影響についても触れられており、日本語の学びが単なる言語習得にとどまらない深い洞察を提供しています。
漢字の例を挙げたり、曖昧な表現の具体例を用いることで、説明が具体的でわかりやすくなっています。
このように、複雑なテーマを明快に解きほぐす力は、表現力の高さを示しています。
全体として、日本語の美しさとその習得の難しさをバランスよく描き出しており、読む人に深く考えさせる内容となっています。
引き続き、自分の体験や感じたことを活かしながら、さまざまなテーマに挑戦してください。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1328字/600字
思考点:100点
知識点:87点
表現点:83点
総合点:91点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)
■思考語彙 29種 32個 (種類率91%) 100点
一方, 第,、単に,、第,。しかし,。たとえば,。例えば,あるため,いる場合,から考える,さこそ,ざるば,しょう,しよう,そのため,たため,だから,ちょっと考える,なければ,のかも,を考える,人にとって,人によって,使い分けざる,払うべき,敬語によって,相手によって,考えるば,遣いにより,
■知識語彙 71種 117個 (種類率61%) 87点
一因,主語,了解,今回,体系,価値,共有,内側,初学,努力,国際,外国,多数,存在,孝行,尊敬,小学校,年生,必要,想像,意味,敬語,文中,文化,文字,文脈,日常,日本,日本語,時折,時間,普及,暗黙,曖昧,本当,本来,母語,注意,混乱,漢字,特有,理解,相手,省略,瞬間,礼儀,社会,経験,結論,繊細,習得,背後,背景,膨大,航行,行間,表現,複数,複雑,視点,視覚,観点,言葉,言語,話者,謙譲,返事,閉鎖,非常,高校,魅力,
■表現語彙 121種 198個 (種類率61%) 83点
あるため,いくつ,いる場合,こと,これら,さ,すべて,そのため,それぞれ,たため,たち,とき,ところ,なごり,よう,カタカナ,ポイント,一,一つ,一因,三つ,中,主語,了解,二,人,今回,体系,例,価値,共有,内側,初学,前向き,力,努力,営み,国際,外国,多数,字,存在,孝行,尊敬,小学校,年生,庭,必要,想像,意味,手入れ,掟,敬語,文中,文化,文字,文脈,日々,日常,日本,日本語,時折,時間,普及,暗黙,曖昧,本当,本来,様々,母語,注意,混乱,漢字,点,特有,理解,生,的,相手,省略,瞬間,礼儀,社会,私,経験,結論,繊細,習得,考え方,者,背後,背景,膨大,航行,行間,表れ,表現,複数,複雑,視点,視覚,観,観点,言葉,言語,話者,語,読み,読み方,読み書き,謙譲,豊か,返事,遣い,重,閉鎖,間違い,非常,音,高校,魅力,
■経験語彙 43種 55個 (種類率78%) 83点
おく,から考える,がる,きる,しれる,せる,ちょっと考える,できる,なまる,なれる,ひる,ぼかす,もつ,やめる,やる,られる,れる,を考える,乗り越える,使い分ける,刈り込む,及ぶ,含む,変わる,学ぶ,応じる,息づく,感じる,払う,挙げる,断る,気づく,生まれる,用いる,異なる,知る,育つ,見える,覚える,触れる,読み取る,読む,込める,
■総合点 91点
■均衡点 3点
日本語の難しさ
小6 みさ(misa)
2025年5月3日
日本語は、今まで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言葉、つまり部族言語である。どこの国も初めは部族言語なのだが、それが外国に広まりだすと、外の視点が入ってきて言葉の刈込が行われてくるわけだ。日本語が国際普及するにしたがって、外の人の影響力が国内の日本語にも及んでくるのだ。ただ、だからといって日本本来の内側の視点は閉鎖社会のなごりだからやめるというのは大きな間違いなのである。日本語はあまり外国人によって学ばれる経験が少なかったため手入れされていない庭のようなのである。そのため、日本はこれからどうやって日本語を刈り込んでいったら国際普及の日本語になれるのかということを考えればならない。
日本語は、美しく繊細な表現力をもつ言語として知られている。しかし同時に、習得するのが非常に難しい言語の一つとも言われている。私は日本語を母語として育ったが、それでも時折、「日本語って難しいな」と感じる瞬間がある。例えば、小学校5年生のときに学んだ、敬語・尊敬語・謙譲語だ。相手によって使い分けねばならないし、二重敬語など様々な掟があるのだ。ましてや外国語として学ぶ人にとっては、なおさら複雑であることは想像に難くない。今回は、日本語の難しさについていくつかの観点から考えてみたい。
まず、第一に挙げられるのは「漢字」の存在である。日本語にはひらがな、カタカナ、漢字という三つの文字体系があり、それぞれが文中で使い分けられている。この点だけでも、他言語にはあまり見られない複雑さがある。特に漢字は、一つの字に複数の読み方があるため、初学者を混乱させる。たとえば「生」という漢字は、「せい」「しょう」「い(きる)」「う(まれる)」「なま」など、文脈に応じて読みが変わる。また、同じ音でも意味の異なる漢字が多数存在する(例:「こうこう」=高校、孝行、航行など)。そのため、読み書きの習得には膨大な時間と努力が必要になる。
第二に、日本語特有の「曖昧さ」も難しさの一因である。日本語では、主語を省略したり、結論をぼかしたりする表現が日常的に用いられる。たとえば、「ちょっと考えておきます」という表現は、一見前向きな返事のように見えるが、実際には「断りたい」という意味を含んでいる場合もある。このような暗黙の了解や行間を読む力は、外国人にとって非常に理解しづらいポイントである。文化的な背景や価値観を共有していなければ、本当の意味を読み取るのは難しい。
一方で、こうした難しさこそが、日本語の魅力でもある。漢字による視覚的な美しさ、敬語によって生まれる礼儀正しさ、曖昧な表現に込められた奥ゆかしさ。これらはすべて、日本語という言語の中に息づく日本文化の表れである。日本語を学ぶということは、単に言葉を覚えるだけでなく、その背後にある価値観や考え方を理解しようとする営みでもある。日本語の難しいところを一つずつ乗り越えていく中で、言語の奥深さや豊かさに触れることができる。母語話者である私たちも、改めてその難しさと美しさに気づき、日々の言葉遣いにより一層の注意を払うべきなのかもしれない。日本語の難しさは、同時にその魅力でもあるのだ。