はるまきさん、作文をしっかりと読ませていただきました。
まず、歴史(れきし)(てき)背景(はいけい)を取り入れた「急がば回れ」ということわざの説明(せつめい)素晴らしい(すばらしい)ですね。
古い時代から伝わる(つたわる)言葉の意味を、現代(げんだい)にも通じる教訓(きょうくん)として捉え(とらえ)直している点が非常(ひじょう)興味深い(きょうみぶかい)です。

また、ご自身の体験(たいけん)を交えて、このことわざの価値(かち)を実感したエピソードを描い(えがい)ていることが、文章にリアリティをもたらしています。
特に(とくに)、バスのエピソードは、具体(てき)状況(じょうきょう)描写(びょうしゃ)があり、読んでいてとても親近感が湧き(わき)ました。

お父さんのゴルフの話も、急がば回れの精神(せいしん)がどのように日常(にちじょう)生活にも応用(おうよう)されているのかをうまく示し(しめし)ており、説得(せっとく)力があります。
こうした多角(てき)観点(かんてん)から一つのテーマを掘り下げる(ほりさげる)手法(しゅほう)は、作文として非常(ひじょう)効果(こうか)(てき)です。

心の中で感じたことがよく書けています。
ですますがよく書けています。

全体を通して、たとえがうまく使われており、文章が生き生きとしていますね。
はるまきさんの思考や感情(かんじょう)伝わる(つたわる)作文で、読み応え(よみごたえ)がありました。
今後もこのような素敵(すてき)な作文を期待しています。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
たとえがうまく使われています。
心の中で思ったことがよく書けています。
ですますがよく書けています。
動作情景(じょうけい)結び(むすび)がよく書けています。
前の話聞いた話がよく書けています。
 

森リン評価 いつの時代も急がばまわれ! ta 05月3週 はるまき
字数/基準字数:
930字/400字
思考点:51点
知識点:68点
表現点:68点
経験点:74点
総合点:66点
均衡点:1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:65点
知識点:82点
表現点:83点
経験点:87点
総合点:79点
均衡点:1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙10種13個77%51点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙44種55個80%68点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙89種125個71%68点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙37種56個66%74点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
930字
 51点
 68点
 68点
 74点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 10種 13個 (種類率77%) 51点
。しかし,あろう,たので,だろう,できると,と思う,ないと,忘れざる,急がば,行くため,

■知識語彙 44種 55個 (種類率80%) 68点
一昨年,一番,下半身,人間,会社,作品,偉大,優雅,充実,努力,場所,大切,大津,完成,小説,平安,平等,徒歩,必要,技術,方向,時代,時間,景色,有名,武士,気分,深大寺,渋滞,物事,現代,痛感,目的,納得,結局,練習,習得,蕎麦,裁縫,言葉,趣味,転覆,途中,長文,

■表現語彙 89種 125個 (種類率71%) 68点
いつ,いま,お父さん,くり,こと,ことば,ことわざ,これ,たち,とき,びっくり,やみくも,ゆ,ん,イメージ,ゴルフ,スポーツ,バス,ボール,一,一昨年,一番,下半身,中,二,人,人間,今,会社,作品,偉大,優雅,充実,分,努力,十,四,回,地,場所,変,大切,大津,完成,小説,平安,平等,徒歩,心,必要,技術,方,方向,日,日々,昔,時代,時間,景色,月,有名,歌,武士,気分,海,深大寺,渋滞,物事,現代,痛感,目的,私,納得,結局,練習,習得,腕,船,蕎麦,行くため,裁縫,言葉,誰,趣味,転覆,途中,遠く,長文,頼,

■経験語彙 37種 56個 (種類率66%) 74点
く,しまう,せる,できる,と思う,のこる,ひろまる,まわる,ゆく,れる,乗る,作る,取り組む,向かう,回る,忘れる,急ぐ,感じる,投げる,抜かす,振る,書く,歩く,残る,沈む,流れる,着く,積み重ねる,見える,読む,諦める,送る,進む,遅れる,降りる,飛ぶ,驚く,

■総合点 66点

■均衡点 1点
 

いつの時代も急がばまわれ!
   小4 はるまき(akoruka)  2025年5月3日

 時間がかかってめんどうでも、安全な道やたしかな方法を選んだ方が、けっきょくは得なことになるんだ。「武士の矢馳の船ははやくとも急がばまわれ瀬田の長橋」平安時代に源俊頼が作ったこの歌の中で『急がばまわれ』のことばだけがひろまっていき、ことわざとしていまものこっているんだ。私がこの長文を読んで一番驚いたのは、『急がばまわれ』が平安時代からある言葉だったということだ。平安時代は、なんとなくゆったりした優雅なイメージがあったので、大津へ行くのに急いでしまって船が転覆することなんてあるんだなと驚いたし、昔の言葉が今も残っていることにもびっくりした。でも、忙しい現代の人間には特に大切な言葉だと思う。

 一昨年、私は深大寺という蕎麦が有名な場所に行くために、涼しくて目的地に着くのが早いバスに乗った。しかし、渋滞していてなかなか進まない。ゆ〜っくりと流れていく景色にバスが徒歩の人に抜かされているのが見え、

「トホホ…」

となる。船が転覆し、海にブクブクと沈んでいく武士も感じたであろう虚しい気分だ。私はついに諦め、途中で降りて歩いて深大寺に向かうことにした。結局、歩いて行った方が深大寺に着くのが早かった。のろのろと進むバスに乗って二十分ほど遅れて深大寺に着いたら、どんなに悔しかっただろうか。『急がば回れ』って、偉大な言葉だなぁと痛感した。

 私のお父さんは、ゴルフが趣味だ。月に一回は、会社の人たちとゴルフに行っている。ゴルフは、ボールを遠くに投げるという技術が必要なスポーツだ。でも、だからといって腕をやみくもに振っても、ボールは変な方向に飛んでしまう。うまく下半身を振る練習をコツコツと積み重ねてゆかないと、ボールを遠くに投げる技術は習得できないのだ。これは、裁縫をするときや小説を書くときなどもそうだ。コツコツと努力を積み重ねてゆかないと、納得できる作品を完成させることはできない。

 いつの時代も、誰にでも平等に一日二十四時間。そのことを忘れずにじっくりと物事に取り組むことで、充実した日々を送ることができると心の中で感じた。