かのさん、作文「人に学習が必要な理由」を拝読しました。
まず、学習が人間にとってなぜ必要かというテーマに対して、具体的な日常生活の例を挙げて説明している点が非常に良かったです。
例えば、「のどが渇い(かわい)た時やおなかがすいたとき」に何を食べるべきか、という基本的な生存技能から、季節に応じた服装の選び方に至るまで、生活の中で学習がどのように役立つかを実例を交えて述べています。
これにより、読者にとって親しみやすく、理解しやすい内容となっています。

また、自らの経験を引き合いに出すことで、学習の実際の利益を感じさせる記述が見られました。
正月の(もち)を焼くエピソードは、学んだ知識がどのように実生活で役立つかを具体的に示しており、学習の重要性を強調する上で効果的です。

さらに、「確かに、学習だけでなく遊びも必要である。」という部分では、反対意見への理解を示しながらも、学習の必要性を再確認しています。
このバランスの取れた議論は、論理的思考を養う上で非常に良い試みであると言えるでしょう。

全体を通して、テーマに対する理解が深く、具体例を用いた説明が多く含ま(ふくま)れており、読み手にとって非常に理解しやすい良い作文です。

項目(こうもく)評価:
-反対意見への理解が書けています。
-名言がよく書けています。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1064字/600字
思考点:85点
知識点:79点
表現点:77点
総合点:88点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)

 


■思考語彙 23種 33個 (種類率70%) 85点
 確か,。しかし,。つまり,。例えば,あるため,いくため,おくと,しまうかも,すると,すれば,せよう,そう考える,づけると,と考える,ないから,ないと,なければ,のため,は第,人間にとって,役に立つから,考える第,食べれば,

■知識語彙 60種 96個 (種類率63%) 79点
一生,不可欠,事情,人間,今年,仲間,休憩,体内,体外,体温,体系,個体,判断,利用,厚着,名言,外界,大切,媒介,学習,安全,小学校,必要,性格,性質,恰好,情報,授業,時期,最低限,有能,正月,特徴,現在,理由,理科,環境,生存,生物,的確,直接,知識,社会,経験,維持,能力,自分,行動,言語,調節,身体,適応,部分,酸素,重要,集積,雑食,顕著,風邪,食物,

■表現語彙 109種 179個 (種類率61%) 77点
 確か,あか,あるため,いくため,おなか,こと,そもそも,とき,どこ,のため,のど,ほか,もち,もの,よう,ガラス,サル,ヒト,一,一生,上,不可欠,中,事情,二,人,人間,今年,仕組み,他,仲間,休憩,体,体内,体外,体温,体系,何,個体,冬,分,判断,利用,厚着,名言,夏,外,外界,多く,大切,媒介,学習,安全,害,小学校,必要,性,性格,性質,恰好,情報,手,授業,日,時,時期,最低限,有能,様々,正月,火,灰,熱,特徴,現在,理由,理科,環境,生存,生物,界,的,的確,皿,直接,知識,社会,私,経験,維持,能力,自ら,自分,行動,言語,調節,身,身体,遊び,適応,部分,酸素,重要,集積,雑食,顕著,風邪,食物,餅,

■経験語彙 43種 64個 (種類率67%) 83点
あげる,いける,おく,かぶせる,させる,しまう,しれる,すぎる,すく,せる,そう考える,づける,できる,と考える,なくなる,ひく,られる,れる,付く,付ける,入る,入れる,基づく,役に立つ,思い出す,持つ,探り出す,放つ,消す,渇く,焦げる,燃える,生きる,生き延びる,疲れる,膨らむ,至る,見出す,触れる,認める,逃がす,食べる,飲む,

■総合点 88点

■均衡点 7点
 

ヒトに学習が必要な理由
   中1 あかえか(akaeka)  2025年5月2日

 人に学習が必要な理由

あかえか

 生物界でヒトを特徴づけると、学習能力が一生維持されることがあげられる。サルの仲間は身体上の特徴がなく、行動の仕組みが少ない。さらに雑食性でもあるため、様々な環境に適応する。つまり、サルの仲間は経験に基づき外界にの知識を身に付けることが重要だ。そうすることでどこが安全か、どうすれば食物が手に入るかなどを的確に判断できることが、生存のため不可欠だ。だがこの事情はヒトにおいて顕著に認められ、個体が自らの直接の経験に基づいて知識を集積するだけでなく、他の個体の経験や言語などを媒介とすることで利用できる。つまり、学習が社会的な性格を持つに至っている。ヒトはこの情報の体系を持つことで生き延び、また現在の社会でもこうすることで有能に行動するのだ。

 人間にとって学習は大切だ。

 そう考える理由は第一に、人は学習しなければそもそも生きることができないからだ。例えば、のどが渇いた時やおなかがすいたときなどに、「何を食べれば生きていくことができるか」や、「飲んだり食べたりしてはいけないものは何か」などの最低限必要な知識を経験の中から見出したり、ほかの人の経験から探り出したりしなければ、自分の身体に害のあるものを体内に入れてしまうかもしれないからだ。また、体内のことだけでなく、体外のことにつの知識もなければ生きていくことができない。例えば、冬の寒い時期には厚着をしてできるだけ体温を逃がさないようにしないと風邪をひいてしまう、夏の暑い日には体の熱が外に行きやすい恰好をしないと体温が調節できなくなってしまうなどの知識だ。

 人間にとって学習が必要だと考える第二の理由は、学習をすることで多くのことが身に付き、自分の役に立つからだ。私は今年の正月に、おもちを膨らませようとしていた。しかし、何分か放っておくと、餅の上の部分が焦げて灰になってしまっていた。そして、灰には燃えるという性質があるため、餅の灰になった部分が燃えていた。しかし、小学校の理科の授業で学習した「火は酸素がなくなったり、酸素に触れなくなったりすると、燃えなくなる。」ということを思い出し、燃えていた餅にガラスの皿をかぶせ、その火を消すことができた。

 確かに、学習だけでなく遊びも必要である。しかし、「多すぎる休憩は少なすぎる休憩と同じように疲れさせる」という名言があるように、遊びだけではなく、生きていくために必要な学習はしなくてはならない。