自分の家のことや調べたことを組み合わせて、とても深く考えられた感想文でした。比喩(ひゆ)表現(ひょうげん)もよく工夫されていましたね。

<<え2018/94pみ>>

総評(そうひょう)
 長文の内容(ないよう)をしっかりと理解(りかい)し、自分の家のタコ足配線や「熊手(くまで)」の話に結びつけて展開(てんかい)できているのが素晴らしい(すばらしい)です。文章構成(こうせい)もまとまりがあり、「まるで……のよう」や「どうしてかというと」といった表現(ひょうげん)も自然に使えています。「わかったことでまとめる」指導(しどう)項目(こうもく)沿っ(そっ)た、力のある感想文です。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
◆第一段落(いちだんらく)(要約)
 モグラの特徴(とくちょう)と人間の道具の違い(ちがい)をしっかりおさえて要約できています。「掘っ(ほっ)掘っ(ほっ)掘り(ほり)まくり、食べて食べて食べまくる」というリズムのある表現(ひょうげん)も印象的です。

◆第二段落(だんらく)(自分の体験)
 家のタコ足配線についての実体験を生き生きと描い(えがい)ていて、「まるでタコの足のようだな」とたとえもうまく使えています。「父がコードを買いまくり、そして捨てる(すてる)」というユーモラスな一文もあり、読んでいて楽しくなります。また、火事のリスクを調べたことを入れていて、情報(じょうほう)の活用ができています。

◆第三段落(だんらく)(調べたこと・話題の広がり)
 熊手(くまで)について詳しく(くわしく)調べ、地域(ちいき)による呼び(よび)方のちがいや、材料のちがいにも触れ(ふれ)ていてとても丁寧(ていねい)です。主事さんの様子を思い出して書いたこともよい広がりになっています。

◆第四段落(だんらく)(まとめ)
 学んだことを「人間が道具を意図的に作る唯一(ゆいいつ)の動物」としてまとめており、本文の内容(ないよう)としっかり結びついています。主題を最後までぶれずにまとめられていました。

【特に優れ(すぐれ)ていた点】
・自分の家の具体的な体験を生き生きと描い(えがい)た点
・調べたことをわかりやすく、興味深く(きょうみぶかく)紹介(しょうかい)できていた点
・「まるで……のようだ」などの比喩(ひゆ)表現(ひょうげん)が自然に使えていた点

【考えを深めるための質問(しつもん)
  これから未来の人間が作る道具には、どんな動物の特徴(とくちょう)がヒントになると思いますか? 自分ならどんな動物のどんな特徴(とくちょう)を使って、どんな道具を作ってみたいですか?
 


■思考語彙 18種 19個 (種類率95%) 72点
。だから,。どうして,。確か,あるから,いうと,しまうと,と思う,ないので,なければ,ばりん,ません,みると,よぶと,を可能,意思により,見えるので,調べると,遺伝子によって,

■知識語彙 33種 62個 (種類率53%) 60点
主事,人間,伝統,便利,出火,出雲,前足,動物,単純,名前,唯一,商売,地方,多数,学校,意図,意思,扇子,未来,火事,無限,熊手,現代,生活,由来,複数,進化,道具,遺伝子,部分,配線,電流,食事,

■表現語彙 86種 169個 (種類率51%) 67点
。確か,お腹,こと,さき,さん,そう,それ,みたい,もの,よう,を可能,コンセント,コード,サル,シャベル,タコ,トンネル,プラスチック,ミミズ,モグラ,ライオン,リスク,リビング,ループ,ルーム,三つ,主事,事,人間,他,伝統,体,便利,出火,出雲,前,前足,動物,単純,名前,唯一,商売,地方,多数,姿,学校,家,形,意図,意思,所,扇子,手,昔,時,木,未来,枯れ葉,格,気,潮干狩り,火事,無限,熊,熊手,父,牙,現代,生活,由来,的,私,竹,落ち葉,製,複数,足,進化,道具,遺伝子,部分,配線,鉄,電流,食い,食事,

■経験語彙 35種 56個 (種類率63%) 71点
あう,おこる,かく,きれる,しまう,すく,つく,つける,てる,できる,と思う,ばる,まくる,よぶ,られる,れる,伝える,作る,使う,分かる,守る,引く,持つ,捨てる,掘る,数える,絡む,続く,見える,調べる,買う,超える,造る,集める,食べる,

■総合点 72点

■均衡点 5点
 

動物由来の道具
   小5 ゆい(akakiyu)  2025年5月3日

    動物由来の道具

 モグラはミミズ食い商売です。だから食事をするにはトンネルを掘らなければなりません。ですがとてもお腹がすきます。モグラがトンネルを掘って掘って掘りまくり、食べて食べて食べまくるモグラの生活を可能にしているのはモグラの前足の「シャベル」なのです。ライオンの牙はどんなに鋭くても、それはライオンの遺伝子によって伝えられたものです。ライオンの意思で作ったものではないのです。モグラの「シャベル」も遺伝子に伝えられたものです。ですが、人間は極めて単純なものであってもやはり、人間が意図的に、人間の意思により作ったものです。

 家には同じコンセントから多数のコンセントを引いてるタコ足配線がある。コードが絡みあい、まるで、うねうねしたタコ足のようだなと思った。私の家にタコ足配線は三つある。私はとても便利なものだなと思った。どうしてかというと、数えきれないほどのコードが家にあるからだ。父がコードを買いまくり、そして捨てる。の無限ループが続いてる。リビングルームもコードが絡みあっている。タコ足配線の事を調べると、タコ足配線は出火するリスクが高い事が分かった。定格電流を超えてしまうと出火してしまうそうだ。いつ、火事がおこるのか分からないので気をつけていきたい。タコ足配線は、コンセントをタコの体、複数のコードをタコの足という所から「タコ足配線」という名前がついたそうだ。

 他の動物を由来にした道具を調べてみると、「熊手」という道具があった。「熊手」は潮干狩りの時に使うものと、枯れ葉などを集められる「熊手」もあるそうだ。由来は、持ち手の前の部分が熊の手みたいに見えるので、「熊手」という名前になったそうだ。熊手は出雲地方では、「ばりん」とよぶとかいてあった。現代の熊手は、鉄やプラスチックなどで造られているものが多いが、昔は竹や木などで作っていたそうだ。竹製など、伝統的な熊手はさきの形が扇子のようになっているそうだ。確かに、学校でも主事さんが竹製の熊手で落ち葉を集めている姿を見たことがある。こういう伝統は未来までしっかり守ってほしい。

 人間はサルから進化した動物だが、意図的に道具を作る事ができる唯一の動物という事が分かった。