自分のやりたいことに忠実に
エジソンの言葉に「必要は発明の母である」というのがある。「必要」は主に二通りの表現の仕方がある。ニーズとウォントニーズは過去から現在にかけて人間が経験したこと、得たものを基準にして割り出した必要性、これに対してウォントは自分の内部から出てくる必要性である。創造活動を支える背景には「こんなものが作れたらいいな」と無心に思う欲望の念や、欠乏しているものをひたすらに求める渇望の念がなければならないと思う。創造には、総じて飛躍というものが必要である。飛躍するには内なる欲望の力を借りなければならないのである。飛躍の原動力はニーズではなくウォントだと考えるのだ。私は「～が必要だから」ではなく「～がしたい」という自分の強い思いを持った生き方をしたい。

　第一の方法として、自分の夢や希望を持つことである。夢や希望を持つだけで物事に対して行動力が生まれさらにその物事に対して全力で取り組むことができるようになると思う。私は今中学三年生である。中学三年生と言えば、受験である。志望校をきめ、そこに受かるために多くの時間を勉強に費やす。志望校を決めるときに必ず、教師や、親から言われるのが、高校で何を学びたいのか、どんな大学に行きたいのかをよく考えて高校を選ぶようにと。私も最近高校のことを色々調べ始めているが、正直、自分が高校で何を学びたいのかを考えたことがなかったため、よくわからず決められていない。なので、私は、その高校で学びたいことではなく、やりたいことを決めるようにしている。部活が強いのだったらそこに入ることを夢に、立地が良いのだったら、その景色を毎日見ることを目標に。そのようにすることで、勉強以外にもモチベーションが見つかると思う。希望や、夢が見つかることで「～に行きたい」と思えて行動の原動力になると思う。

　第二の方法として、社会にある偏見や固定観念に惑わされないことである。日本の歴史上の人物の一人、渋沢栄一。５００以上の企業の設立や運営に携わり、「近代日本経済の父」と呼ばれている。あらゆる改革の中で、自身の能力を認められてきた彼はついに、政府の中でも重要な役職に就く。しかし、そのような地位に着けたのにも関わらず、彼は二年余りで仕事をやめてしまう。彼のやりたい「商業の発展を進める」ために。当時の風潮は一度ついた職業をやり通すことであったであろうから彼のように安定した職に就いたにもかかわらず仕事をやめ自分のやりたいことをして成功した彼は私の憧れである。

　確かに、希望だけでは人生は進まない。しかし、「意思があれば道は開ける」という名言があるように、自分のしたいこと、やりたいことに忠実な生き方をして、自分で幸せだと言い切れる人生を送りたいと思う。