あえさたさん、今回の作文、大変興味深く読ませていただきました。

まず、日本語の特性やその難し(むずかし)さについて、具体的な例を挙げて説明している点が非常に良かったです。
「今日」という言葉の読み間違え(まちがえ)のエピソードは、(だれ)もが共感できる事例であり、読者にとって理解しやすい内容でした。
また、同音異義(いぎ)語や地域(ちいき)による言葉の違い(ちがい)についても、具体的な例を挙げており、日本語の複雑さを効果的に伝えています。

一般(いっぱん)化の主題についても、「人間にとって言葉とは人と人をつなぐ大切なものだ」という表現が見られ、作文全体のテーマに深みを与え(あたえ)ています。
ことわざ「(さと)に入っては(さと)従え(したがえ)」を用いて、言葉遣い(づかい)の重要性を締めくくる(しめくくる)部分も、非常に印象的でした。

全体として、日本語の特性を理解し、それを読者にも分かりやすく説明する力があると感じます。
これからも、あえさたさんのさらなる成長と素晴らしい作文を楽しみにしています。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています。
-前の話聞いた話がよく書けています。
-ことわざがよく書けています。
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 日本語の難しさと魅力 ha 05月3週 あえさた
字数/基準字数:
1147字/600字
思考点:90点
知識点:73点
表現点:78点
経験点:70点
総合点:79点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:93点
知識点:76点
表現点:81点
経験点:73点
総合点:81点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙25種34個74%90点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙52種102個51%73点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙111種198個56%78点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙34種61個56%70点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1147字
 90点
 73点
 78点
 70点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 25種 34個 (種類率74%) 90点
 第,、つまり,。しかし,。たとえば,。だから,。例えば,だすと,だろう,と思う,ないので,はもちろん,は思う,まず第,よく考える,人にとって,人によって,人間にとって,分からざる,場面によって,文脈によって,日本人にとって,書けば,民族によって,相手によって,言えば,

■知識語彙 52種 102個 (種類率51%) 73点
人間,今日,会話,修理,内輪,判断,加味,印象,原因,同音,国内,国際,地域,場所,場面,外国,大切,実感,影響,意味,態度,整理,文字,文脈,日本,日本人,日本語,普及,最初,最近,母語,民族,混乱,漢字,特徴,状況,独特,理由,理解,環境,異義,相手,繊細,英語,表現,複雑,視点,言葉,言語,部分,部族,魅力,

■表現語彙 111種 198個 (種類率56%) 78点
いくつ,いま,きょう,こと,ことわざ,これ,こん,ごと,さ,それ,たち,とき,ところ,どこ,ならでは,はし,ひとつ,もの,よう,わけ,ん,一,三,上,中,二,人,人々,人間,今日,会話,何,使い方,修理,僕,元,内輪,初め,判断,前,力,加味,化,印象,原因,同音,四,国内,国際,地域,場,場所,場面,外,外国,大切,実感,年,影響,意味,態度,数,整理,文字,文脈,日本,日本人,日本語,普及,最初,最近,机,橋,母,母語,民族,気持ち,混乱,漢字,特徴,状況,独特,理由,理解,環境,異義,百,的,相手,私,端,箸,繊細,聞き手,芽生え,英語,表現,複雑,視点,言い回し,言葉,言語,語,読み方,違い,遣い,部分,部族,郷,間,魅力,

■経験語彙 34種 61個 (種類率56%) 70点
おく,およぶ,こむ,したがう,しまう,だす,ちる,つなぐ,と思う,は思う,よく考える,れる,わかる,使う,入る,出る,分かる,刈る,壊れる,変わる,広まる,従う,心がける,書く,片づける,異なる,直す,聞く,行う,読む,進む,違う,選ぶ,頼る,

■総合点 79点

■均衡点 2点
 

日本語の難しさと魅力
   小6 あえさた(aesata)  2025年5月3日

 日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語だ。どこの言語も初めは部族言語なのだが、それが外国に広まりだすと、外の視点が入ってきて言語の刈りこみが行われているわけだ。私たちの母語である日本語は、いま徐々に外の視点を加味して整理される芽生えが出てきている。英語が四百年の間に全く変わってしまったのと同じで、日本語が国際普及するにしたがって、外の人の影響力が国内の日本語にもおよんでくる。

 僕は、日本語はとても難しい言語だと思う。まず第一の理由は、読み方が複雑なところだ。たとえば、僕は数年前、「今日」という漢字を「こんにち」と読んでしまい、「きょうと読むんだよ」と言われたことがある。そのとき、読み方ひとつで印象まで変わってしまうんだと実感した。また、日本語には同じ言葉でも場面や相手によって意味や使い方が変わるものが多く、それも難しさのひとつだと思う。こうした特徴は、外国人にとってはもちろん、日本人にとっても時に分かりにくい。もともと日本語は、日本民族の中だけで使われてきた「部族言語」だった。しかし最近では、少しずつ外国の人々にも使われるようになり、外からの視点が入ってきている。これから日本語が国際的に広まる中で、少しずつ整理され、より外国人にも分かりやすくなっていくだろう。それでも、日本ならではの繊細な表現や、独特の言い回しは日本語の魅力だ。国際化が進んでも、そうした良さは大切にしていきたいと僕は思う。

 第二の理由は同音異義語が多いことだと思う。例えば「はし」と言えば、「橋」「端」「箸」など全く違う意味の言葉がいくつもある。文脈によって判断するしかないが、聞くだけでは意味が分からず、混乱することもある。文字として書けば違いがわかるけれど、会話の中では聞き手の理解力に頼るしかないので、外国人にとってはとても難しい部分だと思う。

 第三の理由は言葉の意味や使い方が地域の人によって異なるということだ。これは僕の母が言っていたのだが「直す」という言葉を「片づける」という意味でも使うのだという。例えば「机の上を直しておいて」と言われて、僕は最初、「何か壊れたものを修理するのかな」と思ったが、実際は「元の場所に片づける」という意味だった。こうした地域ごとの言葉の違いや独特の使い方も、日本語を難しくしている原因だと思う。

 人間にとって言葉とは人と人をつなぐ大切なものだ。しかしその使い方はとても難しい。だから僕は場面によって、相手の気持ちや状況をよく考えて、言葉を選ぶように心がけたい。郷に入っては郷に従えということわざがあるように、どんな相手や環境でも、その場にふさわしい言葉遣いや態度を大切にしていきたい。