英語のなまりや日本語の方言は聞き取りにくいという実例から<<え2019/123jみ>>
異なる言語を取得する際のむずかしさをうまく示しました。また、外国人に道案内をした際の★体験実例やオノマトペについて、日本語を外の視点から見つめたうえで<<え2012/10み>>【言葉は単語の羅列ではなく、文脈と表現が必要なのだと痛感した。】や<え2012/10み>>【…文化、感情、背景までを背負った複雑な仕組み】という考察は中高生レベルの内容でとてもよいです。
よしたかさん、作文の提出ありがとうございます。あなたの作文は、自身の経験と他の人々の経験を織り交ぜながら、言語学習の難しさとその魅力を浮き彫りにしています。日本語と外国語の違いを具体的な例を挙げて説明することで、読者にとって理解しやすくなっています。
特に、オノマトペの部分では日本語の独特な表現を取り上げ、その難しさを外国人の視点から描写しているのが印象的です。こうした現象を通じて、言語が単なるコミュニケーションの道具ではなく、文化や感情を形作る要素であることを効果的に伝えています。また、自分自身の話だけでなく、友達や外国人観光客とのエピソードを交えることで、文章がより立体的になっています。
さらに、文章の終わりに言語が異文化のかけ橋であると結ぶことで、書き出しのテーマにしっかりと戻っており、書き出しの結びがよく書けています。読んでいて、言語に対する深い洞察が感じられる素晴らしい作文でした。
項目評価:
-たとえがうまく使われています。
-前の話聞いた話がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1335字/600字
思考点:79点
知識点:82点
表現点:78点
総合点:89点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)
■思考語彙 21種 25個 (種類率84%) 79点
、いわゆる,。例えば,いえば,しよう,すると,たらしい,だろう,できざる,と思う,なければ,なので,のになぜ,を考える,今思う,付ければ,伝えるため,分からざる,困難らしい,思うば,理解し合おう,言えば,
■知識語彙 64種 96個 (種類率67%) 82点
一緒,主義,以前,以降,体験,勉強,動画,単語,友人,友達,反面,同士,問題,困惑,困難,国際,地図,外国,字幕,学習,実験,希望,心臓,必要,意味,感情,感覚,拷問,擬態語,擬音,文化,文脈,日本,日本語,早口,明確,映像,普及,最後,正体,母語,決意,海外,状態,理解,痛感,直訳,相手,種類,羅列,背景,自分,自身,英語,行為,表現,複雑,視聴,観光,言葉,言語,説明,道具,高度,
■表現語彙 111種 163個 (種類率68%) 78点
あいまい,お笑い,かけ橋,こと,これ,そのもの,それ,とき,なまり,もの,よう,ん,オノマトペ,シャワー,ジェスチャー,ドキドキ,一つひとつ,一緒,中,主義,互い,人,今,仕組み,以前,以降,伝えるため,体験,何,僕,僕たち,光,分,分の,勉強,動画,単語,友人,友達,反面,同士,問題,困惑,困難,国際,地図,壁,外国,姿,字幕,学習,実験,客,希望,心臓,必要,意味,感情,感覚,我,拷問,擬態語,擬音,文化,文脈,日本,日本語,早口,明確,映像,普及,最後,正体,歯磨き粉,母語,気,決意,海外,状態,理解,痛感,的,直訳,相手,種類,羅列,者,背景,自分,自身,英語,行為,表現,複雑,視聴,観光,言葉,言語,語,説明,豊か,象,逆,道,道具,違い,重み,音,顔,高度,鳴り,
■経験語彙 41種 54個 (種類率76%) 80点
こむ,しゃべる,できる,と思う,やる,られる,れる,を考える,交える,今思う,付ける,伝える,使いこなす,使う,分かる,刈る,失う,捨て去る,浴びせる,理解し合う,痛む,知れる,答える,終わる,聞き取る,聞く,背負う,苦しむ,見える,見せる,計る,話しかける,話す,辞める,返る,通じる,違う,重なる,降る,陥る,驚く,
■総合点 89点
■均衡点 9点
橋
小6 よしたか(yositaka)
2025年5月3日
国語として日本人が自分の言語を見るときは、完全に内側の視点で見ている。ころが、外国人は、ことばのきまりも発音の仕方も知らないで日本語を習うのですから、外の視点しか持っていない。多くの西洋の言語は、ヴェルサイユ宮殿の庭木のように、整然と刈りこまれ、人工的な手入れがされている。日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。
「ん?」
この言葉は一体何だろう。
僕はたまに海外のYouTuberを見るのだが、その人のしゃべっている言語を見てたびたび驚いている。何やら象の歯磨き粉やらの実験をする(映像で分かった)ということは分かったのだが、それ以降は全く分からず、ひたすら早口言葉を言っているような感覚に陥った。
本当に全く分からない。英語の字幕を付ければ希望の光が見えると思ったが、これまた全く分からない。今思えばそのYouTuberは結構英語になまりがあり、聞き取りづらかったのだろう。僕は動画を最後まで見る主義なので、早口言葉をシャワーのように浴びせられる拷問とかした。しかも40分だ。見終わったとき「視聴を辞めても別に何の問題もなかったのでは?」と我に返った。別にそんな主義捨て去っても良かったのになぜ最後まで見たのだろう。失われた40分の重みは計り知れない。
それは外国の人も一緒で、日本語を勉強している友達がお笑いを見たらしいのだが、英語で直訳するとちょっと違ってくる「なんでやねん」などがやはり聞き取るのに困難らしいのだ。同じ体験をした同士、もっと勉強しようと決意したと思う。
そういえば、僕自身が以前、外国人観光客に道を聞かれたとき、単語をポンポン言えば通じると思って「Station」「Straight」「Right!」などと話しかけてみた。ところが相手の顔はどんどん困惑していく。地図を見せてジェスチャーを交えてようやく通じたが、言葉は単語の羅列ではなく、文脈と表現が必要なのだと痛感した。
逆に、日本語の中にある擬音語や擬態語、いわゆるオノマトペも、外国人にはとても難しいという。例えば「ザーザー降り」「ワクワクする」「キリキリ痛む」などは、音としては面白いが、意味を理解し、使いこなすには高度な感覚がいる。日本語のオノマトペは感情や状態を豊かに表現できる反面、学習者には一つひとつが壁になる。外国の友人が「ドキドキとワクワクの違いって何?」と聞いてきたとき、僕は明確に説明できず、なんとなく「心臓の高鳴りの種類かな」とあいまいに答えた。実際、日本語を母語として話す僕たちも、感覚的に使っているだけで、その意味をうまく説明するのは難しいことが多い。
こうして、自分が外国語に苦しんだ体験と、外国人が日本語に苦しんでいる姿が重なったとき、僕は初めて言語というものの正体が少し見えた気がした。ただ意味を伝えるための道具ではなく、文化、感情、背景までを背負った複雑な仕組みであり、互いの違いを理解し合おうとする行為そのものなのだ。
言語とは、異文化のかけ橋である。