あけいとさん、今回の作文、大変(たいへん)興味深く(きょうみぶかく)読ませていただきました。

一番面白かっ(おもしろかっ)たエピソードとして牛が電車の線路(せんろ)寝そべっ(ねそべっ)ている話を選ん(えらん)だことは、読者(どくしゃ)注意(ちゅうい)を引く素晴らしい(すばらしい)方法(ほうほう)ですね。
あなたの疑問(ぎもん)に対する(にたいする)探求(たんきゅう)心が感じ(かんじ)られ、それが作文全体(ぜんたい)に活気を与え(あたえ)ています。
また、母との会話を通じて、日本とインドの文化(ぶんか)違い(ちがい)について深く(ふかく)考える姿勢(しせい)伝わっ(つたわっ)てきました。

特に(とくに)、日本とインドの時間に対する(にたいする)考え方の違い(ちがい)取り上げ(とりあげ)部分(ぶぶん)は、()文化(ぶんか)理解(りかい)につながる重要(じゅうよう)なポイントです。
あなたが母との会話から()知識(ちしき)を作文に取り入れ(とりいれ)たことで、読者(どくしゃ)にもその違い(ちがい)明確(めいかく)伝わっ(つたわっ)ています。

そして、牛の話から世界(せかい)平和(へいわ)へと広がる考えは、非常(ひじょう)深い(ふかい)洞察(どうさつ)示し(しめし)ています。
それぞれの文化(ぶんか)違い(ちがい)理解(りかい)し、受け入れる(うけいれる)ことがいかに重要(じゅうよう)か、というメッセージもしっかりと伝え(つたえ)られていて、非常(ひじょう)印象(いんしょう)(てき)です。

この作文からは、あなたの好奇(こうき)心と学ぶ意欲(いよく)、そして多文化(ぶんか)への理解(りかい)垣間見(かいまみ)えます。
これからも様々(さまざま)視点(してん)から物事(ものごと)を見つめ、自分なりの感想(かんそう)や考えを深め(ふかめ)ていくことができるといいですね。

###項目(こうもく)評価(ひょうか):
-たとえがうまく使わ(つかわ)れています
-中心がよく決め(きめ)られています
-前の話聞いた話がよく書けています
-いろいろな言ったがよく書けています
-自分だけがしたことや自分だけが思ったことがよく書けています
 

森リン評価 牛のお通りで電車が止まるを読んで sa 05月3週 あけいと
字数/基準字数:
993字/300字
思考点:67点
知識点:54点
表現点:56点
経験点:61点
総合点:64点
均衡点:5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:77点
知識点:64点
表現点:67点
経験点:71点
総合点:70点
均衡点:5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙16種19個84%67点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙24種43個56%54点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙61種97個63%56点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙28種35個80%61点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
993字
 67点
 54点
 56点
 61点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 16種 19個 (種類率84%) 67点
。しかし,。もしも,。一方,いるから,からこそ,だから,と思う,と考える,なくなるかも,なければ,を考える,出来れば,残さざる,行けば,違うと,食べよう,

■知識語彙 24種 43個 (種類率56%) 54点
丁寧,世界,努力,台湾,大切,大声,学校,平和,必要,感謝,戦争,日本,日本人,時間,毎日,理解,生活,登校,相手,神様,自分,行動,遅刻,電車,

■表現語彙 61種 97個 (種類率63%) 56点
いつ,きっかけ,こと,これ,そう,もの,よう,アイデンティティ,インド,チャイム,バス,一つ,丁寧,万,世界,中,事,人,何,僕,僕ら,全て,八,努力,台湾,国,大切,大声,学校,平和,当たり前,待ち合わせ,必要,思い,感謝,戦争,日本,日本人,時間,母,毎日,気,牛,物,理解,生活,登校,百,皆,相手,神,神様,米,粒,考え方,自分,行動,話,遅刻,違い,電車,

■経験語彙 28種 35個 (種類率80%) 61点
いける,しれる,と思う,と考える,なくなる,なさる,られる,れる,を考える,使う,出来る,分かる,合わせる,宿る,感じる,暮らす,歩み寄る,残す,決める,生きる,異なる,認める,起きる,起こす,遅れる,違う,食べる,驚く,

■総合点 64点

■均衡点 5点
 

牛のお通りで電車が止まるを読んで
   小3 あけいと(akeito)  2025年5月3日

 一番面白かったことは、牛が電車の線路内で寝そべっているという事である。牛を神様の仮の姿とし、牛がどくまで気長に待つというのは理解出来なくもないが、何故線路内に牛が立ち入らないための工夫をしないのか、僕には理解できなかった。例えば牛が侵入できないように柵を作れば、牛が傷つくことも電車が止まる必要もないのに、何故インドの人は円滑な生活を送るための工夫をしないのだろうか。

 そもそもどうして牛が神様の仮の姿なのだろうか。僕のイメージする神様は、空の上にいて人の姿をしているけれど、目には見えないものである。

「何で牛が神様なんだろうね。」

そう母に言うと、母は興味深い話をしてくれた。

「敬ちゃんは八百万の神って言葉を知ってる?」

母によると、インドの人はヒンズー教という宗教を信仰していて、ヒンズー教では牛が神様であり、インドの人々は牛を食べないという事だった。一方、日本には八百万の神という考え方があり、全てのものに神様が宿っているから、物を丁寧に大切に使い、お米粒一つ残さずに感謝して食べなければならないと考えられていたという事だった。神様だから食べてはいけないというインドと、神様だから感謝して大切に食べようという日本。何が違うとこんなにも考え方が異なるものなのかと驚いた。

 時間に対する考え方も日本とインドでは全く異なるように感じる。日本人は時間を気にして生活する。僕も毎日母から、

「遅刻するでしょ!早く起きなさい!」

と大声で起こされる。学校に行けば皆決められた時間までに登校して来るし、チャイムに合わせて行動する。これが僕らの当たり前だ。もしも電車やバスが遅れて遅刻しそうになったら気が気でない。しかし、台湾で暮らしていた母は、

「世界で日本程時間に厳しい国はないと思うよ。台湾のバスはいつ来るか分からなかったし、待ち合わせ時間にちゃんと来る台湾人はほとんどいなかったよ。」

と言った。

 日本人の僕が当たり前だと思っている事が世界の当たり前ではない事が分かった気がした。皆が自分のアイデンティティの中で生きているからこそ相手を理解する努力が必要だ。皆が自分と相手の違いを認め歩み寄ることが出来れば戦争もなくなるかもしれない。牛の話が世界平和を考えるきっかけになるとは思いもしなかった。