モグラは食虫類に属し
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年月日
筆者によると、モグラは土の中にいる大量のミミズを食べなければ、一日で死んでしまうという。その生活に合わせて、前足がシャベルのように進化したのだ。このシャベルのような前足は、実に巧みに、素早くトンネルを掘ることができるのである。一方で、人間ははるか昔に直立二足歩行をかちとることによって、前足を手に、転化することができたのだ。手は、木片や動物の骨や石や、つまり自然のものに働きかけてそれを意図的につくりかえ、様々な道具を作り出すことができたのである。動物には、それぞれ特別な能力や体の特徴があるが、それは、動物の遺伝子によって伝えられたものであって、その動物の意志で作ったものではないのだ。それに対して、人間の祖先が作った道具は、それが仮に極めて単純なものであっても、やはり、人間が意図的に、人間の意志によって作ったものなのだ。
私は猫を飼っている。白と茶色と黒の三毛猫だ。猫はジャンプ力がとても高い。ある日、私の猫が興奮していたのか、とても活発に動いていた。弟が、
「ねぇ。お姉ちゃん、猫見て。」
私のほうに来た。その日は眠かったため、断ろうとしたが、弟がどうしてもと言う顔で見つめてきたため、
「猫見たいけど、寝込みたい。」
そう思いながら、猫の様子を見に行った。すると、猫が一メートル以上の高さのダイニングテーブルに床から飛び乗っていたのだ。私は、びっくりして声がでなかった。この時、私は、猫が飛ぶ前の後ろ足に目が入った。まるで後ろ足はバネが縮んでいるようだった。飛び上がる時には、縮んだバネが反発しているようだった。猫の後ろ足は、遺伝子によってバネのように発達し、獲物をとらえたり、天敵から逃れることができるようになったのだ。一方で人間は、脚立やハシゴなどを賢い頭と器用な手で意図的に作り、それを使って高い所に行けるようにしたのだ。私の猫は、今は病気になってしまっているが、まだまだ元気そうだ。今後も後ろ足を使って高いジャンプを見せて欲しい。
インターネットで調べてみたところ、サイは皮膚がとても硬いという。厚さは最大で五センチもあり、まるで、全身に鎧を着ているようだ。これは、肉食動物に食べられないようにするためだそうだ。おそらく、サイは速く走れないから、皮膚が硬いのではないか。猫やチーターなど足が速い動物は、天敵から逃げることができるため、皮膚は柔らかいが、サイは速く走れないため、肉食動物に追いつかれてしまう。そんなときに噛まれても大丈夫なように、皮膚が硬くなっているのではないか。
私は、この長文を読んで、動物は、必要な部分が遺伝子によって伝えられた特別な能力や、体の特徴があるが、それに対して人間は賢い頭と器用な手で便利な道具を意図的に作ってきたのだということが分かった。