【講評】
情熱と創造、ニーズとウォント、そして受験勉強や将来の生き方に至るまで、幅広いテーマを自分の言葉で深く掘り下げていて、とても読みごたえのある意見文でした。「したいからする」という生き方や、「他人ではなく自分との勝負」という視点がしっかりしていて、自分自身と丁寧に向き合う姿勢が伝わってきます。少し長めの一文が続く場面では、読み手へのわかりやすさを意識して、文を短く切る工夫をしてみると、さらに伝わりやすくなりますよ。
【特に優れていた点】
・抽象的なテーマ(情念・創造)を身近な受験勉強にまで落とし込み、理論と実体験のバランスが見事だったこと。
・他人と自分を比較する中での迷いや焦りを正直に描きつつ、自分なりの結論を導いている誠実な語り口。
【考えを深めるための質問】
自分の内側から生まれる「熱意」が一時的に弱くなってしまったとき、どんな方法で取り戻そうとしますか?
【より字数を増やすための工夫】
・「自分の熱意」が芽生えたきっかけとなるエピソード(たとえば高校に憧れを持った具体的な理由など)を入れると、読者の共感をさらに呼べます。
・「社会の固定概念」とは何かを、もっと具体的な例(たとえば「成績の良し悪しだけで判断される」など)で補うと説得力が増します。
■思考語彙 29種 34個 (種類率85%) 100点
、きっと,。しかし,。だから,。もちろん,。一方,。例えば,あると,いくと,いるから,くれるはず,すべき,するべき,たから,だから,だろう,つなげると,と思う,と思える,ないと,なければ,のため,また第,やれば,わからざる,を考える,自分にとって,行くから,解こう,言うと,
■知識語彙 52種 98個 (種類率53%) 73点
一周,一番,他人,価値,克服,全力,具体,内側,努力,効果,勉強,勝負,友達,受験,名言,問題,固定,大事,大切,将来,必要,志望校,思考,意識,方法,明確,時間,概念,正解,無理,熱意,状況,目標,真似,知識,社会,競争,簡単,結果,自信,自分,苦手,英語,行動,計画,距離,途中,進路,選択肢,重点的,関係,高校,
■表現語彙 94種 189個 (種類率50%) 71点
いろいろ,くれるはず,ここ,こと,これ,ごと,そこ,たしか,どこ,のため,はしご,みんな,よう,わけ,ゴール,ペース,一周,一番,中,二,今,他人,何,価値,克服,全力,具体,内側,努力,効果,勉強,勝負,友達,受験,名言,周り,問題,回り,固定,塾,夢,大事,大切,子,将来,必要,志望校,思考,惨め,意識,支え,方,方法,日々,明確,時間,概念,正解,気持ち,法,無理,熱意,状況,生き方,的,目標,真似,知識,社会,私,積み重ね,競争,簡単,結果,自信,自分,苦手,英語,行動,観,計画,話,距離,軸,途中,週,進路,道,選択肢,重点的,関係,階,集,高校,
■経験語彙 48種 77個 (種類率62%) 91点
あきらめる,あふれる,いける,かける,くれる,しまう,つなげる,つまずく,てる,できる,とらわれる,と思う,と思える,やる,れる,わかる,を考える,上がる,伸びる,作る,信じる,入る,叶える,合う,合わせる,向かう,変わる,定まる,定める,持つ,探す,決まる,流す,焦る,生まれる,立てる,続ける,見える,見つける,見極める,解く,足りる,迷う,進む,進める,違う,選ぶ,頑張る,
■総合点 81点
■均衡点 -2点
目標
中3 あうえあ(auea)
2025年5月3日
創造には、情念の力がいる。芸術における創造はもちろん、あらゆる学問にも、また日常生活にもそれはいえることだろう。では、この情念は具体的にどのような情念なのか。
エジソンの言葉に、「必要は発明の母である」(Necessity is the mother of invention)というのがある。何か必要であって発明あるいは創造が生まれるという意味だが、問題はこの「必要」という言葉の解釈である。
「必要」は、英語でおもに二通りの表現の仕方がある。ニーズとウォントである。だが、同じように「必要」と訳されながら、この二つの言葉の実際の意味は、かなり違うのだ。
「ニーズ」という言葉は、空間的にいえば、外部の状況を判断して、割り出した必要性であり、時間的に見ると、過去から現在にかけて人間が経験したこと、得たものを基準にして割り出した必要性という意味に使われる。これに対して「ウォント」は、自分の内部から出てくる必要性であり、現在と未来に時間軸をとった上での必要性を意味している。すなわち、欲望とか欠乏を内包した「必要」がウォントの由来なのだ。
私は必要だからするではなくしたいからするという生き方をしていきたい。
そのための方法として、まず大切なのは、目標をしっかりと定め、それを実現させようという強い信念を持つことだと思う。目標を持つということは、自分の夢や願いをただ漠然と心の中に描くだけでなく、それを現実の行動に結びつける、具体的な形にするということだ。私は今年、受験生だ。行きたい高校はもう決まっている。だから、どんな勉強をして、どのくらいの点数を取ればよいのかがはっきりしている。その高校に合格するために自分に足りないものは何か、どの教科を重点的に取り組むべきかを考えながら、毎日の勉強に取り組んでいる。目標が定まっているからこそ、今の状況とゴールの距離を意識することができ、今何をすべきかが明確になる。一方で、私の友達の中には、週ごとに志望校が変わる子がいる。その子はまだ本当に行きたい高校が決まっていないようで、いろいろな選択肢を考えながら迷っている。もちろん、時間をかけて自分の進路を考えることは大切だと思う。でも、目標が定まらないと、どんな勉強をどのくらいやればいいのかがわからず、計画も立てにくくなってしまう。やはり、目標があるかないかで、日々の行動や気持ちの持ち方は大きく変わる。目標が明確にあると、自分の努力が何のためなのかがわかるし、途中でつまずいたとしても「ここであきらめたくない」という気持ちが支えになってくれる。だから私は、自分の中で「これをやりたい」「ここに行きたい」と思えるようなはっきりとした目標を持つこと、そしてその目標に向かって努力し続ける強い気持ちを持つことが、何より大切だと思っている。
また第二の方法としては社会の固定概念にとらわれないことが大事だ。簡単に言うと回りに流されないことだ。周りの友達がこうだから、ではなく自分に今何が必要なのかを考えることが大切なのだ。高校受験の話とつなげると、あの子があの問題集を一周解いてたから私は2週解こうとかではなく、自分に足りないことを具体的に見つけることが大事だ。(みんながあの塾に行くから私も同じ塾に入らないとおいていかれる)という思考が生まれたこともある。周りに合わせないとおいていかれるという焦る気持ちはすごくわかる。みんなが伸びていくと自分だけが惨めに見えることもあるだろう。でも、そこで焦って周りの真似をするだけでは、自分にとって本当に必要なことが見えなくなってしまう。受験は他人との競争に見えて、実は自分との勝負だ。どこが弱いのか、何をすべきなのかをしっかり見極めることが大切である。例えば、英語が苦手なら、まずはそこを重点的に克服するべきだ。周りが難しいことをしているからといって、自分も無理に合わせる必要はない。自分に合った勉強法、自分のペースで進めることが、結果的に一番効果的だ。そしてこれは受験だけでなく、将来の生き方にも関係してくる。他人の価値観に流されるのではなく、自分で選んだ道を信じて進むこと。その積み重ねが自信となり、自分の軸となる。焦らなくてもいい。他人と違っても、自分にとっての正解を探すことが一番大切だ。そうやって自分で選んだ行動が、きっと将来の自分を強くしてくれるはずだ。
たしかに今やらなければいけないことを見極めることも大事だ。しかし「知識がはしごを作ったのではなく2階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ」という名言があるように、私は自分の内側からあふれる熱意を大事にしたい。周りに流されるわけでもなく目標を定めて自分の夢を叶えたい。私はこれからも自分の目標に向かって全力で頑張っていきたい。