<<え2020/408jみ>>
「便利さは、単に時間や手間を省くだけでなく、人の行動の可能性や自由を広げる力も持っているのだ。」がいい表現。
「長野県のある地域」は固有名詞がわかれば入れておくといいよ。
結びの2文、よく考えて書いている。「ボタンひとつで……」
すみひなさん、作文の提出ありがとうございます。あなたの作文は、現代の便利な生活と自然と共にある生活の両方の価値を探求し、それぞれの利点を上手く描写しています。特に、実際に自然と共に生活している人々の例を挙げることで、その生活の魅力と現代生活とのバランスを考える視点が示されている点が印象的です。
また、あなたが引用した名言「心の充実が人生の目的である」という言葉は、作文全体のテーマを強調し、読者に深く考えさせる効果があります。このように名言を活用することで、文章に説得力が増しています。
さらに、祖母の例を挙げて現代技術がどのように日常生活を支えているかを具体的に述べた部分は、体験実例がよく書けており、論点に説得力を持たせています。
最後に、異なる生活スタイルの中で何を大切にすべきかという総合化の主題を提示することで、読者が自分自身の生活を見つめ直すきっかけを与えています。これは、作文の結論として非常に効果的な方法です。
全体として、多角的な視点から考察を進め、それぞれの意見を適切に統合しながら、自己の価値観を明確に示すことができています。このような深い洞察とバランスの取れた議論は、読者に大きな影響を与えるでしょう。
【項目評価】
-複数の意見がよく書けています。
-総合化の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1246字/600字
思考点:74点
知識点:92点
表現点:91点
経験点:85点
総合点:88点
均衡点:3点
■思考語彙 19種 23個 (種類率83%) 74点
しかし,、単に,。しかし,。たとえば,。確か,あれば,かざせば,すべき,だろう,と思う,と思える,の可能,みれば,も思う,少し考える,押せば,方にとって,追い求めると,進めざる,
■知識語彙 78種 114個 (種類率68%) 92点
一方,一番,事実,人生,人間,仕事,以前,低下,価値,便利,俳人,優先,充実,効率,南米,原住民,名言,図書館,地域,報告,大人,大切,季節,完結,家族,形式,心身,心配,快適,悪影響,感覚,成功,手間,技術,採集,敏感,文化,日本,映像,時間,本来,検索,機械,満足,狩猟,現代,生活,発達,目的,瞬間,社会,祖母,科学,習慣,自分,自然,自由,芭蕉,行動,西行,視力,財布,足腰,連絡,進歩,過度,道具,部屋,重視,野菜,長野,障害,集中,電子,音楽,風呂,食料,高齢,
■表現語彙 139種 215個 (種類率65%) 91点
。確か,いくつ,こと,ごと,さ,すぎ,すべて,そう,そこ,そのもの,そば,それ,それぞれ,それら,たち,の可能,ひとつ,よう,アマゾン,エアコン,エスカレーター,エレベーター,シンプル,スイッチ,スマ,スマート,フォン,ホ,ボタン,マネー,モニター,一方,一番,中,事実,人,人々,人生,人間,仕事,以前,低下,何,使い,価値,便利,俳人,優先,充実,前,力,効率,匂い,化,南米,原住民,台,名言,図書館,地域,報告,大人,大切,子ども,季節,完結,家族,形式,心,心身,心配,快適,性,悪影響,感,感覚,成功,手のひら,手間,技術,採集,敏感,文化,方,旅,日本,映像,時間,暮らし,本来,森,検索,楽,機械,流れ,満足,狩猟,現代,生活,畑,発達,目的,県,瞬間,社会,祖母,私,科学,習慣,者,自分,自然,自由,芭蕉,薪,行動,西行,視力,豊か,財布,買い物,質,足腰,連絡,進歩,過度,道具,部屋,重視,野菜,長野,障害,集中,電子,音楽,風,風呂,食料,高齢,
■経験語彙 44種 53個 (種類率83%) 85点
いける,かける,かざす,すぎる,できる,ととのえる,と思う,と思える,も思う,られる,れる,出る,出会う,動く,取り出す,向き合う,変える,失う,少し考える,広げる,得る,愛す,感じる,押す,持つ,持てる,暮らす,求める,流す,浮かぶ,焚く,生きる,生み出す,省く,省ける,続ける,見つめる,語る,追い求める,進める,遊ぶ,選ぶ,関わる,高まる,
■総合点 88点
■均衡点 3点
便利な現代
中2 すみひな(sumihina)
2025年5月4日
私たちは今、便利なものであふれる現代社会に生きている。スマートフォンやパソコン、自動販売機など、少し考えるだけでも便利な道具がいくつも思い浮かぶ。確かに、図書館の検索モニターなどは、なくても生きてはいけるだろう。しかし、それらがあることで生活が快適になっているのも事実だ。だが一方で、大人になって旅をしてみれば、自然と共に生きる人々の暮らしに出会うことがあるのではないだろうか。南米のアマゾンには、いまだに森の中で狩猟や採集をして暮らす原住民がいるし、日本でも古くからの習慣や自然と共にある生活を続ける人たちはいる。芭蕉や西行といった俳人たちが自然での生活を愛し、そこから豊かな文化を生み出したように、自然のそばで暮らすことは、人の心に深く関わっている。
それでも私はやはり、快適な現代の生活をありがたいと感じる。スマートフォンが1台あれば、連絡も買い物も、音楽も映像もすべてが手のひらの中で完結する。エアコンのスイッチを押せば部屋が涼しくなり、電子マネーをかざせば財布を取り出す手間も省ける。こうした技術の進歩は、人間の生活を「楽にする」ことに成功してきたのだと思う。特に、高齢者や障害のある方にとって、科学の発達は生活の質そのものを変える。私の祖母も足腰が弱くなったが、エレベーターやエスカレーターがあることで、以前のように買い物にいくことができている。便利さは、単に時間や手間を省くだけでなく、人の行動の可能性や自由を広げる力も持っているのだ。
しかし、便利さばかりを追い求めると、人間本来の感覚が失われるのではないかという心配もある。たとえば、長野県のある地域では、あえて機械化を進めず、薪でお風呂を焚き、畑仕事で食料を得るという生活を続けている人々がいる。こうした生活を選んだ家族は、「自然と向き合うことで、時間の流れを感じられるようになった」と語っているそうだ。子どもたちは自然の中で遊び、季節ごとの風や匂いに敏感になっていく。実際、過度に便利になった社会では、スマホの使いすぎによる視力低下や集中力の低下など、子どもたちに悪影響が出ているとの報告もある。シンプルな生活には、心身をととのえる力がある。便利さと効率だけを優先する社会の中で、こうした自然と共にある暮らしの価値は、これから高まっていくのではないだろうか。
便利で快適な現代の生活にも、シンプルで自然と共にある暮らしにも、それぞれの良さがある。しかし、一番大切なのは自分の心が何を求めているのかを見つめることなのだ。「心の充実が人生の目的である」という名言があるように、生活の形式ではなく、心の満足感を重視すべきだ。ボタンひとつで動く機械の前でも、手間をかけた畑の野菜の前でも、「生きていてよかった」と思える瞬間を持てるなら、それが本当に豊かな人生だと思う。私は、便利さに流されすぎることなく、自分の心が本当に求める生活を選んでいきたい。