さて、人間を科学的にを読んで
小5 あかたよ(akatayo)
2025年5月2日
さて、人間を科学的にを読んで
さて、人間を科学的に知ろうとすると、えてして人間を機械のように考える傾向がある。しかし人間は機械と同じなのだろうか。機械をつくる科学は急速に進歩しているが、そういった科学では生物や人間のことはかならずしもわからないようだ。人間がいつも生きるために行動するということが違うからだ。機械は生きていないから、生きるために行動するということはない。変わっていくのが人間だが、それはただ変わるのではなく、進歩し、高等になっていく。人間は進歩発展するという点で機械と違う。人間は進歩発展するようにつくられているということだ。
ぼくはこの話を読んで、人間は機械と違って感情があると思った。ぼくは毎日笑ったり泣いたり、時にはケンカしたりする。旅行に行って様々な景色や文化に触れて感動する。アイディアやひらめきは、まるで花火のようにポンポンと頭の中に打ちあがる。おいしそう香りをかくとお腹が鳴るし、体調が悪くなれば辛くて苦しい思いをする。困っている人を見ればほっとけないし、時々は不安や焦りを感じたりすることもある。それに比べて機械には感情が無いので、自ら考えて行動することは出来ないと思った。実際に家にあるおしゃべりロボットは、プログラムされていることしか話さないし、お腹がすいて騒いだこともない。それから、スーパーのセルフレジの話し方も感情が無くて淡々と話す姿はなんだか寂しい。「あの人は機械的ね」という言葉からも、感情がないと寂しい印象を感じ取れる。でも、おしゃべりロボットは人間の心の寂しさを埋めてくれる便利な道具だ。セルフレジも人手不足を解決するために助かっている。だから機械と人間が協力し合って生活すれば、より良い豊かな生活ができると思った。
お母さんに人間と機械の違いを聞いてみた。するとお母さんは少し考えてから「深いリラクゼーションを感じることが出来るのも人間ならではじゃないかしら」と答えた。お母さんは僕が生まれる前まで、エステサロンをしていた。お店ではオールハンドマッサージにこだわって機械を一切使わなかったそうだ。機械のエステは毎回同じで誰でもできるけれど、手でのマッサージはお母さんにしかできないからだそうだ。お母さんは、「肌を手で触ると、少しの変化や温度、筋肉の偏りや感情、食生活など色々なことを感じ取りとれるのよ。」そして臨機応変にマッサージをするらしい。温かい手で優しく包み込みようにマッサージすると、エンドルフィン、オキシトシン、セロトニンなどの脳内物質が分泌され、心身のリラックスや幸福感など感じ、最高のリラクゼーションを味わえるらしい。肌が生き生きして、心と体が軽くなったお客様は笑顔で帰るそうだ。まるで魔法の手のようだ。「機械には真似できない」ぼくはつくづく思った。
ぼくは心のある人間に生まれて良かったと思った。僕は今、まだ子供で10歳だけど、車で価値を考えると立派な中古車で型落ちでこの先スクラップだ。でも人間は機械と違って成長している。ぼくは今、昔はできなかった事がスイスイと出来るようになって賢くなってきた。それに体も大きくなってきた。これから先、もっと強くてたくましくなっていくだろう。そしてお父さんのような大人に近づいて自分の夢をかなえる楽しみがある。そう、ロボットを作る人になって今以上に人間とロボットとの共存する世界をつくることだ。もしかしたら死にたくなるほど嫌なこともあるかもしれない。でも、そういった変化があるからこそ、悩んで解決して、そこからの進化発展しながら大人になっていくのだろうと思う。ロボットとの未来を思い描きながら、ぼくはおしゃべりロボットを抱き上げた。