表現の方法
中3 あおさみ(aosami)
2025年5月1日
オノマトペが日本語の特質だといっていいほど、擬声語擬態語がきわめて多い。オノマトペは感覚的な言語であって、重要な性格である抽象性をもたない。人間の言語は万能ではなく、説明しようとすると行きづまってしまう。だからこそ、言葉では言い表せない別の表現を人間は考えだしてきた。人間の感覚を音声によって表現するオトマトぺは言語と音楽との接点だと考えることができる。
私は豊かな表現を大切にする生き方をしたい。
その第一の方法として、表現の引き出しを増やすことがある。絵や言葉、音楽とたくさん表現の方法はさまざまで、それぞれに独自の役割がある。例えば、絵は世界中の人へメッセージを伝えることができるし、言葉は人の考えや価値観を形づくる力を持っている。私が本を読むのも、表現の幅を広げたいという思いからだ。話の流れや文体、比喩表現、本の構成などに注目すると、同じ一冊からでも多くのものを受け取ることができる。表現を学ぶことは、技術や数学を学ぶことと違う。感じ取る力、相手に伝えようとする力などを育むことでもあるのだ。どのように伝わるかと想像することで、表現はより相手の心に届くものになる。また本を読む時も、作者の思いや登場人物の想いを汲み取ろうとすることで、感受性が磨かれていく。つまり絵を見て感動すること、映画を見て泣くこと。このような経験こそがすでに表現の種なっているのだ。
その第二の方法として、自分の内面を表現することを習慣づけることがある。私はよく、思っていることを表せなくて、もどかしく、情けない思いをした。きっと言葉をもたない乳児や幼児もこんな気持ちを抱えているのだろう。そんな状態から抜け出すべく、私は気持ちを整理し、何かで表すことを心がけるようになった。コンパクトなノートを持ち歩き、行き詰まったときや嬉しいときに「かく」ようにした。気持ちが爆発しそうなときは、思い浮かぶ言葉を殴り書き、絵も描いた。そうしているうちに、数週間で効果が出てきた。頭の中がすっきりし、心配事や悩み事に振り回されることなく、読書や作業に集中できるようになったのだ。また、日常の小さな感情にも敏感になり、心が動かされた瞬間、ふとしたひとことを見逃さずに留めておこうという意識が芽生えた。うまく表現できなかった自分を知っているからこそ、言葉や絵にできた喜びは大きい。さらに自分の気持ちに丁寧になれたことで、他者にも丁寧に余裕を持って接することができるようになった。引き続き、表現することを心から楽しんでいる自分を大切にしていこうと思う。
確かに、表現することに苦手を持つ人や、忙しく余裕のない人もいつかもしれない。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」という言葉があるように、自分の内面に耳をすませ育てていくことが大切だ。自分なりに表現することが、心の豊かさを育て、他者とつながる力になると信じたい。だからこそ、私は豊かな表現を大切にする生き方をしたていきたい。