あおつゆさん、作文の提出ありがとうございます。

あなたの作文は、時間に対する深い洞察(どうさつ)と考察が際立っています。
特に、「持()」のエピソードを引用し、古代と現代の時間観の違い(ちがい)を示すアプローチは非常に興味深いです。
古代の人々が時間をどのように捉え(とらえ)、現代社会がそれをどのように取り扱っ(とりあつかっ)ているのかを対比することで、読者に時間の本質について考えさせる効果があります。
さらに、ラオスの村のエピソードを通じて、時間が文化によってどのように異なるかを具体的に示した点も評価できます。

文章全体を通して、時間を抽象(ちゅうしょう)的なものではなく、五感で感じる「もの」として捉え(とらえ)直す提案は、哲学(てつがく)的な深みを加えていて素晴らしいです。
このような視点は、読者に新たな時間の捉え(とらえ)方を提示することで、日常生活における時間の意識を変えるきっかけを提供します。

「持()」や「ラオスの村」の具体例を通じて、時間の文化的・感覚的側面を掘り下げ(ほりさげ)たことは、非常に教育的な価値があります。
これにより、時間に対する一般(いっぱん)的な理解を超え(こえ)た、多角的な考察を展開することができています。

社会問題の主題がよく書けています。
原因がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 固有名詞が nnga 05月2週 あおつゆ
字数/基準字数:
1160字/600字
思考点:85点
知識点:96点
表現点:99点
経験点:83点
総合点:93点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:87点
知識点:98点
表現点:101点
経験点:85点
総合点:93点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙23種27個85%85点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙84種133個63%96点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙158種244個65%99点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙43種60個72%83点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1160字
 85点
 96点
 99点
 83点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 23種 27個 (種類率85%) 85点
、単なる,。むしろ,。例えば,あり方によって,あろう,いるから,からこそ,しよう,するため,すれば,せるため,だいわゆる,といえ,と思う,は単なる,は第,もいえ,よれば,れると,彼らにとって,持つべき,整えざる,知らざる,

■知識語彙 84種 133個 (種類率63%) 96点
一律,一様,一種,事実,五感,人生,人間,仕事,以外,会議,体験,個人,倭人,先進,全体,再考,出発,列車,単一,原因,厳密,古代,同行,問題,地域,報酬,場所,失敗,姿勢,存在,学校,安全,定刻,尊重,展開,年齢,座標,影響,必要,性質,情報,感性,感覚,成功,抽象,持続,授業,数字,文化,文明,時刻,時計,時間,本文,本質,村人,概念,正確,活動,演劇,物事,現代,生活,登場,目的,社会,禁忌,管理,航海,著者,行動,表現,調査,諸国,象徴,質問,通勤,通学,運行,適応,重要,重視,開始,電車,

■表現語彙 158種 244個 (種類率65%) 99点
あなた,あり方,がち,ここ,こと,これ,ごと,さ,すべて,するため,せるため,そのもの,その後,それ,それぞれ,たち,どこ,ひとつ,ほう,もの,よう,エピソード,シャー,バス,マン,ラオス,ルール,一,一つ,一律,一様,一種,中,事実,二,五感,人,人々,人生,人間,今,仕事,以外,会議,伝,体験,何,例,個人,倭人,先進,全体,再考,出発,分の,列車,前,動き,単一,原因,厳密,古代,同行,命,問い直し,問題,営み,国,在り方,地,地域,報酬,場,場所,多く,失敗,姿勢,子,子ども,存在,学校,安全,定刻,尊重,展開,年齢,座標,影響,彼,彼ら,必要,志,性質,情報,感性,感覚,成功,抽象,持,持続,授業,数,数字,文化,文明,方,時,時刻,時計,時間,暦,本文,本質,村,村人,概念,正確,歳,活動,流れ,演劇,物事,現代,生活,男,登場,的,目,目的,社会,禁忌,私,管理,考え方,航海,著者,行動,表,表現,観,調査,諸国,象徴,質問,身なり,通り,通勤,通学,遅れ,運行,適応,重き,重要,重視,針,開始,電車,魏,

■経験語彙 43種 60個 (種類率72%) 83点
おる,くれる,せる,できる,といえ,とらえる,と思う,もいえ,よる,られる,れる,与える,交わる,及ぼす,合わせる,向ける,呼ぶ,問い返す,基づく,失う,守る,得る,忘れる,感じる,成り立つ,持つ,捉える,教える,整える,根ざす,求める,決まる,流れる,生きる,異なる,知る,祈る,縛る,置く,見える,触れる,進む,進める,

■総合点 93点

■均衡点 3点
 

固有名詞が
   高2 あおつゆ(aotuyu)  2025年5月2日

 『魏志倭人伝』によれば、古代の航海では「持衰」と呼ばれる男が同行し、身なりを整えず禁忌を守ることで航海の安全を祈った。彼は一種のシャーマンであり、航海が成功すれば報酬を得たが、失敗すれば命を失った。持衰の存在は、「流れない時」の象徴であり、出発地の時間を目的地まで持続させるための演劇的表現ともいえる。こうした「時」は単なる抽象概念ではなく、五感で感じられる「もの」としての性質を持つ。著者はラオスでの調査を通して、人々が年齢のような時間的情報よりも、目の前の存在そのものに重きを置く文化に触れ、時間観を再考する。時間は一様ではなく、地域や人ごとに異なり、「私の時」と「あなたの時」は交わらない。時間とは座標ではなく、体験される「場」そのものなのだ。時間を、いつもどこでも同じ速さで流れるものであり、人生を展開するための単一の座標と捉えるのは問題だと思う。

その原因としては第一に、現代の社会は定刻通りに物事を進めていくことで成り立っている。例えば、現代社会では、電車やバスは時刻表に基づいて運行されており、数分の遅れも多くの人々に影響を及ぼします。通勤・通学する人々はそれに合わせて行動しており、ひとつの列車の遅れが、その後の仕事の会議や学校の授業開始時刻にも影響を与えます。社会全体が「決まった時間に決まった場所で活動する」というルールで成り立っているからこそ、時間の厳密な管理が求められるのです。

また、もう一つの原因としては第二に、文明が進んだいわゆる先進諸国の時間感覚以外の時間の流れがあることを忘れているからだ。例えば、本文にも登場するラオスの村でのエピソードでは、村人たちは子どもの正確な年齢を知らず、質問されると実際に子どもを呼んできて「この子です。何歳に見えますか?」と問い返す。このように、彼らにとっては数字で時間を管理することよりも、「今ここにその人がいる」という事実のほうが重要である。これは、時計や暦に縛られた先進国の時間感覚とは異なる、「生活に根ざした時間の流れ」の例といえる。

したがって、時間を一律に管理しようとする現代社会の考え方は、すべての人間の営みに適応できるものではない。むしろ、文化や生活のあり方によって、時間の感じ方・とらえ方は大きく異なるという事実に目を向けることが必要である。古代の持衰のように、「時」を五感でとらえる感性や、ラオスの村人たちのように「今ここにある存在」を重視する時間感覚は、現代人が忘れがちな「生きた時間」の在り方を教えてくれる。時間とは、単なる数字や時計の針の動きではなく、人間の体験や営みの中に深く根ざしているものなのである。私たちは、あらためて時間の本質を問い直し、それぞれの文化や個人の「時」を尊重する姿勢を持つべきであろう。