あおやゆさん、今回の作文では、日本語の特性とその国際化について非常に興味深い考察を展開(てんかい)しています。
まず、日本語がどのようにして部族言語から国際言語へと進化していくかについて、明確な視点(してん)で語られています。
また、日本語の複雑さを具体的な例(カタカナ、漢字、ひらがな、同音異義(いぎ)語、敬語(けいご))を挙げて説明しており、理解しやすくなっています。

一般(いっぱん)化の主題もしっかりと書かれており、「言語とは人間にとって自分の言いたいことや感じたことを表現するために使うものである」という部分で、言語の本質について触れ(ふれ)ています。
これにより、読者に対して日本語の複雑性がどのような価値(かち)を持つのかを説得力を持って伝えています。
さらに、結びの部分で、書き出しに登場した「言語の複雑さ」を再び取り上げることで、文章全体の一貫(いっかん)性と締めくくり(しめくくり)がしっかりとしています。
このように、論旨(ろんし)一貫(いっかん)性を保ちながら、日本語の多様性とその魅力(みりょく)をうまく表現しています。

この作文を通じて、あおやゆさんの言語に対する深い洞察(どうさつ)と、それを伝えるための表現力が感じられました。
今後もこのような視点(してん)で物事を捉え(とらえ)、多角的に考察する力をさらに伸ばし(のばし)ていってください。

[項目(こうもく)評価]
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
-論旨(ろんし)一貫(いっかん)
 

森リン評価 日本語 ha 05月4週 あおやゆ
字数/基準字数:
1042字/600字
思考点:64点
知識点:87点
表現点:80点
経験点:70点
総合点:76点
均衡点:1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:72点
知識点:95点
表現点:89点
経験点:78点
総合点:84点
均衡点:1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙15種20個75%64点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙71種114個62%87点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙115種189個61%80点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙34種56個61%70点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1042字
 64点
 87点
 80点
 70点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 15種 20個 (種類率75%) 64点
、つまり,。つまり,あるため,いけば,するため,たため,だから,だすと,だろう,と思う,ないと,なければ,みると,を考える,人間にとって,

■知識語彙 71種 114個 (種類率62%) 87点
一番,丁寧,上記,世界,中国,井道,人間,他人,以外,俳人,俳句,内輪,分類,動作,医道,単語,厳密,同音,否定,国家,国際,外国,多様,多種,失敗,学校,完全,完璧,尊敬,年間,必要,愉快,感情,戦後,敬語,整備,文化,文脈,日本,日本人,日本語,明治,普及,歓喜,比較,民族,満足,漢字,現代,理解,異動,異同,異義,真剣,瞬時,研究,移動,紹介,自分,自然,苦手,英語,表現,複雑,視点,言葉,言語,課題,謙譲,部族,野放図,

■表現語彙 115種 189個 (種類率61%) 80点
あるため,お金,こと,これ,さ,するため,それ,たくさん,たため,どこ,ならでは,ほう,もの,ら,わけ,カタカナ,シーン,ビジネス,一番,丁寧,三つ,上記,世界,中,中国,井道,人,人間,今,他人,以外,俳人,俳句,内輪,分類,初め,動作,医道,単語,原,厳密,口,同音,否定,周り,国家,国際,外,外国,多く,多様,多種,失敗,学校,完全,完璧,尊敬,年,年間,必要,愉快,感じ,感情,戦後,敬語,整備,文化,文脈,日本,日本人,日本語,明治,昔,時,普及,業,歓喜,比較,民族,満足,漢字,爺,現代,理解,異動,異同,異義,的,真剣,瞬時,研究,私,移動,穂,紹介,考え,自分,自然,苦手,英語,表現,複雑,視点,言葉,言語,詩,語,課題,謙譲,豊か,逆,遊び,部族,野放図,間,

■経験語彙 34種 56個 (種類率61%) 70点
かける,しまう,たまる,だす,つける,できる,と思う,ひる,もらう,やる,れる,わかる,を考える,使いこなせる,使う,入る,出る,刈り込む,加える,取り組む,変わる,広まる,思いつく,感じる,慣れる,書く,楽しむ,示す,習う,行う,覚える,認める,間違える,驚く,

■総合点 76点

■均衡点 1点
 

日本語
   小6 あおやゆ(aoyayu)  2025年5月4日

 日本語は今まで日本民族の中でしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語だ。どこの言語も初めは部族言語なのだが、それが外国に広まりだすと、外の視点も入ってきて言語の刈り込みが行われてくるわけだ。日本語は明治から今まで100年の間に驚くほど変わった。戦後の40年間でもどんどん変わっているという野放図な自然言語なのだ。日本はこれからどうやって日本語を刈り込んでいったら国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。そして、これは国家的な爺業として相当大きな研究課題としてお金をかけ、真剣に取り組まないとどうにもならないと思う。つまり、日本語は内輪でしか使われてこなかったため整備されていない。これから国際普及するためには、もっとわかりやすく整備する必要があるということだ。

 私は学校で英語と日本語を習っているけれど断然日本語のほうがわかりにくいし覚えることがたくさんあるため苦手だ。カタカナは外国から入ってきたものや新しい現代的なものに多く使われ、漢字は中国から来たものや何となく厳密な感じのビジネスシーンによく使われ、ひらがなは詩や俳句などわざと柔らかく表現したい時や上記の漢字やカタカナ以外の時に使う。そして、日本人も間違えるくらいの同音異義語だ。「移動」だけでも異動、井道、医道、異同など多くの単語が思いつく。これを周りの文脈で理解して正しいものを書けというのだからなかなか使いこなせない。次いで、敬語。謙譲語や尊敬語、丁寧語の三つに分類されるが自分の動作に「御」をつけてしまったり逆に他人の動作を敬語ではない言葉で言ってしまったりと失敗が多い。日本人でも完璧な人は少ないと感じる。私は瞬時に口から出てくるほど慣れてはいないがカタカナや漢字に加え同音異義語と敬語なんてこれから日本語を習う外国人にはたまったものではないだろう。

 英語と比較してみると同じ「嬉しい」でも英語ではhappy、日本語では愉快、喜ばしい、満足、歓喜など自分の感情を豊かに示すことのできる内輪の原穂であることがよくわかる。私の考えとしては日本語ならではの多種多様な言葉遊びを昔の俳人は楽しんだわけだからそれを完全否定してしまうのではなく日本語の良さとして認めてもらうのが一番いいと思った。

 言語とは人間にとって自分の言いたいことや感じたことを表現するために使うものである。日本語が複雑なのも良さだと思う。日本語の複雑さは日本の文化として世界へ紹介していけば良いのではないだろうか。