あかるらさん、今回の作文について講評をさせていただきます。
まず、論点が明確に設定されており、読み手が理解しやすい構造になっている点が非常に良かったです。
また、機械化された生活とシンプルな生活の双方(そうほう)の利点を具体的な例を挙げて説明しているため、説得力があります。
特に、母親の洗濯(せんたく)事情の変化や、学校の見守りの人とのエピソードは、具体的でリアルな実例として非常に効果的でした。

さらに、ミシェル・ド・モンテーニュの引用は、作文の主張を深めるのに役立っており、「名言がよく書けています」と評価できます。
最後に、複数の意見を総合化する主題で締めくくっ(しめくくっ)ている点も素晴らしく、「総合化の主題がよく書けています」と言えるでしょう。
全体として、あかるらさんの思考の深さと表現力がよく表れている作文でした。

###項目(こうもく)評価
-名言がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
-総合化の主題がよく書けています。
 

森リン評価 こればかりは自分で(感)清書 ya 05月4週 あかるら
字数/基準字数:
1031字/600字
思考点:77点
知識点:78点
表現点:76点
経験点:73点
総合点:84点
均衡点:8点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:85点
知識点:86点
表現点:85点
経験点:81点
総合点:84点
均衡点:8点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種23個87%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙59種98個60%78点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙105種200個53%76点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙36種55個65%73点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1031字
 77点
 78点
 76点
 73点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 23個 (種類率87%) 77点
 しかし, 確か,。しかし,。確か,からこそ,か考える,が考える,すれば,だろう,できるから,と思う,と言える,なければ,加わると,持たざる,生活によって,発展によって,自分にとって,行うから,言えるかも,

■知識語彙 59種 98個 (種類率60%) 78点
中心,乾燥,事情,人生,仕事,以前,会話,作業,便利,効率,哲学,変化,大切,天候,天気,安全,安心,家事,小学生,左右,年間,役割,従来,必要,快適,急変,手間,技術,挨拶,時間,有効,機械,機能,毎朝,洗濯,活用,犯人,現代,生活,画像,発展,目的,範囲,素朴,経験,自分,航海,言葉,負担,購入,軽減,通学,逮捕,過度,選択,重要,関係,防犯,高学年,

■表現語彙 105種 200個 (種類率53%) 76点
 確か,。確か,こと,これ,さ,それぞれ,もの,よう,カメラ,シンプル,フランス,ミシェル,一,中,中心,乾燥,事情,人,人生,今,仕事,以前,会話,何,作業,例,便利,全て,出し入れ,初め,別,効率,化,哲学,変化,大切,天候,天気,安らぎ,安全,安心,家事,小学生,左右,年間,度,役割,従来,心,必要,快適,急変,性,感,手間,技術,挨拶,時間,有効,様々,機,機械,機能,母,毎朝,気持ち,洗濯,活用,物,犯人,現代,生き方,生活,画像,発展,的,目,目的,私,範囲,素朴,経験,者,自分,航海,舵,触れ合い,言葉,豊か,負担,購入,路,軽減,通学,逮捕,過度,達,選択,重要,関係,防犯,際,面,頃,高学年,

■経験語彙 36種 55個 (種類率65%) 73点
かわす,か考える,が考える,くれる,しれる,せる,できる,と思う,と言える,られる,れる,与える,代える,作り出す,使う,充てる,出る,加わる,動く,困る,増える,変わる,持つ,掛かる,支える,果たす,楽しむ,欠く,求める,生きる,立つ,繋がる,行う,見守る,送る,駆け込む,

■総合点 84点

■均衡点 8点
 

こればかりは自分で(感)清書
   中2 あかるら(akarura)  2025年5月4日

 機械化された生活は効率的だがシンプルな生き方は心の豊かさを与えてくれる。

便利で快適な生活は良い。この生活を支える技術の発展によって私達ができることが増え、時間を作り出すことができるからだ。その一例として洗濯機が考えられる。洗濯機に乾燥の機能が加わったものを購入した際、母の洗濯事情が大きく変化した。天候に左右されなくなったのだ。以前は洗濯をする度に天気を見ることは欠かせなかっただけでなく、天候が急変すれば洗濯物を何度も出し入れしなければならないといった気持ちの負担が大きかった。しかし従来の機能に乾燥機が加わると、天気が変わったとしても洗濯物を乾燥させることに手間が掛からなくなった。また今までは洗濯に充てていた時間を別の家事や作業に使うこともできるようになった。このように心の負担を軽減することで機械が動いている時間を別のことへ有効活用できるのだ。

 しかし、機械化されていないシンプルな生活も良い。人の目による見守りは何にも代えがたい安心感を持っている。確かに現代では防犯カメラが私達をより広い範囲で見守っている。またこの画像が素早い犯人逮捕に繋がる。しかし人が行うからこそ出る良さもあるのだ。小学生の頃、6年間毎朝通学路に立っていた見守りの人がいたが、この人が自分にとって安全面だけでなく心の豊かさという面でも大切な役割を果たしていた。初めは挨拶が中心だったが、高学年になると困った際に駆け込んだり、会話や触れ合いを楽しんだりする関係性になっていった。これは機械にはできないことだ。その人の仕事はただ毎朝立って小学生を見守るということだけと言えるかもしれないが、これが安心感に繋がっていたり、少しでもかわす会話が安らぎや心の温かさを与えてくれたりしていたのだ。このように機械ではなく、人との関係の中でのシンプルな生活によって私達の心は豊かになるだろう。

 確かに機械化された便利で快適な生活にも素朴でシンプルな生活にもそれぞれ良さがある。しかし最も大切なのは自分がどのように生きたいのか考えることである。「人生に目的を持たないことは、舵を持たずに航海に出るようなものだ」というフランスの哲学者、ミシェル・ド・モンテーニュの言葉がある。生活の全てを機械化する必要も、シンプルな生き方を過度に求めるのでもない。何が自分にとって大切かを様々な経験を通して選択し、豊かな人生を送っていくことがいくことが重要だと思う。