人間のシンボル、脳
   小5 わかば(akahime)  2025年5月4日

 『モグラは食虫類に属し』では、筆者は人間のシンボルはたくさんの道具を作り出した手だと述べている。しかし、私の考えを率直に書くと、人間のシンボルは手ではなはく、脳だと思う。手、本来の力は、握るとつかむの動作だけだ。だから、手、本来の力を軸に置いて生きることは不可能だといえる。切ったり、火を使ったり、狩りをしたりできないため、シンボルを持っている他の動物よりひどい生活になることは簡単に予想できる。しかし、約二十万年間も存在していられていた上に、今、とても楽な生活をできているのは脳から伝えられたことを手で行って、形にしているからだ。そういう意味では人間のシンボルは手だといってもいいかもしれない。しかし、手を思い切り活用しているのは脳だから、やはり人間のシンボルは脳だと私は思う。私たちに牙は無いけれど、よく切れるナイフとフォークがある。そして、猫のように決して良い目は持っていないが、それより私たちにとっては使いやすい照明がある。さらに人間の多くは今も翼で鳥のように空を飛びたいと思っている。しかし、飛行機やパラシュート、気球などでその願いはかなえられているだろう。私たちは知らないだけで、道具を使うと、思っているよりたくさんのことができるようになるのだ。まるで、人間の道具は、いろいろな動物の長所を取り入れる、まぜこぜ機械のようだと思った。 一年前に、校長先生が『蛇の脳、猫の脳、人の脳』というお話をしてくれたことがある。人間には三つの脳があり、蛇の脳は、生きる上で必要な動きをしている脳である。猫の脳は、うれしい、悲しいなどの人の気持ちが分かる脳。そして、人にしかない人の脳は、いろいろ考えたり行動する脳である。ほかの動物は人の脳がないため、本能で生きていることが分かった。そして、人間は考えて生きていることも感じられた。

 昔から、石を使ってナイフや武器を人間は作っていたそうだ。しかし、黒曜石が発見されて、黒曜石の方が使いやすいと分かってからは、黒曜石に切り替わっていったそうだ。人間は今までより良いものを見つけたら、それに定着せず、良いと思ったものにすぐ切り替えるから、使いやすい道具がたくさんある理由だろうと思った。もし、人間が今までに開発した道具がすべてなくなったら、どうなるか想像してみた。ベッドや毛布がないから、床の上で寝なければならない。その上に、家だって藁を組み立てただけだから、とても繊細だ。鉄砲やナイフがないから、肉も殺せない。だから、野菜だけを食べるのだろう。コンロもなく、火も使えないから、生ニンジンを食べることになるかもしれない。けれど、そのおかげで地球温暖化は一生起きないかもしれないな、とも思った。しかし、今までたくさんの道具を産んできた人間なら、地球温暖化を食い止めることができるかもしれないと私は思った。

人間は常に考え、楽に生きようとするから、こんなにたくさんの道具が生まれるということが分かった。