裏の真実
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テレビでは見えない部分がある。テレビによって見えている部分と見えない部分とを総合的に判断することによって、初めて、真実に近づくことができる。しかし、人間はテレビで見たことは自然に納得してしまいがちだ。現代では、あらゆる分野がテレビやインターネットに露出される機会を求めている。目に見えるものをそのまま信じてしまうのではなく、疑い、その裏にある真実を見極めて生きていきたいと僕は思う。
まずは、何事も半信半疑で接することが大切だ。初めから全てを信じてしまうと、真実ではない嘘も信じてしまう。そのため、常に半信半疑でいることが重要なのだ。僕は学校で調べ物をするときは、「一つの情報源に頼るのでなく、三つ以上の情報源が同じことを書いていることを確かめなさい」と言われている。一つの情報源だけでは本当にそれが正しいのかはっきりわからない。しかし、複数の情報源が同じことを言っているならば、それは正しいと考えてもよいということだ。例えば、僕が「地球温暖化」について調べたとき、一つのサイトでは「人間の活動が原因だ」と書かれていたが、別のブログでは「太陽の活動が主な原因」とあった。そのどちらを信じるか迷ったが、図書館の科学的な本や、新聞社のデータを確認した結果、多くの専門家が人間の活動、特に二酸化炭素の排出が影響していると述べていることが分かった。このように、複数の信頼できる情報源を比べることで、正しい情報を見極める力がついてくる。学校の授業だけでなく、日常のニュースを見たり、SNSで何かを知ったときにも、この姿勢を持ち続けたい。
次に、自分の主張や考えを持ち、他の人や情報にすぐに流されないことが重要だ。他の人の話や行動、情報に頼りすぎて流されると、何が本当で何が嘘かわからなくなってしまう。僕は、昔から人に合わせるのが苦手ではないけれど、時々そのせいで問題に巻き込まれることがあった。たとえば、小学校のとき、友達に「木登りしようぜ」と言われ、危ないとは思いつつも断れずに一緒に登ってしまったことがある。案の定、先生に見つかって、みんなで怒られてしまった。僕自身は内心やりたくなかったのに、周りに流されて行動してしまったせいで、反省文を書くことになった。さらに中学に入ってからも、友達がSNSで悪口を書いていたとき、僕は見て見ぬふりをしてしまった。直接書き込んではいないけれど、止める勇気もなかったことに、あとから強く後悔した。自分の意見をはっきり持ち、「これはよくない」と思ったらきちんと伝えること、それが本当に大切なのだと学んだ。人に流されず、自分の信念を持って行動することで、情報や人に振り回されずに済むと、僕は今、強く感じている。
確かに、目で見た情報はわかりやすく、効果的だ。しかし、「真実は、常に表にあるわけではない。見つけないといけないのだ。」という名言があるように、その裏にある本当の真実を見極めて生きていきたい。テレビやネット、他人の意見だけに頼らず、自分の頭で考え、何が正しいのかを見極める力を身につけたい。そしてそれは、情報があふれる今の時代を生き抜くために、必要不可欠な力だと僕は思う。