家族とは
小6 あおやゆ(aoyayu)
2025年6月1日
「お皿並べて」
私は毎朝版配膳をする。お母さんはご飯を作る。毎朝ご飯を作ってくれるありがたみは計り知れない物だろうと思う。私の母のいいところはなんだかんだ言ってなんでもできるところだ。私の家族は6人で兄弟がたくさんいるが憎たらしく映ることがほとんどだ。しかし「家族だからまあいいか」と言って最後は許す。家族には他に同等のものはない特別な存在なのではないのだろうか。血が繋がっているけれど全く同じ顔、性格、考えを持っているわけではないし、かと言って友達や知人とはまた違う。
私は夏休みに魚釣りに行った。魚は晴天の中水中で泳いでいて綺麗だなあと思った。魚を釣ることのできる釣り堀で釣ったので釣るのは簡単、というわけではなく割と難しくて妹が特に苦戦していた。釣り針につけるイクラがつけられなかったり、釣竿が細長すぎてどこに行ったかわからなかったりととても大変だったがようやっと釣れた時の喜びは言葉にはできなかった。一方で妹はお父さんに助けられて釣っていた。器用なお父さんはすぐに魚を釣り上げた。すごいなと思った。
私が家族で思い浮かぶ本は向田邦子作「寺内貫太郎一家」だ。この本は昭和が背景で石材店の家族を描いたものである。向田邦子さんの父親がモデルの主人公貫太郎は激しい気性ですぐに殴ったりするけれど実はとても優しくてその優しさを直接使うことのできない不器用な父親である。昭和のお父さんっていう感じで私は好きだ。それに対して、母親の里子はいつもはニコニコした控えめな人だけれど、本当に大変なことが起きた時に貫太郎より冷静でいられる人である。他にも娘の静江や息子の周平、イワさん、ハナクマ、きんばあさん、お手伝いのミヨ子ちゃんなど様々な登場人物が出てくる。この小説は家族をテーマに人間性がある泣いて笑って時には真剣になって読めるおすすめな本だ。たった一つの家族のお話なのにまるで1つのドラマのように入り込むことができて楽しめる。向田邦子さんの小説は自分のありのままを出しているから人間味を感じることができるのだなと思う。ちなみに私のお気に入りの登場人物は寛太郎と寛太郎のお母さんのきんばあさんだ。きんばあさんはおばあさんなのにどこかおちゃらけた子供の面があってとても面白い。とても心が温まる物語である。
このように、家族とは人間にとってありのままでいられる存在である。家族だからこそできることを大切にしたい。