あおやゆさん、今回の作文「お皿並べ(ならべ)て」を拝読(はいどく)しました。

まず、日常の家族の役割(やくわり)から作文を始めることで、読者に親しみやすい導入を提供(ていきょう)しています。家族に対する感謝の気持ちを綴ることで、感情的な共感を呼び起こす(よびおこす)効果があります。特に、「家族だからまあいいか」という表現は、家族ならではの許容と愛情をうまく表していて、心に響き(ひびき)ます。

また、夏休みの釣り(つり)のエピソードは、家族とのふれあいを通じて、楽しい時間だけでなく、時には困難(こんなん)伴う(ともなう)こともあり、それを乗り越える(のりこえる)喜びを描い(えがい)ています。この部分で、家族のサポートの大切さを感じさせます。お父さんが妹を助ける場面は、家族の絆の強さを象徴(しょうちょう)しています。

向田邦子(くにこ)の「寺内貫太郎(かんたろう)一家」を引用し、家族の多様性と愛情の深さを語る部分も素晴らしいです。この小説を通じて、家族の個性や関係性の理解を深め、読者にも共感を促し(うながし)ています。また、「たった一つの家族のお話なのにまるで1つのドラマのよう」というたとえがうまく使われており、文中の情景が生き生きと描か(えがか)れています。

最後に、作文を締めくくる(しめくくる)部分で、「家族とは人間にとってありのままでいられる存在(そんざい)である」と一般(いっぱん)化の主題を上手に書けています。家族の普遍(ふへん)的な価値(かち)を強調しながら、読者にとっても考えるきっかけを与える(あたえる)結びとなっています。

全体として、家族の大切さと、それぞれの家族が持つユニークな価値(かち)をうまく表現できている作文です。素晴らしい洞察(どうさつ)と表現力をお持ちですね。次回も楽しみにしています。

###項目(こうもく)評価
-たとえがうまく使われています
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています
 

森リン評価 家族とは ha 06月1週 あおやゆ
字数/基準字数:
1015字/600字
思考点:54点
知識点:72点
表現点:80点
経験点:73点
総合点:69点
均衡点:0点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:63点
知識点:81点
表現点:90点
経験点:82点
総合点:79点
均衡点:0点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙11種16個69%54点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙50種74個68%72点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙116種178個65%80点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙36種53個68%73点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1015字
 54点
 72点
 80点
 73点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 11種 16個 (種類率69%) 54点
。しかし,。一方,いるから,からこそ,それに対して,たので,だから,だろう,で思う,と思う,人間にとって,

■知識語彙 50種 74個 (種類率68%) 72点
一家,不器用,主人公,人物,人間,人間味,兄弟,冷静,友達,同等,向田,周平,器用,大切,大変,太郎,子供,存在,家族,寺内,小説,性格,息子,昭和,晴天,最後,母親,毎朝,気性,水中,父親,物語,特別,登場,直接,真剣,知人,石材,簡単,綺麗,背景,自分,苦戦,言葉,貫太郎,邦子,配膳,里子,釣竿,静江,

■表現語彙 116種 178個 (種類率65%) 80点
ありがたみ,ありのまま,おすすめ,おちゃらけ,おばあさん,お手伝い,お母さん,お気に入り,お父さん,お話,きん,こと,ご飯,さ,さん,それ,たくさん,ちゃん,ところ,どこ,なん,ばあさん,もの,よう,わけ,イクラ,クマ,テーマ,ドラマ,ハナ,ミヨ子,モデル,一つ,一家,不器用,中,主人公,人,人物,人間,人間味,他,作,兄弟,冷静,割,友達,同等,向田,周平,喜び,器用,夏休み,大切,大変,太郎,好き,妹,娘,子供,存在,家族,寛,寺内,小説,店,心,性,性格,息子,感じ,控えめ,昭和,時,晴天,最後,本,様々,母,母親,毎朝,気性,水中,父親,版,物,物語,特別,登場,皿,直接,真剣,知人,石材,私,簡単,綺麗,考え,背景,自分,苦戦,血,言葉,貫太郎,邦子,配膳,里子,釣り堀,釣り針,釣竿,静江,面,顔,魚,魚釣り,1つ,

■経験語彙 36種 53個 (種類率68%) 73点
くれる,すぎる,つける,できる,で思う,と思う,られる,わかる,並べる,作る,使う,入り込む,出す,出る,助ける,感じる,持つ,描く,映る,楽しめる,殴る,泣く,泳ぐ,浮かぶ,温まる,知れる,笑う,繋がる,計る,許す,読める,起きる,違う,釣り上げる,釣る,釣れる,

■総合点 69点

■均衡点 0点
 

家族とは
   小6 あおやゆ(aoyayu)  2025年6月1日

   「お皿並べて」

私は毎朝版配膳をする。お母さんはご飯を作る。毎朝ご飯を作ってくれるありがたみは計り知れない物だろうと思う。私の母のいいところはなんだかんだ言ってなんでもできるところだ。私の家族は6人で兄弟がたくさんいるが憎たらしく映ることがほとんどだ。しかし「家族だからまあいいか」と言って最後は許す。家族には他に同等のものはない特別な存在なのではないのだろうか。血が繋がっているけれど全く同じ顔、性格、考えを持っているわけではないし、かと言って友達や知人とはまた違う。

私は夏休みに魚釣りに行った。魚は晴天の中水中で泳いでいて綺麗だなあと思った。魚を釣ることのできる釣り堀で釣ったので釣るのは簡単、というわけではなく割と難しくて妹が特に苦戦していた。釣り針につけるイクラがつけられなかったり、釣竿が細長すぎてどこに行ったかわからなかったりととても大変だったがようやっと釣れた時の喜びは言葉にはできなかった。一方で妹はお父さんに助けられて釣っていた。器用なお父さんはすぐに魚を釣り上げた。すごいなと思った。

私が家族で思い浮かぶ本は向田邦子作「寺内貫太郎一家」だ。この本は昭和が背景で石材店の家族を描いたものである。向田邦子さんの父親がモデルの主人公貫太郎は激しい気性ですぐに殴ったりするけれど実はとても優しくてその優しさを直接使うことのできない不器用な父親である。昭和のお父さんっていう感じで私は好きだ。それに対して、母親の里子はいつもはニコニコした控えめな人だけれど、本当に大変なことが起きた時に貫太郎より冷静でいられる人である。他にも娘の静江や息子の周平、イワさん、ハナクマ、きんばあさん、お手伝いのミヨ子ちゃんなど様々な登場人物が出てくる。この小説は家族をテーマに人間性がある泣いて笑って時には真剣になって読めるおすすめな本だ。たった一つの家族のお話なのにまるで1つのドラマのように入り込むことができて楽しめる。向田邦子さんの小説は自分のありのままを出しているから人間味を感じることができるのだなと思う。ちなみに私のお気に入りの登場人物は寛太郎と寛太郎のお母さんのきんばあさんだ。きんばあさんはおばあさんなのにどこかおちゃらけた子供の面があってとても面白い。とても心が温まる物語である。

このように、家族とは人間にとってありのままでいられる存在である。家族だからこそできることを大切にしたい。